〜　転機となった一枚（三徳山三仏寺投入堂）〜

プロの養成校を辞めてから暫くの間、本業に専念しようと思い一旦この世界から離れました。休日は若手作家さんの各ジャンルの作品（ハンドメイド）を観たり気に入れば購入するのが楽しみでした。しかしながら描く事は自身のライフスタイルとして定着していたのだと思います。回り回って元いた絵画教室に舞い戻ってしまいました。花の絵だけは一流デザイナーさんに指導して頂きた事もあり多少の自信があったせいか当時の講師に相談しコンクールに挑戦してみたい旨を打診しました。大半は無理とか厳しいとかネガティブな回答の中、一人若い抽象画メインの講師がいらっしゃり背中を押して頂けました。結果的に入選し余計にのめり込む結果となりました。三徳山三仏寺投入堂（鳥取県三朝町）を描いていました頃は何せ結果と言いますか勲章が欲しかった時期でした。当時チャンスが欲しく美術団体の主催者に作品を観て頂くべく上京致しました。ついでに日帰りで数カ所美術館巡りをしていますとふと見覚えのある画風（抽象画）に目が止まりました。名前を見ますと看護婦さんをしながら制作されていらっしゃる知り合いの方でした。日仏合同の国際コンクールに入選されていたのです。その時までは異次元の別世界としか思っていませんでしたが、もしかしたら自分にもチャンスあるかも？！（良くも悪しくも脳天気　笑）と思える自分がそこにいました。ダメ元で審査を受けてみました。結果は入選。感激もひとしおでした。その後、呂律が回らなくなり、半身が痙攣し始めました。精密検査の結果を映像で説明され一瞬目の前が真っ白になり何も考えられなくなりました。いい事ばかりは続かないとその時ばかりは思い知らされる出来事でした。