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こどもたちが自由にお話を作る「ぶんぶんの時間」を開催したい
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支援総額

249,000

目標金額 1,200,000円

支援者
20人
募集終了日
2015年9月18日

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2015年09月10日 15:10

♥こどもたちのおはなし 10♥ 「狼として、生きよう」最終回

(前々回と前回の新着情報から続きます)

 

 

 

「うーん。

 でも、かいとが好き、っていう気持ちは変わんないから、

 きらいにはなんないよ」


「そうか・・・」

 

と、無言になったとき、たのんでいたものがきた。


それから、おれらは、いろいろなことを話した。


兄弟はいるか?とか、

何座か?とか。


初めてのデートは、とても楽しかった。


そして、明後日の6時に、

また、ここで待ち合わせをした。


すぐに、明後日の25日になった。


おれは、約束どおり、マックに来た。


そして、香織が、おれより少し後に来た。


おれらは、前と同じく、

ハンバーガーをたのみ、食べ、出ていった。


だが、それでは物たりなかったから、

近くの小さな公園へ行った。


そして、香織とブランコをした。


そして、ふいに、空を見た。


すると、おどろいた。


満月ではないか!


だが、気づいたときには、もうおそかった。


毛がはえてきた。


もう止められない。


大きくてするどい爪がはえて、きばが出てきた。


そして、

「ワォーーーーーーーン」と、

遠吠えをした。

 


香織の顔を見た。


こわさとおどろきで、

顔がこおりついていた。


近づこうとしたら、

「こないで!」
ひめいに近い声を出していた。


「なによ。

 かい物になっても好きでいてくれるかって、

 こういうこと?! 

 好きになれるわけないじゃない!!」


と、香織が泣きながら、にげていった。


 

おれの心の中のなにかが、

ガラガラと音を立ててくずれた。


そしておれは、

かなしさと、絶望で、

あばれた。


通行人は悲鳴を上げて、

逃げていく。


おれは、走った。


「うらぎり者だらけの人間がいる町なんか、

 出ていってやる!」
という気持ちで。

 

 

いつしかおれは、人間を信じなくなった。


恋など、どーでもいいと思った。


そして、思った。


「これからは、狼として生きよう」

 


 

リターン

3,000


●サンクスカード 
*[ぶんぶんの時間]のポストカードに、作家のおおたにみねこさんが御礼の言葉を書いて、お届けします。

申込数
13
在庫数
17

10,000


【NEWアイテム!9月9日追加!】

●サンクスカード 

●ぶんぶんセレクション5つのおはなし
5つのおはなしを収録した絵本

●こどもの書いたおはなしポストカード
*ワークショップ1回目と4回目終了後に、届きます。(合計2回) 

申込数
6
在庫数
34

3,000


●サンクスカード 
*[ぶんぶんの時間]のポストカードに、作家のおおたにみねこさんが御礼の言葉を書いて、お届けします。

申込数
13
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【NEWアイテム!9月9日追加!】

●サンクスカード 

●ぶんぶんセレクション5つのおはなし
5つのおはなしを収録した絵本

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*ワークショップ1回目と4回目終了後に、届きます。(合計2回) 

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