シエマユニバーサルデザイン化募金 ―心地よい街の映画館を目指してー

シエマユニバーサルデザイン化募金 ―心地よい街の映画館を目指してー

支援総額

1,294,000

目標金額 1,200,000円

支援者
100人
募集終了日
2021年11月19日

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プロジェクト本文

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▼自己紹介

 

シアター・シエマ支配人の重松恵梨子と申します。シアター・シエマは、2007年に佐賀市の街なかにオープンしたミニシアターです。オープン当初は、右も左もわからない中でしたが、お客様や地域の方々に支えられながらなんとか営業を続け、今年で14年目を迎えました。

 

今回、『シエマでずっといろんな映画を見たいからシエマをサポートする会(略称:シエサポ会)』の皆さんと一緒に、和式トイレの洋式化や、車いすスロープの設置など、シエマの設備面のユニバーサルデザイン化を目指す募金を行うことになりました。

 

良質であってもあまり有名ではないアート系作品と言われる映画を上映するミニシアターが、佐賀のような地方都市で営業を続けていくのは大変なことです。シエマは、誰でも立ち寄れるカフェスペースの営業や、音楽ライブやトークショー、洋服の受注会など様々なイベントの開催、映像制作など、映画上映以外の活動も積極的に行ってきました。これらの単なる映画館にとどまらない幅広い活動を通して、地域の方々と広くつながりを持てたことが、今日まで続けてくることができた大きな理由のひとつだと思います。

 

シエマには、広いカフェスペースとイベントスペースがあります。
映画の上映に合わせた監督や出演者による舞台挨拶の様子。
イベントスペースではフリーマーケットなどさまざまな催しを開催しています。

 

中でも、2014年のデジタル化募金は大きな出来事でした。映画の上映形態がデジタル化し、それまで35ミリフィルムの映写機で上映を続けていたシエマもデジタルの上映機器を導入しなければ映画の上映ができず、営業が続けられないという状況になりました。

 

そこで、日頃からシエマに通って下さっていたお客様たちが立ち上げて下さった『シエマでずっといろんな映画を見たいからシエマのデジタル化に協力する会(略称:シエデジ会)』の方たちと共に、デジタル化のための募金活動を行いました。

 

一口募金や、募金箱の設置、チャリティイベントの開催、企業様からの寄付、また、READYFORさんでクラウドファンディングも行い、合計1,200万円あまりの募金が集まり、無事デジタル機器を導入することができました。

 

シエデジ会の募金活動の様子。募金箱を約100個作り、
街なかのいろんな施設に置いていただきました。
2014年12月に目標金額達成しました。
 

 

その後も、『シエデジ会』は、『シエマでずっと映画を見たいからシエマをサポートする会(略称:シエサポ会)』に名前を変え、シエマを支え続けて下さっています。デジタル化募金をきっかけに、シエマを「私の映画館」「私の居場所」と思って下さる人が増え、お客様との距離がとても近くなりました。このデジタル化の募金活動は、シエマにとって、とても大切な出来事だったと思っています。

 

シエサポ会主催で、映画の感想を語り合う「月いちシエマ」を毎月開催しています。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

2018年、視覚障害者団体連合会の方々や、シエサポ会のメンバーの皆さんと、自分たちでバリアフリー映画を制作する『みんなでいろんな映画を見たいからバリアフリー映画を作る会(略称:みないろ会)』を発足しました。

 

バリアフリー映画とは、視覚や聴覚に障がいにあられる方も映画を楽しめるように、音声ガイド(画面に映っている場所の情景や人物の動き、表情などを音声で解説するもの)やバリアフリー日本語字幕(音楽や効果音の説明、話者表記などを日本語字幕で解説するもの)を付けた映画のことです。

 

