アトピー性皮膚炎|痒みの仕組みの解明と、治療薬の開発研究にご支援を
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21,432,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
961人
募集終了日
2023年11月17日

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2023年10月28日 07:00

三重病院 藤澤先生との対談をお見逃しの方へ、イベントの一部をテキストにいたしました

 

10月17日に開催いたしました藤澤隆夫先生(国立病院機構三重病院アレルギーセンター名誉院長)とコラボ対談オンラインイベント「アレルギー疾患の多様性と関係性、それぞれの治療法の違い」で視聴者さまからいただいたご質問の一部を文字起こしいたしました!

 

アトピー性皮膚炎、卵アレルギー共にアレルギー疾患と括られるなかで、それぞれ何が違うのか、どういう治療法があるのか、など興味深いテーマに触れています。ぜひご覧ください。

 

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【質問】

双方の違いとして、アトピー性皮膚炎で言えばペリオスチンというものを阻害する化合物を見つけるという方法と、卵アレルギーの方であれば免疫を誘導するというところで、すごく違いがあるんだなという風に思いましたけれども、

出原先生にぜひお伺いしたいのは、例えば「アトピー性皮膚炎に、免疫の誘導の方法を取れないのか」っていう考え方もあるんじゃないかなと思いますが、ここは先ほど先生がおっしゃっていたような「原因の物質が分からないから」っていうところに起因するんですかね。その辺りはいかがでしょうか。


 

【出原先生の回答】

いやもう、まさにその通りですね。

これは「原因がはっきりしてるようなタイプのアレルギー疾患なのか」「分からないよう なアレルギー疾患なのか」で、やっぱりその治療のアプローチの仕方が大きく違ってくる、異なってるということだと思います。

 

ですので、今回のこのオンラインイベントで強調したいのは、2つのクラウドファンディングが出てきて異なる治療法のアプローチをしてるということを皆さんにご認識いただけたかなと思いますが

 

これはどちらかがあればいい、ということではなくて、どっちも必要なんだっていうことなんですね。

アレルギー 疾患っていうのは、いろんな出方をする。しかも、原因がもうこれだって分かった形で起きてくる、あるいは全然分からない形で起きてくる、いろんな形で出てくる。ですので、我々はそれに対していろんな対処の仕方を持ってないといけない。

 

これが原因だっていうことが分かってる場合には、藤澤先生が今進めてらっしゃるような免疫療法っていうのが、非常に有力な強力な武器になるかもしれない。

それが分からないような場合には、じゃあその重要なポイントを症状を抑える というような我々が目指してるようなアプローチ、それが有効になるかもしれない。

 

いろんな武器を持つことでですね、このアレルギーっていうものをなんとか我々はやっつける、対処できるようになるんじゃないかなということを、是非このイベントを聞いてらっしゃる方々に理解していただきたいな、という風に思っております。

 

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【質問】

大人になってアレルギーを発症しました。先生が初めにおっしゃったように、どこの診療所にかかればよいのか迷っています。総合的にアレルギーのことを、誰もが気軽に相談できる場所が増えることを願っています。


 

【出原先生回答】

そうですね、先ほども申し上げたように全国の大学、あるいは基幹病院ではですね、今藤澤先生が所属されてらっしゃるような、「アレルギーセンター」 というそういう総合的にアレルギーをみるような施設っていうのを作ろうという風にしています。これは学会でもそういう風な「拠点病院」っていうものをですね、少なくとも各県に1つずつは作るというようなことをですね、目指してます。

ですので、自身がどこに行ったらいいのかっていうことがよくわからないというような場合にはですね、やはり是非そういった「総合的にアレルギーを見てくれるようなセンター」そういったところをですね、 受診していただくということをお勧めしたいと思います。


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【質問】

アレルギーは遺伝するのでしょうか?

どのくらいの確率で、どういったアレルギーが遺伝するなど、遺伝の割合の多いアレルギーはありますか。


 

【藤澤先生の回答】

はい、遺伝的な因子があることは確実です。

ただ、アレルギーっていうのは先ほど多様性があるっていう風にお話がありましたが、遺伝についても非常にたくさんの多様性があって、たくさんの遺伝子が関わってるってことが分かっていますから、この1つの遺伝子で遺伝するっていうものではないんですね。

 

遺伝的な素因っていうアレルギー体質を持ってる人は、今もう6割7割。若い方だったらそれぐらいあるので、もう今はアレルギーがあるのが普通みたいな時代になってしまってるっていうことになります。

 

