地域の味　猿沢羊羹工房移転と再建で地域に笑顔を

 

 

私は、猿沢地区（岩手県一関市大東町）振興会の会長を努めるとともに、まちづくり工房どっとの代表として活動しています。

 

私のミッションは、猿沢地区の伝統と文化を守り、地域経済の活性化貢献することです。特に猿沢羊羹の製造と販売に力を入れています。

 

私は、2014年に惜しまれつつ閉店した千葉羊羹屋の｢明治練り羊羹｣通称｢猿沢羊羹｣の魅力に魅せられ、この伝統的な味を後生に伝えることを心に決めました。2017年から猿沢地域振興会と共に、猿沢羊羹の製造方法を研究し事業を継承しようと12名の試作研究会を発足し研究がはじまりました。

 

2018年10月の地元秋祭りで300本を販売し1時間を待たず完売。現在では4名での製造、販売をしております。私たちのチームは、伝統的な製法を守りつつ新しい味わいを開発することにも尽力しています。

 

 

2023年には、新たな組織として｢まちづくり工房どっと｣を立ち上げました。この組織を通じてより積極的に地域経済の活性を図り猿沢羊羹の素晴らしさを多くの人に広めていきたいと考えます。地域住民や訪れる観光客に愛される商品を提供することで猿沢地区の魅力を再発見し、みんなが楽しめる場所にしていくことが私の夢です。

 

 

 

 

私たちのプロジェクト｢猿沢羊羹工房の移転と再建｣は、地域の声と伝統を継承を重視することから始まりました。猿沢地区で長年愛されてきた千葉羊羹屋の閉店は、地域に大きな影響を与えました。この伝統的な猿沢羊羹を失うことは、単に一つの商品を失うことだけではなく地域の文化と歴史の一部を失う事を意味していました。

 

明治練り羊羹は日にちが経つと表面に砂糖が浮いてざらっとして、シャリッとして美味しかったと言われた羊羹でしたが、創業者である店主の千葉さんは4年もの歳月が経ったこと、ご高齢で体調不良もあり｢猿沢の皆が美味しいと思う羊羹を作ればいい｣と話して下さいました。

 

 

2017年、猿沢地区振興会として、地域活性化と文化の継承について住民アンケートを実施しました。その結果、猿沢羊羹の継承に対する願望が示されたことが、このプロジェクトの出発点となりました。

 

まちづくり計画の具体的な取り組みで3つの項目に課題としてあげられていたのが名物の継承。地域のご婦人方が集まる寄り合いでも｢なんとか羊羹を継承できないものか｣という話題から取り組んだ猿沢羊羹です。甘みを抑え小豆の味が濃く小豆の味を堪能できる羊羹となっております。住民の期待に応えるべく猿沢羊羹の製法を研究し復元を目指す試作研究会を開催しました。この研究会は、メディアにも取り上げられ多くの関心を集めました。

 

このプロジェクトは、地域の伝統を守るとともに新しい世代にも伝えていくための挑戦です。私たちは、猿沢羊羹の再現に成功し地域の新たな名物として令和版｢猿沢羊羹｣を完成させることを目指しています。しかし、現工房の撤退が迫っている中、この伝統を継続しさらに発展させっるためには新たな工房への移転と再建が不可欠です。このプロジェクトを通じて、猿沢羊羹の伝統を未来へと繋げ地域社会に貢献したいと考えています。

 

 

 

｢猿沢羊羹工房の移転と再建｣プロジェクトでは、新工房への移転と改装、及び公式ホームページの開設を目指しています。

 

集めた資金は、工房の移転費用・改装費用・厨房設備の更新（187万円）、そしての開発と運営に（33万円）充てられます。これにより、伝統製品の継承と新たな市場への展開が可能になります。

 

私たちのプロジェクト｢猿沢羊羹工房｣の移転と再建は、猿沢地区の伝統を守り新しい時代のニーズに応えるために必要なステップを踏むことを目指しています。重要なのは、二つの目的｢工房の移転｣と｢販売促進のためのホームページ開設｣です。

 

まず、現在使用している工房の撤退を要求されており、新しい場所への移転が必要となっています。新しい工房は、自宅の建物を活用し伝統的な猿沢羊羹の製造に適した環境を整えるために、排水工事や厨房機器の移設などの改装作業が求められます。

 

次に、猿沢羊羹の魅力をより広範囲に伝えるために、デジタルプラットフォームの活用が不可欠です。そのため公式ホームページを開設しオンラインでの情報配信と販売を強化します。このホームページは、猿沢羊羹の歴史、製法、製品情報はもちろんのことオンラインでの注文システムも導入し全国の顧客にアクセスしていただけるようにします。ホームページの開設と運営にも一定の費用が必要ですが、これにより猿沢羊羹の販売促進とブランド認知の向上が見込まれます。

 

これらの施策は、猿沢羊羹の伝統を維持しつつ新しい市場と顧客層への拡大を図るための重要なステップです。地域の伝統を守りながら新しい時代にも受け入れられるような取り組みを通じて地域経済の活性化と文化の継承を目指します。

 

 

 

このプロジェクトは、猿沢羊羹の伝統を現代に息吹かせ新しい世代へと繋げる架け橋となることを目指しています。工房移転により効果的な製造環境を整え、ホームページを通じて全国にその魅力を広めることで地域文化の発展と経済の活性化を図ります。

 

私たちは、伝統を守りつつ新しい価値を創造することで地域の未来に貢献することをビジョンとして掲げています。

 

現在、全国どこの地域でも地域の味や特産品が徐々になくなりつつある中で、地域の振興会が手がけ復活させたこの羊羹の味をより多くの皆様に届けられる日を夢見てこのプロジェクト是非成功させたいと思います。皆様のご支援、宜しくお願い致します。