プロジェクト概要

SNSを使いコミュニケーションをとる現代の子ども達は、いじめの形も多様化して来ています。SNSやWebサイトにおけるいじめ、いわゆるネットいじめは、日本でも問題視されておりますが、日本だけでなくアメリカでもそれによる自殺者が出るなど、日米共通の問題となりつつあります。

そんな問題について当事者である日米の高校生が一堂に会し話し合う、日米ネットいじめ予防サミットを開催します!

ネットいじめの予防に取り組む子どもたち。

国を超えて、子どもたちが助け合う文化をつくりたい。

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。大阪教育大学大学院修士課程の阿部海渡と申します。子どもがネット上で困ったとき、どのように助けを求めるのか、について研究をしています。

 

私はこれまで日本・アメリカの子どもたちによるネットいじめを減らす取り組みをに関わってきました。ネットいじめが子どもを自殺に追い込んだというニュースが世界中で繰り返される現状を、少しでも変えたいという思いで日々活動しています。    

 

実はこれは、日本だけの問題ではありません。2013年、アメリカの大学に通っていた私は、ネットいじめで自殺してしまったアメリカ人高校生のニュースを聞きました。何かできることをしたい、という思いで、同様の活動を現地の大学生・高校生と始めましたが、ネットについて大人と子どもの知識や認識のギャップがあり、大人だけでは問題を解決するのが難しいと思うようになりました。

 

また、日米での調査活動などを通して、日本・アメリカでは、子どもたちの対策に対する視点が異なることに気付き、2018年夏、日米の高校生リーダー各10名がお互いを訪問し、文化交流・取り組み交流を行う「アリゾナ―関西ネットいじめ予防サミット」を開催することになりました!その開催のための費用の一部を、今回のクラウドファンディングで集めたいと思っています。 みなさまどうぞよろしくお願い致します!

 

12月のオンライン会議の様子

 

ネットいじめは日米共通。

予防に取り組む高校生の想いも、日米共通。

 

私が今ネットいじめの問題に関わっているのは、中学校時代の後悔の思いが理由の一つです。私が昔通った大阪の中学校は荒れていて、廊下の窓ガラスは割れ、週に2回ほどはけんかで流血する先輩が出て救急車や警察が学校に来ていました。荒れているグループの力が強く、いじめの現場を見たことも何度かありましたが、その当時の僕は何もできませんでした。その時の辛かった思いや後悔の念、複雑な気持ちをずっと抱えながら、今いじめが起きているならば、被害に遭っている子達を救いたい、この問題を解決していきたいと思い、活動するようになりました。

 

しかし、問題を整理していると、私が中学時代に体験したものと比べ、ネットいじめは大人に現状が分かりにくくなっています。学校における暴力などと違い、ネット上で攻撃的な言葉を呟かれ、被害にあい傷ついている子が大勢います。当時の私には中学時代の先生など、相談できる大人が周りにいましたが、ネット上でのいじめは、大人がその実情を理解しづらく、結果子どもたちの相談に乗るのも難しいのが現状です。

 

スマートフォンが広く普及し、SNSや無料通話アプリのおかげで生活は便利になりましたが、SNS上のグループ外しを始めとした陰湿ないじめが広がっているのです。文部科学省が行なった問題行動・不登校調査では、いじめのうち「パソコンや携帯電話での中傷、嫌がらせ」の認知件数が、前年度から1,596件増の10,783件に上ったという結果も出ています。(産経新聞)  

 

文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より作成(平成27年公開、28年公開、29年公開)

2012年、私は当時アメリカに留学していましたが、その時にアメリカ、カナダの高校生が立て続けに自殺するという事件がありました。2人とも、ネットいじめの被害にあっていたそうです。私は居ても立ってもいられず、まずは現地の高校生に聞き取り調査を行いました。

 

2013年Danbury High Schoolの生徒3名と

 

すると、日本と同様に、子どもたちはネットでの誹謗中傷に困っているという答えがたくさん返ってきました。例えば、こんな声です。    

最近同じ学年の子がフェイスブックで、"u aint cute why u posting a pic of u" [かわいくないくせに、どうして自撮り上げてるの”] と書いていた。誰に対して言っているかはっきり書かないから、先生に相談しても意味がない。けど、学年全員が、誰がターゲットかわかっているんだよね。しかもそのポストにいいねを押す子がたくさんいるから、言われた方は傷つく。                    (16歳 女子)

実際に、全米でネット上でのいじめが社会問題になっています。大学教員が運営しているCyberbullying Research Centerの調査によると、平均して25.2%の子どもたちがネットいじめの被害にあったことがあると回答しています。

 

出典:Cyberbullying Research Center

 

述べ30人の中高生にインタビューしたところ、「私の学校でも友達がSNSでいじめられている。ひどいことを言われていて正直怖い」「ネットのことは大人に言っても分からないから、相談しない。」という声をたくさん聞き、自らの子供時代に苦い記憶がよみがえってきました。

 

過去5年間、日米の子どもたちの話し合い活動に関わってきて、各国のネットいじめの形も少し異なることがわかってきました。日本のネットいじめは、SNS上でグループ外しをして、裏グループで悪口を言うなど、間接的なものが多く、LINEスタンプの含む意味をちょっと間違えると大変なことなる、と高校生は言います。

 

一方でアメリカの子どもたちの間では、フェイスブックやツイッターなどで、ターゲットの子をあからさまに攻撃し、周りの子が笑う、というオープンな場で攻撃する事例が多いと聞いています。対策も、こういった事情から真っ向に戦おうと、学校内でキャンペーンをする取り組みが盛んです。

 