シエマのようなミニシアターで上映される映画は、なかなかバリアフリー素材が作られておらず、見られる機会が少ないため、自分たちでバリアフリー映画を制作し、上映できる団体を作ろうと発足したのが『みないろ会』です。今では、視覚・聴覚障がいの当事者やその家族、音訳ボランティア、歩行訓練士、映画ファン、映画館スタッフなどなど、様々な立場のメンバーが混ざり合って、バリアフリー映画の制作や上映をする活動を行っています。

 

音声ガイドのナレーションを収録する様子。
バリアフリー映画上映会の様子。
上映前の挨拶には、手話通訳とUDトーク(音声認識で声を文字化するシステム)を付けています。

 

そして、『○○な障がい者の会』の皆さんとの出会いもありました。『○○な障がい者の会』は、『誰もが暮らしやすい街佐賀をつくろう!』をスローガンに、障がいのある立場からの情報発信や、障がいのある人の外出促進活動を行っている団体さんです。『○○な障がい者の会』の皆さんに、トークイベントへのご出演や、映画上映時の告知協力をしていただきました。

 

 

 

放課後等デイサービスを描いたドキュメンタリー映画『ゆうやけ子どもクラブ!』上映時には、『○○な障がい者の会』の内田勝也さんに司会をつとめていただき、「いろとりどりの笑顔の花咲く 共生社会をめざして」と題してトークイベントを開催しました。

 

ひとり暮らしをする知的障害者の人々を追ったドキュメンタリー『道草』上映時の宍戸大裕監督をお招きしたトークイベントの様子。
電動車椅子サッカーに挑む選手たちを描いたドキュメンタリー映画『蹴る』の上映にご協力いただいた皆さんと、当館のスタッフ。
常設のスロープがないため、この時は、車椅子簡易スロープを設置して対応しました。
『〇〇な障がい者の会』の皆さん

 

『みないろ会』の活動を通して、これまで接点のなかった方たちの出入りが増えました。そして、『○○な障がい者の会』との出会いを通して、シエマに来られるお客様の層が広がりました。それと同時に、今のままの設備では、お手洗いさえ使用できない方がいらっしゃることを目の当たりにしました。

 

ここ、シアター・シエマはもともと築25年を越える古い雑居ビルの中にあるため、設備面の課題を多く抱えています。段差が多い、階段に手すりがついていない、男子トイレが和式しかないなど、利用する方にとって不便なことが多々あります。年々、お客様の年齢層も高くなり、障がいの有無にかかわらず、設備を改善して欲しいという声が多くのお客様から寄せられるようになりました。

 

【利用者の方からの声】

 

・ヒザの悪い私としてはしゃがむのがとてもつらいので、男子トイレの個室を和式から洋式にしていただけないか。(60代男性)

 

・女子トイレは洋式トイレがひとつあるが、今の個室のスペースだと車椅子ユーザーは使用できない。(30代女性・車椅子ユーザー)

 

・階段に手すりを付けて欲しい。自分は左側に麻痺があるので、階段は左に手すりが必要だが、人によって違うため両方に必要だと思う。(40代男性・歩行補助杖ユーザー)

 

・介助の人と歩く人がいるので、手すりの間隔は2人一緒に歩ける横幅が必要。(30代女性・歩行訓練士)

 

・今シエマにある簡易スロープは、傾斜が急なため、車椅子一人での移動は不可能。自走が可能なゆるやかなスロープを付けて欲しい。(30代男性・車椅子ユーザー)

 

・館内に小さな段差が多く、つまずいてしまいそうで怖い。(70代女性)

 

・ホームページにユニバーサルデザイン情報を掲載して欲しい。初めての人でも事前に情報を得られるようにすれば、もっと多くの人が気軽に映画を見に行くことができると思う。(30代女性・理学療法士)

 

・エレベータのボタンに点字をつけてほしい。(60代女性・視覚障がい者)

 

コロナ禍の中、シエマのために使ってほしいと寄せられた募金が手元にあります。それをきっかけとして、シエマのハード面の環境整備に取り組む「シエマユニバーサルデザイン化募金」を始めることにしました。

