プロジェクトの終了報告と現状報告
この度は、当プロジェクトへの支援、応援を沢山の方々から頂戴し、私達もコロナ渦の中で精力的に活動ができ、現場で活動するスタッフ達もいきいきとし、活力を感じる日常を送ることができております。
まだまだ始まったばかりですが、このスタートを切れたのは全て皆様のおかげです。
集まった金額はDondondown on wednesday co.,ltd の代表、カンボジア現地でプロジェクトを先導し現場の指導や管理を行っている及川さんに送金を完了させて、本プロジェクトは一旦の終了となりました。
コロナ渦でうまく身動きが取れない中及川さんもカンボジアに渡航後、工房の立ち上げ、工事と実際のものづくり指導、製品制作など飯島さんとタッグを組みながらブランド構築も進め、カンボジアでは着々と活動が進んでおります。
以下は及川さんの活動報告となります。
改めましてこの度は皆様のご支援、応援を頂き有難うございました。
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昨年2020年9月に達成した本プロジェクトはカンボジアで工房物件取得、工房の工事や環境設備を行い予定よりもずれ込みつつ、スタートから思うように行かない、コロナ渦での混乱が収まらない中では有りましたが、プロジェクト計画当時よりも更に窮困とした失業者、縫製業の従事者が職を探しており
当プロジェクトでの一緒に活動するメンバーの人選から始まり、私も一緒に住み込みで工房で活動し、古着から様々な商品を開発すべく暗中模索ではありますがスタートしました。
こちらも現地のサポートしてくださっているパートナーや弊社スタッフらの頑張りも有り
経済産業省が支援する技術移転のためのODAプロジェクトの一つとして認められて、思うように工房への出勤や移動、稼働ができない中で一緒に活動するスタッフ達も
自信をもって制作に取り組んでいます。
古着をメインにしたものづくり自体は世界中でリメイクとして親しまれており、昨今の世の中が抱える気候変動問題やアパレル産業が抱える廃棄問題などへの問題解決の糸口として様々な企業様、デザイナー、クリエイターの皆様、事業者様が活躍しています。
私達はその活動をカンボジア人、ひいてはの縫製業従事者である彼女たちに伝え、自分たちのアイディアでものづくり、そして一人ひとりの豊かさの幅が広がっていくことを手にとるように感じ、ひとまずは「労働ではない、環境づくり」その達成と土台作りが出来ている状況です。
そして私達のこの活動を「再び縫い直す」という意味を込めて「RENUU」という名前をつけブランドとして世に羽ばたけるようにカンボジアでの活動を開始しました。
古着や廃棄寸前の衣類をカンボジア国内で回収し、リユースの観点から再販、そして再販不可能なものはリメイク、オリジナル商品としてのリメイク商品の開発、
端切れなども隅々まで利用した布やオリジナルの毛糸の作成など、スタッフたちの意欲を形にして近い将来に皆様のお手元に届くように努力をしてまいります。
現在カンボジアは2月の市中感染拡大をきっかけにしたロックダウンで一時活動が休止をよぎなくれ、この混乱も収まり今まで通りに活動出来る日常が戻ることを祈りながら今自分たちが出来ることを継続してまります。
今後とも、私達の活動にご理解とご協力を賜りますよう、スタッフ一同、心よりお願い申し上げます。
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【収支報告】
この度、当プロジェクトで集まった
1,796,000円は以下内訳にて使用いたしましたことを報告いたします。
※レディーフォー様の使用手数料を控除した金額1,460,148円の入金確認後
Dondondown on wednesday co.,ltd様へ送金し、およそ13,850 ドル(送金手数料差し引き後)着金確認報告を受け、以下は現地での使用使途の内容となります。
1) 物件取得費用...3,000ドル
※およそ315,000円(契約時デポジット、初月家賃)
2) 物件工事費用…3000ドル
※およそ315,000円(電気工事、電圧変更、水道工事、雨漏りなどの躯体修繕費用)
3) 備品、設備投資…6650ドル
※およそ698250 円(職業用ミシン、家庭用ミシン、職業用アイロン、家庭用アイロン、作業台、備品棚、洗濯機、溶剤、作業環境改善のための備品や設備投資、帰宅困難者や出稼ぎ労働者用の居住スペースなど、またその他縫製に必要な備品)
4) 材料費、原材料費…1200ドル
※およそ126,000円(古着の回収費用、1kg=1ドルでの衣類回収フェアによるリサイクル活動と材料となる衣類や修繕依頼のお客様の衣類受け取りの送料など)
皆さまからご支援頂いた資金は、全額本プロジェクトにおける立ち上げ費用と制作のための材料費に一部使用させていただきました。
【リターンの発送状況について】
寄付金受領証明書はご希望の方への発送が完了し、
お手紙の配布はカンボジア郵便局にてAIRMAILで発送いたします。
※カンボジアのロックダウン規制が長く設けられていたこと、国際郵便でカンボジア-日本間の物流が一時ストップしていたなどの理由で流動的に対応しております。もうしばらくお待ち下さい。
お礼のメール、ビデオレターについては順次送付してまいります。
【今後について】
今後の活動報告や活動の様子は当プロジェクトで生まれた「RENUU」のフェイスブックページでスタッフの活動の様子が確認いただけます。
壊れた衣類や、使用ができなくなったカバン等を工房にて修繕し再度販売につなげて、オリジナル作品は仕上がりに合わせて報告を行い、販売に向けて同ページにて活動報告をしております。
まだまだ、始まったばかりで、コロナ渦で未来に不安を抱えたままですが、ひたむきに着実に前進、成長しているスタッフの姿とリサイクル・リユースの活動からものづくり、個人個人の可能性をより引き出せるように活動を続けてまいります。
今後とも暖かく見守っていただけましたら幸いでございます。何卒どうぞよろしくお願いいたします。
日本カンボジア文化産業振興会
東龍 知右門
Dondondown on wednesday co.,ltd
及川 将平
アトリエひとてま主宰、リメイク作家
飯島 幸子