「街じゅうが園庭」の朝市っ子たちにとって、一番身近な場所がこの“五橋公園”です。
 公園の半分が砂地の広場で遊具が並び、もう半分は木々が繁り(子どもたちは「森」とよんでいます。)その中央に円形広場がポンとある、そんな公園です。
 木々の種類も豊富で、季節の移り変わりも植物から知ることができ、我が保育園のみならず、地域の方の憩いの場にもなっています。

 

 なぜ一番身近なのか、それは保育園から一番近いからだけではありません。

 春、新入園児も含め新しい生活にドキドキの頃、毎日五橋公園へ通うことで狭い室内ではなく、広い空の下で心も開放され遊びを通してお互いの笑顔に気づくことで安心へとつながっていきます。
 そしてそれを心の基地に、どんどん街じゅうの探検へと出発できるのです。

 仲間と手を携えて。

 

 自然いっぱいの場所は子ども心をくすぐります。

 走るのが楽しくて、運動会が近づくと「マラソンだ!」と外周をひたすらグルグル走ることも。

 「がんばれ!」「何回走った?」「オレ〇回!」

 お互い顔を見、声を掛け合うことで楽しさが増していくようです。

 

 真っ直ぐでない太い幹は足をかけたくなるのも子ども心。

 この間もその木のとなりのイチイの実をとって食していると高いところの実を見つけるが手が届かない。

 「あ~、届かな~い!」とKちゃん。

 そこでYちゃんがスルスルっと桜の木に登り「とってあげるよ」と。

 その姿にみんなも「登りたい!」

 実のことなんかすっかり忘れ、みんなの手が一本の木に群がります。

 足元の騒ぎをよそに、Yちゃんは遠くに目をやりなんとも気持ちよさそうに口元がゆるんでいました。

 

 大きい子の楽しげな声は、小さい子の興味をそそります。

 なんとなく異世界のような「森」に、とうとうどろんこちゃん(1歳児)も「行こう」と友だちと手を取り向かいました。

 太い幹の間をくぐり進むと、ごろっと転がる石も大きな木の切り株も「な~んだ?」面白いものを見つけたように体をかがめ笑い合うのです。

 茂みは隠れ家にもなり、公園掃除の竹ぼうきさえも「魔女のほうき?」と興味しんしん。

 

 雨上がりは思う存分全身で泥んこあそびです。

 夏にはセミの抜け殻集めに興じ、スイカ持参でスイカ割りをしたことも。

 秋にはたっぷりの落ち葉をベッドに寝転がり、これからの時期は氷踏みに雪遊びでしょうか。

 公園が改修される前にあった小高い植え込みは、大きい子たちの海賊船でした。

 

 以前には「おやじ」達が、子ども達が安全に遊べるようにとガラスの破片や吸殻など休日早朝に集まって整備してくれたり、夏まつりを開催したこともありました。

 

 公園は改修で小奇麗になりましたが、子ども達の遊ぶ姿は変わりません。
 子ども達は遊具がないところでも、あるもので遊びを生み出す天才です。

 

 

 子ども達の高らかな笑い声が無邪気に響く。

 そんな毎日を守りたい。

 みなさんのさらなる支援をお願いいたします。
 

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