だから、よくおっしゃるんですが「私のせいでうちの子がアレルギーになってしまった」とか、それは、そんなことは思う必要はなくて、遺伝的な確率的に親子さんがアレルギーがあったら子供さんもアレルギーになる確率は高くなりますが、そんなに1対1で遺伝するものではなくて、私はエビアレルギーがあるから子供もそうでしょうか。いや、そんなことはなくってって いうことなんですね。

 

だから、特別、遺伝っていうことについてはあまり気にされなくてもいいんじゃないかっていう風に思います。それを誰かの責任っていうことにならないようにしないといけないと思います。

 

【出原先生の回答】

我々が 子供の頃っていうのは、そんなにアレルギーっていうアレルギーを持ってるお子さんというのは多くはなかったんですね。それがやっぱり今はもうものすごい数の方がアレルギーを持っている。

 

それだけ増えてるっていう原因は、やっぱり遺伝では説明がつかないわけですね。

遺伝子なんてのはそんなに数十年の間に変わるものではないわけです。

だから、明らかにですね、アレルギーの大きな原因は「環境の変化」なんですね。じゃあ環境の変化は何が悪いのか。これは先ほどの話にも戻りますが、はっきりとわかりません。

 

ただ言えることは、やっぱり文明が進むと進むっていうことがアレルギーが起こりやすくなるということと繋がってるだろうということは間違いないと思います。

だから、どうもその我々の文明が進むとですね、どうしてもアレルギーっていう病気が増えてしまう。これは、ある部分宿命みたいなものなんじゃないのかなと思います。

 

ですので、アレルギーが起こらなくなるようにするっていうことを目指すっていうのは、もちろん、もしそれができればいうことはないんですが、個人的には、それはやっぱりもう不可能なんだと思います。

 

アレルギーが起こってしまうっていうのは、もう文明化と切っては切り離せないものなんじゃないかなと思ってます。

 

ですので、いかにじゃあその「起こってしまうアレルギー」を、うまくコントロールするか、付き合っていくか、っていうところが我々に課せられた課題であり、そのために色々な治療法を揃えておくということが重要になってくるんじゃないかなという風に思ってます。

 

 

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【質問】

こんばんは。

11歳の息子もアトピー性皮膚炎、小児喘息、食物アレルギーがあります。乳児の頃は、かきむしりで髪の毛がほとんど抜けてしまうほどでした。食物アレルギーは、牛乳を一滴も飲むことができません。この年齢だと、飲めるようになるように頑張るのではなく、これからどのように食物アレルギーと付き合っていくかに変わっていきます。と言われました。この年齢になると少しでも飲めるようになることはないのでしょうか。

 

【藤澤先生の回答】

本当に大変ですね。

私も、こういう風に悩んでおられる患者さんと、たくさん接して一緒に考えるようにしています。本当に治療法っていうのは進歩はしてきてはいるんですが、やっぱりどうしても難しい状態から抜けられない方はいます。

 

牛乳が一滴でもダメだっていうような方も、本当に結構たくさんいらっしゃるんですね。

だからどうしようかって言ったら、もう魔法の治療っていうのは申し訳ないんですが今のところない。で、将来に希望は持てることは希望は持てると思います。

 

だけど今の毎日の生活をしていかないといけないので、私はできるだけ治療の選択肢っていうか、こうやったら少しでも良くなるんじゃないか、っていうことを提案をさせてもらってそれをやろうとします。でも、やっぱり夢のような、あっという間に良くなるっていうことはやっぱり全ての方には難しいところもあるので、そうしたら、この先生がおっしゃるように「どう付き合っていくか」っていうことですね。

 

だからアレルギーの患者さんの会の方ともお話をすることがあるんですが、その付き合い方を上手にやってらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

 

ひどいアレルギー、食物アレルギーのある子供さんなんかと話して、確かに自分はそれでとても辛い思いしたけど、そのおかげでこんないいことがあったよっていうようなことをおっしゃる人がいるんですね。

だから、食物アレルギーがあったからこの人と知り合い、仲良くなれたとか、そのおかげで自分は頑張れたんだっていうことがありますから、まあ世の中に何も問題を持ってない人はいないわけですから。

 

その現実を見ながら、じゃあそこでもってどうやっていいところを見つけていくのかっていうそういうような、そんなことは医者がやることかって言われるんですが、やっぱり私はそこを話をしてどうやって、アレルギーと戦うっていうよりは、向き合ってそれで自分の生活をより良いものにしていくかっていう、そういうお手伝いをさせていただこうとは思ってい ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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