プロジェクト概要

 

聴覚障害者自身が描く

ありのままの世界

漫画『聾 デフ』第5巻 出版

 

表現できる場所を残していきたい。

 

 

 

作家の想いを形にする。
続ける意味がある出版チーム。

 

こんにちは、『出版処てんてる』の、やながわ弘美です。2009年から出版のお仕事をしています。しがらみや打算にとらわれることなく、つくりたいものをつくることができ、作家の本当の想いを形にする。漫画家の心の底から描きたいものが描ける。そんな場をつくりたいと考えての、出版処てんてるのスタートでした。

 

同じ想いを持ってくれていたパートナーと2人で出版のシステムを立ち上げたものの、パートナーは体調を崩し運営・業務から退くことになり、今では私1人で切り盛りしています。

 

出版処てんてるは、これまでの9年間で15人の作家さんの約60タイトルの作品を世に送り出しています。「無料WEBコミック雑誌てんてる」でずっと漫画連載をしてくださってる、聴覚障害者の松谷琢也さんの『聾 デフ』も単行本化され、4巻まで出版しました。

 

しかし第5巻の制作にあたり、出版費用が不足しています。買う方にもつくる方にもギリギリの価格設定でも、出版部数自体が多くないために制作費が高くなり、次の出版ができない状況になってしまいました。それでも出版の機会を作っていきたい。そこで、ご支援をいただきたいと考えています。少数の方でも、必要とする人がいて、楽しみにしている方がいる漫画を継続していくためにも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

表現者の手助けをしていきたい。

 

 

知られていないけど知ってほしい。
情熱が込められた1冊との出会い。

 

私も作家の端くれです。かつては大手出版社の編集部にお世話になっていました。担当編集者さんに大変かわいがっていただいたことを、今でもありがたく思っています。しかし商業誌でやっていくには、その編集部の方針や意向に添うのは当然のことでありながら、私はこのシステムに上手く乗ることができず、その編集部から距離を置くことを選択しました。

 

私は自分の感性がマニアックであったことを理解していました。作風も一般ウケするかといえば、それはなかなか難しかったのです。そして時は流れ、やはり自分の作品を世に出したいと願っている同志と出会いました。意気投合した私たちはさまざまな経験を経て、

 

自分たちの力で出版することにチャレンジ! 

 

そして自分の作品を世界に生み出そう!

 

そういう希望を持つようになりました。漫画の世界では、自分の描きたいものを描くために自費出版をするのは極々当たり前に実施されています。いわゆる同人活動です。しかし私たちはそれとは違う「何か」を探し求めていました。自分が描きたいと願っても大手の商業誌では採用されない作品の、同人誌とはまた違った発表の場を求める作家さんは、実はたくさんいます。

 

何より、大手で採用されない=「つなまらない」「面白くない」とは限らないとは思いませんか?世界に羽ばたくのに値する、面白い作品、素晴らしい漫画がどこかにまだ埋もれているかもしれないとは思いませんか?そんな漫画家がまだまだいるとは思いませんか?

 

そんな漫画家「松谷琢也さん」との出会い

 

そんな漫画家さんのお一人が、松谷琢也さんです。松谷さんは生まれつき耳が聞こえません。コミュニケーションは手話と、筆談が基本です。

 

松谷琢也さん

 

そんな中、ろう者の気持ちや、ろう者目線の物事の捉え方を発信していきたいという想いから漫画という方法で、作品を作ってこられました。松谷さんは日々の生活の中で感じているろう者と聞こえる人との文化の違いを、漫画でユーモアたっぷりに描いています。松谷さんが伝えるろう者の世界とは……。

 

作品例> 第402回 言語獲得期の巻

 

松谷さんの漫画も、すごく松谷さんらしさのある内容で多くの人に発信していく価値のある漫画だと思っています。こういった作家さんたちとの出会いがあったから、なんとか苦労しながらもここまでがんばってこられたのだと感じています。

 

 

その人にしか発信できない作品こそ
世の中に出していきたい。

 

松谷琢也さんの描く漫画『聾 デフ』は現在「無料WEBコミック雑誌てんてる」で連載中です。無料で読んでいただけます。しかし、パソコンやスマートフォンで読むのとは違った説得力がある、それが紙に印刷された書籍でもあります。

書籍にするには、本のデザイン、編集、データつくり、印刷、製本、発送などさまざまな工程とそれに携わる人の力と費用が必要です。書籍という形を通して、パソコンやスマホを持たない人々にも、ろう者である漫画家が描く、ろう者のリアルな生活をご覧いただけることを願っています。

 

<出版内容>

出版予定日:6月1日

ページ数 :約170ページ

内容   :ろう者の生活をリアルに描いたコミック作品

 

松谷さんの作品は多くのファンの方々にも支えられ、ここまで刊行してくることができました。しかし、私個人の力では、出版に関わるハードルクリアが難しいことが多く、出版が止まってしまいます。5巻を待っていてくださってるファンのみなさんがいらっしゃることもわかっています。ろう者が、自身のリアルな生活を描いた貴重な漫画です。これまでろう者との関わりがなかった方々にも、ぜひ読んでいただきたい作品だと思っています

 

平成22年7月12日

NHK『きらっといきる』マンガで伝えたいろうの世界 〜聴覚障害者・松谷琢也さん〜

という番組で松谷琢也さんと、松谷さんの描く漫画を取り上げていただきました!

 

小さいからできる自由度の高い出版。
作家の情熱を届けるために……

 

出来上がったばかりの自分の書籍を手に取った作家さんの表情を想像できますか? みなさん本当にキラキラするような笑顔を見せてくださいます。この時私たちはいつも心から安堵します。書籍が出来上がるまで作り手は、とても緊張しているものです。

 

思い描いたイメージや夢が形になる、そこには必ず感動があります。もちろん、もっとこうすれば良かった、ああすれば良かった、失敗してしまった、そういう事態に陥ることもあります。それでもそういう経験の積み重ねが、さらに良い作品づくりへと繋がっていきます。

 

また、読者様からの感想をいただいたとき、それが褒め言葉でも叱咤激励でも、私たちには大きな喜びがあります。そこには人と人との心の交流があるのですから。作家のあふれる情熱を届ける喜び、読者にそれを受け取ってもらえる喜び、それはとても大きいものです。出版は人間同士の心の交流方法の一つでもあるのです。

 

私が小さい規模ながら出版を続ける理由は、人間の純粋な情熱を純粋なまま形にしたいという想いがあるからです。もちろんベストセラーを出して大きな利益も得られたら楽しそうだなと思います。しかし、まず人の純粋な情熱を形にする、そこにこだわる出版があってもいいと思っています。このプロジェクトではその一人、松谷さんの出版を支え、これからもより多くの作家さんの出版をサポートしていきたいと思っています。ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

作家さんと一緒に素敵な作品を世に出せるように。

 

 

ご支援いただいたみなさんへの
リターンについて

 

ご支援いただいた皆さんには、これまで『聾 デフ』を知ってくださっていた方も、そうでいない方も、きっと楽しんでいただけるようなリターンをご用意しています。これをきっかけに多くの方に広げられるように、がんばっていきたいと思っていますので、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。


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