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インタビュー:萩原宏子さん「シンプルに嬉しかったです」
第3回アーユスNGO新人賞(2015年度)受賞者
萩原宏子さん(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会)
萩原宏子さんは、シャンティ国際ボランティア会(以下、シャンティ)のカンボジア事務所で学校図書館事業や幼児教育事業などを担当している時、NGO新人賞を受賞されました。その後、シャンティを一旦退職して留学などされましたが、2022年3月にシャンティに復職し、今はネパール事務所長としてコミュニティ図書館・学習センター事業や、先住民族地域における地域のカリキュラムの開発・普及事業、学校給食事業などに取り組んでいます。
― 新人賞を受賞されたあとに、シャンティを一旦退職されたんですよね。今年の春にシャンティの諸先輩方が、萩原さんが戻ってきたと嬉しそうに話してくれていました。萩原さんが国際協力に関心を持ったきっかけは?
萩原)いろいろな情報に接する中で自然に興味を持つようになりました。たとえば、NHKの「映像の世紀」といったドキュメンタリーを見たりしたところから、平和や戦争など世界の諸問題に漠然と関心を持つようになりました。歴史の授業で、植民地主義の歴史を学ぶとシンプルに「嫌だ」と感じたり、「なぜこんなことが起きるのか」と思ったり、気がつくと平和構築への興味があったという感じです。
だからといって、具体的にどうしたらいいかまではわからずいたところ、NHKの「プロジェクトX」で、内戦後のルワンダで手足をなくされた方のために義足づくりをされている女性のことを知りました。その姿がとても格好良くて、NGOに興味を持つようになりました。
― 受賞時にはカンボジア事務所で働いていらっしゃいましたが、それがNGOとしての初めての仕事だったのですか?
(萩原)学生時代に別のNGOでインターンとして関わったのが最初です。週に4日もがっつりインターンをしていたら、イランにいるアフガニスタン難民支援の現場に派遣してもらえることになり、現地で数か月間活動していました。「このままアフガニスタン難民支援に関わっていきたい」という思いもあったのですが、社会人経験の必要性も感じていたので、大学卒業後は1年9ヶ月ほど民間企業で仕事をしました。
でも早くNGOの現場に戻りたくて、ちょうどアフガニスタン事業担当の求人をしていたシャンティに応募して、2010年から3年ほどは東京事務所付のアフガニスタン事業担当を務め、その後にカンボジアに赴任しました。
― 教育分野での活動はいかがでしたか?
(萩原)実は最初から教育支援に関心があったわけではないのですが、活動していくうちに面白いと思うようになりました。仕事を通じて教育支援の実務を学べたことも良かったです。イランで出会った難民に「あなたはアフガニスタン難民のために来たのか、自分の経験のために来たのか」と問われたことがあったのですが、「アフガニスタン難民のために来たとはとても言えない、自分に提供できる能力がない」と感じていた中で、とにかく実務能力や専門性を身に着けることが必要だと思っていたので。
― アーユス賞の受賞の感想は?
(萩原) シンプルに嬉しかったです。ただ、あまのじゃくなところもあって、受賞をあまり意識しないようにしていました。授賞理由に、「国際協力NGOの女性リーダーとして(…)一層貢献することを期待して」とも書かれていてとてもありがたかったのですが、同時に自分の心に素直に生きていたいというか、期待を背負いすぎないようにしようと思っていました。
一番印象的だったのは親が喜んでくれたことです。カンボジアから帰ったら、アーユス新人賞のWebページをカラー印刷してラミネートまでされていて、よかったなと思いました。そういう意味で、新人賞は若い人たちが親や周りの人に仕事を知ってもらう良いきっかけかもしれません。
― 今年の春からはシャンティのネパール事務所に赴任されましたが、そちらではどのような活動をされているんでしょうか。
(萩原)先住民族地域における地域カリキュラムの開発・普及事業と、コミュニティ図書館・学習センター事業、学校給食事業の3事業に取り組んでいます。中でも地域カリキュラム事業は、多様な先住民族がいるネパールの特徴を反映した事業だと思います。ネパールでは地域のことを学べる地域カリキュラムを各自治体が作ることになっているのですが、実際には実施できていない自治体が多いので、先住民族地域でカリキュラムの開発と普及を支援しています。「自分たちのことが学べるから、地域カリキュラムの授業が好き」という先住民族の児童の声を聞けたのがうれしかったです。
― NGOで活動する中で。大変なことや辛いことはありますか。
(萩原) 大変なことのひとつは、「決める」ことです。
たとえば、誰を、どこを支援するかを決めないといけない。カンボジアで洪水被災者支援の事業形成のため、対象地域選定調査に行ったことがあるのですが、調査の段階ではどこの誰を支援するか決まっていないので、「状況はわかりました。ただ、支援の約束はできません」と淡々と伝えるしかない。一方で、その対象地域を選ぶことになった場合の協力は取り付けないといけない。そういった作業を繰り返しながら、最終的にどこを支援してどこを支援しないのか決めるのは大変でした。
― 現場ならではの大変さですね。
留学を終えたあとにシャンティに戻った理由はありますか? 国連などの選択肢もあったと思います。
(萩原) 国連や欧米系の国際NGOにも関心がありましたし、緊急人道支援や子どもの保護の分野にも興味があったので、留学後は別の国際NGOに就職し、ウガンダで約1年間、難民の子どもの保護事業に携わりました。シャンティには9年以上勤めていたので、留学や他団体での仕事は新鮮で、とても勉強になりました。ただ離れてみた結果、価値観の多様性を大切にしようとする哲学など、私にはシャンティが合っているなと思ったので復職しました。
― これからNGOに関わりたいと思う人へのメッセージをお願いします。
(萩原) まず、やってみたらいいと思います。その上で、自分自身が納得できる決断をしていけばいいのではないでしょうか。関心があれば勉強もするでしょうし、アンテナが立って情報も入ってくるようになる。やりたいのであれば、そのために準備したり勉強したり動くしかない。
そうやって動く中で違うと思ったら軌道修正すればいいですから。その中で道がみえてくると思います。
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