 

▼プロジェクトの内容

 

2021年~2022年の2か年計画で、以下の改善を目指します。

 

2021年度の目標

①入口階段に手すりと車椅子スロープを設置する。

⇒約60万円  

入口階段に設置する手すりのイメージ
入口階段に設置するスロープのイメージ

 

②入口とカフェスペースの段差を緩和する。

⇒約14万円

 

 

入口・カフェ内の段差

 

入口、カフェ内にある小さな段差をこのようなスロープを設置し、緩和する

 

③ 劇場内に車椅子スペースを設置する。

⇒約16万円

車椅子スペースに設置する落下防止の台のイメージ

 

<2022年度の目標>

④男子トイレの個室を和式便器から洋式便器にする。男子トイレ、女子トイレ共に個室を拡張し、車椅子対応にする。手すりを設置する。

⇒約220万円

 

 

 

★その他…HP上で館内のユニバーサルデザイン情報を発信する。エレベーターのボタンに点字を付ける。

 

※改修工事は、募金の金額に応じて順次行う予定です。募金の額によっては、改修できない箇所もでてきますので、あらかじめご了承下さいませ。

※写真と図面はすべて現時点でのイメージです。改修後、実際の仕上がりとは異なる場合がございますので、あらかじめご了承下さいませ。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン


これまでシエマは街の文化拠点として活動を続けてきました。その中で『みないろ会』や『○○な障がい者の会』の皆さんと出会い、設備面のユニバーサルデザイン化の必要性を感じ、今回の募金活動に至りました。
 

今回のユニバーサルデザイン化を経て、お年寄りや障がいのある方、子育て中の方など誰もが安心して映画やイベントを楽しむことができる、みんなにとってやさしい場所となることを目指します。

 

様々な境遇の人が、地域活動に参加できるようになれば、地域はより良い場所になっていくと思います。今回のユニバーサルデザイン化募金がそのモデルケースとなり、佐賀の街がより心地よい場所になっていけばと思っています。

 

▼応援メッセージのご紹介

 

『みないろ会』 会長:森きみ子さん

 

 

現在のシアター・シエマは、古い建物で、私達視覚障害者にとっては、移動にはすごく神経を使います。そのような所ですが、良い作品が上映され、私達みないろ会では、バリアフリー上映にも力を入れています。さらに、みんながくつろげるカフェもあって、オーナーの芳賀さんが目指されている、街中公民館の雰囲気も備えた、すてきな居場所です。私は今でもバリアーはあっても、度々訪れて、心地よく過ごしてはいますが、皆様のご支援の下に、バリアフリー法に乗っ取った、心地よい居場所に改装できて、より多くの人がくつろげる場所になればと願っております。

 

『○○な障がい者の会』 代表:内田勝也さん

 

 

私たちが暮らす社会には段差がまだまだたくさん存在しており、初めて行くお店で段差があって諦めることも少なくありません。みんなと同じように外出したいというのが私たちの願いです。今回のプロジェクトで街なかの「シアター・シエマ」がみんなにとって優しい場所となり、たくさんの笑顔が溢れることを期待しています!

 

『宮城県人会さが』 代表:富田万里さん

 

 

映画をきっかけにして、私のふるさと「宮城」のことを皆に知ってもらいたい!そんな気持ちにシエマはいつも寄り添ってくれた。宮城がらみのイベント企画を通して、いろんな人たちとつながり私の世界も広がった。その中に聴覚や視覚障がい者の人たちがいた。車いすユーザーの人たちがいた。さらにもっと多様な人たちと一緒に楽しみたい。だからシエマのユニバーサルデザイン化は必要だ。よろすぐ~!