また日米では、子どもたちの視点や取り組みも異なっています。アメリカの子どもは、周りの子を巻き込んで、学校における取り組みを自主的に行うことがうまく、一方で日本の子どもは周りの子よりはを距離のある子どもと関わり、学校を超えて取り組みを実践していくという傾向があり、先生など大人を頼るのが上手いという傾向がありました。

日米では、問題の形も、問題に対する取り組みも、子どもたちの視点も異なっていますが、同じ問題です。日米の両者が交流し協働することで、それぞれの強みを生かした、何か新しい、もしかしたらすばらしい対策が実施できるのではないか?と思い、本プロジェクトを始動しました。

 

コネチカット州ミドルタウン高校での話し合いの様子①
コネチカット州ミドルタウン高校での話し合いの様子②
コネチカット州ミドルタウン高校での話し合いの様子③

 

みなさまからのご支援は、ネットいじめを減らすために活動する

日本とアメリカの高校生が交流するための資金となります。

 

今回のプロジェクトでは、2018年8月に、高校生リーダー各10名が互いの学校を訪問し、文化・取り組みを教えあう「アリゾナ―関西ネットいじめ予防サミット」を開催します!みなさまからのご支援で、実践者である高校生の国際交流が実現します。

 

サミットや話し合い活動を通じて、日米の高校生リーダーがもう一つの国の高校生の直面するネットの問題や取り組みを自分たちの地域に持ち帰り、アメリカでも、日本でも、効果のある啓発活動のキックオフを行います。すでに、2017年の10月から、ネット会議を通じてネットいじめの現状についての交流を始めています!

 

みなさまからのご支援は、日本の高校生が渡米するための渡航費・地上交通費に当てさせていただきます。現在高校生もアルバイト代を費やすなどし、参加費負担をしておりますが、少しでもその負担を減らしたいと思っております。

 

スケジュール

<2017年10月~2018年5月>

隔月ネット会議(ネットいじめ事例交換、日米アンケート作成、文化交流)

<2018年6月>
アメリカから10名来日、日本の高校生と議論・文化交流

6月16日:New Education EXPOにてパネルディスカッション

6月17日:日米ネットいじめ予防サミット(大阪教育大学柏原キャンパス)

<2018年8月>
日本から10名渡米、現地高校生と議論・文化交流

8月5日:日米ネットいじめ予防サミット(アリゾナ州ツーソン・ベンズベルズにて)

<2018年9月~>

各地域で新しいネットいじめ対策の実施

 

渡米プログラム活動予定8月の渡米プログラムの時点で、日米の高校生が一緒に活動し話し合いで決め、9月から11月までの間に実践します。

 

サミット後の取り組み(予定)

その後の国際共同で生まれるアイディアや活動については、大人の支援者である私たちが新聞等のメディアを通じて広く社会に発信してゆく予定です。子どもたちの本音から出発する効果的な啓発活動を、子どもたちが、国境を越えて行う。大人はその環境づくりに努める。そんな文化を、日米に作りたいと思っています!

 

日米ネットいじめ予防三カ条(ガイドライン)の作成、広報

ネットいじめを減らす活動を世界中の子どもたちが話し合えるようなオンライン・コミュニティの作成

 

文化の壁を超えて、共通の問題に、一緒に取り組む時代へ

 

日本とアメリカでは、文化は大きく違いますが、子どもたちはネットいじめという共通の問題で苦しみ、立ち向かっています。

 

今回のプロジェクトを通して、大人だけでは解決の難しいこの問題に対して、日米の高校生たちが立ち上がり、肩をくんで取り組みます。日米両国の高校生の協働を通して、将来高校生たちには国際社会の一員として社会の問題を自分ごととして取り組み、協働の楽しさを次の世代に伝えられるリーダーになれると思っています。

 

国際共同をする高校生たちをみて、世界中の大人が「わたしたちにできること」は何か、一生懸命考え、行動に移す文化をつくりたいと思っています。日米の子どもたちによる、子どもたちのための、ネットいじめ予防活動を通して、未来のリーダーを育てていきたいと考えています。

 

みなさま、どうかご支援よろしくお願いいたします!

 

プロジェクトメンバー紹介

 

私の他にも、大阪教育大学の教授の先生方とともに、今回のイベントを開催する予定です!

 

   

水野治久
大阪教育大学教授 専門は学校心理学、学校カウンセリング。不登校やいじめ被害児童生徒の援助の研究を行う。外国人を対象とした異文化カウンセリングにも関心をもつ。2014年より大阪府教育委員会チーフスクールカウンセラーを兼任。近著に「援助要請と被援助志向性の心理学:困っていても助けを求められない人の理解と援助」(2017年3月 金子書房)。

 

 

竹内和雄

兵庫県立大学環境人間学部准教授 公立中学校で20年生徒指導主事等を担当(途中、小学校兼務)。市教委指導主事を経て2012年より現職。生徒指導を専門とし、ネット問題、いじめ、不登校等、「困っている子ども」への対応方法について研究している。文部科学省、総務省等で、子どもとネット問題等についての委員を歴任している。学校心理士。ピア・サポート・コーディネーター。

 

リターンについて

 

ご支援いただいた方全員に気持ちを込めた御礼のお手紙を送らせていただきます。10,000円以上のご支援で、公式サイトの「協力企業・団体・個人」ページに全員のお名前を記載させていただきます。その他にも、今回の活動の報告書や、2018年6月17日(大阪教育大学 柏原キャンパス)開催予定の「日米スマホサミットin Osaka」、その後の高校生との懇親会への参加権利をお送りいたします。

 

今回の活動を実施するためには、皆様のご協力が必要です。どうぞよろしくお願い致します!


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