当プロジェクトの達成に向けて、多くのご支援を賜りまして誠に有難うございます。 とはいえまだまだこれから大変です。どうぞこれまで以上の深いご理解をお願い致します。

 

申し上げております通り、当プロジェクトの本旨はあくまで補修ですが、単に補修するだけではプロジェクトとは呼べませんので、全国幅広いニーズをこの3年で学んだ当会が、今後も末永くクハ489-501を守る為に、既存のボンネット型ファンだけでなく、新たな世代のファンを創る上でも大切にしたいものが、「原点回帰」なのです。

新たなファンとは言うまでもなくお子様であり、公共財ゆえに次代へバトンを継承する必要がある事をご承知いただきたいのです。 この場合、現在のクハ489-501になるまでの「進化の歴史」にも触れる現場がプロジェクトの深意にあると思っていただけると、鉄道車両の展示=お飾りとは異種のご理解が得られると思います。

 

さて、復元には小さな形態の変化に対応する必要があります。 写真の上は、2年前に補修するべくヘッドライト下のパーツを外した時の姿です。 かなり劣化していて、製造から40年以上放置した部分だった事が理解出来ました。 実はこのクハ489-501とは生まれも同じ兄弟車である、京都鉄道博物館で展示されたクハ489-1も、この部分がボロボロとなり、新しい鉄板に張り替えられています。 -501については新規で部品再生することはせず、きちんと補修して設置し直しています。

下は、クハ481の初期型、昭和39年から40年にかけて製造された先頭車のライト下です。3つの口があり、ボンネットの中にある熱を持つ機器を冷却させるための空気を取り入れる穴になっています。 プロジェクトではこの形状にすることで劣化した現状の補修を兼ねる事を予定しています。 また、それだけでなく、既存のクハ489-501の姿に戻す際は勿論、80両近い485系シリーズのボンネット型に様々な進化があった事が分かるよう、この空気穴を塞ぐように既存の部品を上から設置し、元通りに直して末永く後世に伝えられる、伸び代が設けられる予定です