 

『シエサポ会』 会長:大歯雄司さん

 

 

私は68歳です。少し太っています。だから、シエマの男子トイレが和式なのは少し辛いです。これから年を重ねるにつれて、階段や床の傾きも辛くなってくるのでしょう。シエマにはいろんな人がやってきます。私といろんな人たちのために「ユニバーサルデザイン化募金」をはじめました。よろしくお願いします。

 

▼リターンの内容

 

■活動報告を兼ねたお礼状(メールか郵送)

2022年1月時点での募金活動と、改修工事の進捗状況をお知らせするお礼状をお送りいたします。

 

■カフェ・シエマのドリンクチケット

カフェでご利用いただけるドリンクチケットです。

※有効期限は2022年1月~2022年6月です。

 

 

■シアター・シエマの映画チケット

シエマで上映される映画をご覧いただけるチケットです。

※有効期限は2022年1月~2022年6月です。

 

 

■お名前のクレジット

弊社HPと、映画上映前のスクリーンにお名前を掲載させていただきます。ローマ字20文字までで、イニシャルも可能です。※掲載する弊社HPのURL:http://ciema.info/

※注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

■「社会福祉法人はる」さんの商品詰め合わせ

社会福祉法人はるは「私たちの願いは、障害のある人たちが、一人ひとりのかけがえのない人生の主人公として、生涯を通して幸せに暮らしてもらうことです」という理念のもと、障がいのある人たちの生活を支えています。 また、はるでは、障がいのある人たちの仕事の一環として「さをり織り」グッズやTシャツの制作販売、おいしくて健康に良い「おすすめ品」の販売にも取り組んでいます。

 

 

※本リターンの履行は、必要な許認可をすでに取得している「社会福祉法人はる」様より発送いたします。

 

■「丸芳露本舗 北島」さんのお菓子

シュガーロードとも呼ばれる長崎街道沿いで、明治の初め、8代目と9代目の親子がポルトガル伝来の「ボーロ」をより食べやすく味わい深いものにするよう改良を重ね完成させたのが現在の北島の『丸芳露』です。今では佐賀で幅広い世代に親しまれています。丸芳露の生地作りを基本に作り出した北島のお菓子は、口溶けの良いおいしさを特徴としています。

 

 

※本リターンの履行は、必要な許認をすでに取得している「丸芳露本舗 北島」様より発送いたします。

 

<プロジェクト終了要項>

オープン完了予定日:2022年9月30日

建築・改修場所:佐賀市松原2-14-16セントラルプラザ3F

建築・改修後の用途:街なかの映画館をユニバーサルデザイン化し、様々な方が利用できるようにする

 

 

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プロフィール

有限会社69’ners FILM シアター・シエマ支配人。単館系作品を上映し、街の文化発信拠点として、様々なイベントを行っている。シエサポ会では事務局をつとめています。

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リターン

3,000


お礼状コース

お礼状コース

活動報告を兼ねたお礼状(メールか郵送)

申込数
38
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


シエマを楽しむコース(10,000円)

シエマを楽しむコース(10,000円)

①活動報告を兼ねたお礼状(メールか郵送)
②シアター・シエマの映画をご覧いただけるチケット1枚
※有効期限は2022年1月~2022年6月です。
③お名前のクレジット

申込数
39
在庫数
61
発送完了予定月
2022年1月

3,000


お礼状コース

お礼状コース

活動報告を兼ねたお礼状(メールか郵送)

申込数
38
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


シエマを楽しむコース(10,000円)

シエマを楽しむコース(10,000円)

①活動報告を兼ねたお礼状(メールか郵送)
②シアター・シエマの映画をご覧いただけるチケット1枚
※有効期限は2022年1月~2022年6月です。
③お名前のクレジット

申込数
39
在庫数
61
発送完了予定月
2022年1月
1 ~ 1/ 10

プロフィール

有限会社69’ners FILM シアター・シエマ支配人。単館系作品を上映し、街の文化発信拠点として、様々なイベントを行っている。シエサポ会では事務局をつとめています。

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