プロジェクト概要

本を手にできる子どもを一人でも増やすため、

日本での使命を終えた「移動図書館車」を、南アフリカへ送りたい。

 

こんにちは!中川雅里名と申します。私は、南アフリカの初等教育を支援するためNPO法人Sapesi-Japan(サペーシ・ジャパン)の一員として、出版社勤務の傍らボランティア活動をしています。南アフリカのほとんどの公立小学校には図書室が無く、子どもたちは教科書以外の本を手にする機会があまりありません。そこで私たちSapesiは、日本で役目を終えた中古の移動図書館車を南アフリカへ送り、たくさんの本を載せて南アフリカ中を駆け回っています。

 

Sapesiはこれまでに計38台の移動図書館車を南アフリカに送ってきました。これからも、1台でも多くの移動図書館車を日本から南アフリカに送りたいと思っています。2015年度は6台程度の寄贈を予定しているのですが、輸送前の整備費や南アフリカへの船での輸送費などで、1台につき約100万円が必要です。そのうち、各種助成金の対象外となってしまう「車両保管費」30万円を、こちらで資金調達させていただきたいと思っています。

 

2015年も南アフリカに日本の「移動図書館車」を送り、どんな遠隔地に住んでいる子でも本を手にするチャンスを得てほしいと思っております!

ご協力をお願い致します!

 

(移動図書館が学校に到着し、列をなす子どもたち)

 

みなさんは「移動図書館車」を利用したことはありますか?

 

私は子どものころ栃木県に住んでおり、定期的に近所にやって来てくれる移動図書館車から本を借りて読むのが大好きでした。1台に3,000~4,000冊もの本を運ぶことができる移動図書館車は、小さな図書館、いわば知的好奇心の宝庫だと思います。

 

一方、南アフリカのほとんどの公立小学校にはいまだに図書室がなく、この「移動図書館車」が大活躍できる余地がたくさんあります。実際に私は南アフリカ各地の小学校を訪問したですが、どの学校でもバスが校庭に到着すると子どもたちが嬉しそうに列を作り、思い思いの本を手にとっては熱心に読書を始めていました。カメラを向ける私に向かって、大きな声で堂々と英語の朗読をしてくれた女の子もいました。その姿が、今の私の原動力となっています。

 

(移動図書館車 車内の様子)

(横浜港を出港して1か月、南アフリカのダーバン港に到着!)

 

図書室が無い小学校にとって、移動図書館車は救世主!

 

日本では通常、走行距離2万から6万キロで車両を取り替えます。しかし、これは南アフリカにとってはまだ新品同様であり、丈夫な日本製の車体を捨てるには早すぎます。

幸いなことに、南アフリカは日本と同じ右ハンドルで左側通行、キロメートル表示なので、そのままの車体を南アフリカで活かすことが可能です。また、南アフリカはイギリス統治時代に道路整備が進みました。日本の約3.2倍の広大な土地を持つ南アフリカですが、ガタガタ道ではないのでバスの"健康寿命"を延ばすことができます。日系の自動車関連企業も数多く南アフリカに拠点を構えているため、現地での整備が可能なのも大きな利点です。ちなみに、南アフリカで自前の図書館車を製造するには1台あたり1,000万円以上かかってしまいます。日本の中古車を送る方が、はるかに効率が良いのが現状です。

 

(移動図書館車内で本を選ぶ子どもたち)

 

移動図書館車に「第二の人生」を

 

移動図書館車は、現地で子どもたちが喜ぶように色とりどりにペイントされ、名前が付けられます。日本を飛び出した移動図書館車はその後、アフリカ風の愛称で人々に親しまれ、「第二の人生」を送るのです。

 

移動図書館車のドライバーは、「司書」としての役割もあります。歴史的背景から、黒人の先生は十分に教職の教育を受けていない方が多いのですが、図書館車のドライバー兼司書から図書や教材の使い方、指導方法を教えてもらうことができます。子どもたちだけでなく、先生たちにとっても、移動図書館車はなくてはならない存在だと言えます。

 

(教材を手に喜ぶ先生と、移動図書館車へ列をなす児童たち。
「日本の皆さん、ありがとう!」)

 

人生を変える力が本にある。

南アフリカの子どもたちの夢と可能性を増やすためにも

 

南アフリカの子どもたちは、満足な、日本でいう最低限の教育を受けることがまだまだ難しい状況です。そんな中、子どもたちは自分の好きな本を手にし、読みふけるのです。本を選ぶことは、私たちにとっては日常的で簡単な行為ですが、彼らにとってそれは「選択の自由」であり「学ぶ自由」となのだと感じました。

 

(図書館車が到着するやいなや、驚くほど熱心に本を読み始める子どもたち)

 

プロジェクト立ち上げのきっかけ

− 肌の色だけで決まるのではなく自分で決める社会を

 

私は2012年に、ネルソン・マンデラ氏に憧れて南アフリカ(以下、南ア)へ留学しました。その際、経済的に豊かで美しい自然に恵まれた南アと、貧困・犯罪の悪循環から抜け出せない南アの、全く異なる2つの顔に直面しました。マンデラ氏が黒人初の大統領になり、黒人(有色人種)差別政策であるアパルトヘイトはとっくに撤廃されているにもかかわらず、いまだに肌の色で人生が決まってしまう現実を目のあたりにしました。

 

(子どもたちの一般的な家の様子)

 

ある黒人の女の子が「大人になったら、白人になりたい」と言った話を耳にしました。それは純粋に、将来はお金持ちになって自由に過ごしたい、という思いから来た言葉なのでしょうが、やはり心が痛みました。

 

生まれた場所や肌の色ではなく、自分の能力や興味関心によって自分の人生を生きることのできる社会が必要だと痛感しました。そこにはまず、日本でいうところの「読み・書き・そろばん」の初等教育の普及が不可欠だと思います。一定の能力を公立学校で得ないことには、その先の道が絶たれてしまうからです。

 

(識字率の向上が急務の南アフリカ)

 

本を読むことは、著者と対話をすること。
本の数だけ世界が大きくなる。

 

1冊の本が持つ力は計り知れません。私も、小学校の時に読んだ物語「モモ」がいまだに心の中に残っています。あなたの「1冊」は、何ですか?その1冊がきっと、今の人生を少しだけ豊かにしてくれているはずです。

 

(一瞬で本の世界に引き込まれ、ズボンの穴も気にならない!)

(世界地図を使った「日本の場所はどこ?」クイズに答えられた子は一人もいませんでした。残念。)

 

"Reader to Leader"
子どもたちが本を読むことで未来がよくなること、信じてみませんか。


教育というのは効果測定が難しい分野ではありますが、なんとか続けていけば、いつかプラスとなって彼らの人生に返ってくるはずです。即効性が無いからこそ、息の長い支援が必要だと信じています。アフリカ諸国を牽引する役割がある南アフリカ共和国という国を、子どもたちへの教育を通してサポートしたいです。

 

初等教育が充実し恩恵を受けている日本の私たちから、これから発展を遂げる南アフリカへ、移動図書館車のプレゼントをしませんか?

 

 

ご協力、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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