昨日と同じ道の駅の同じ駐車スペースで車中泊する。

翌朝も同じようにすき家の卵かけご飯朝食をかきこんで昨日朝と同じ鹿島の奇跡の一本松へと向かう。
そして目印を立てておいた場所でまったく同じように
描きだすのだが、一旦乾いてしまっているため絵具だけは同じようには乗っていかない。
普段は一日で仕上げる描き方なのでほぼ乾いてしまったのだ。この場合は前日の後半の描き込みを油を変えるなどすればよかったのだが後の祭りだ。
若干塗り直してその上から仕上げていく。
このような場合は筆の種類などもいつもと変わる。
それでも予定より若干早く仕上がった。
やはりここ数日の描き込みて感覚が戻りつつあるのだ。

そしていよいよ今回もっとも描きたかった場所、双葉町へと向かった。

双葉町はほぼ全域が帰宅困難区域となっているが沿岸部のみ避難解除準備区域で線量が低いのだ。

しかし双葉町の国道6号線沿いはすべて帰宅困難区域のため双葉町沿岸部にいくには同じく避難解除準備区域の浪江町請戸に一旦立入りそれから双葉町より許可を受けたうえで施錠されたゲートを開けることになる。

まずは沿岸部を一通り回っていく。最も南側の地区は福島第一原子力発電所の山の麓だ。
「この駐車場が臨時のヘリポートになっていて、もし作業員に何かあったときはここからヘリで搬送されるのさ」
双葉町の復旧工事を請負っているM田建設の作業員の方が教えてくれた。
昨日から今草原となってしまった土地の草を刈払い土砂置場となるのだという。

さて描く場所を決めよう。
今回は事前の下調べ通り、浜野公民館の跡地で描くこととする。

さすがにこの土地に人が来るのは余程珍しいのかもしれない。
地元の方に訝しげに声をかけられる。
役場に申請して許可を得て行っている活動ではあるのだが、一体なんで絵なんかで…とあまり腑におちてもらえなかったようだ。
やはり僅かだがこの活動を快く思わない人はいます。
しかし回りで思われているほど多くはない…と私は感じています。
この活動をはじめた当初はやはりそれが一番怖かったことで手が震えてとても描くどころではありませんでした。

しかし涙を流して「ありがとう」そう何度も声をかけられてやっとこの活動に自信を持つことができるようになったのです。

そう思い出しながら予定より早くこちらも描き上がりました。

今回の遠征はこれで終了。制作数は4日で5枚、総枚数は91作品となりました。

なんとか最初に掲げた目標の100枚が見えてきましたが来年の3.11までに達成できるかは微妙なところとなりそうです。
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