パキスタンにエシカルジュエリーを製作する研磨工房を設立したい

 

 

エメラルドの緑は、自然の力や生命力あふれる魅力があり、古代から崇拝されてきました。

 

 

クレオパトラはエメラルドをこよなく愛し、自身の鉱山まで所有していました。

 

アレキサンダー大王は、遠征の際には勝利を願い、大粒のエメラルドを必ず持って行っていたそうです。

 

古代ローマでは、目にやさしい効果があると信じられていました。

 

 

私もエメラルドは大好きな宝石の一つです。カット以外、余計な処理を施していないナチュラルで透き通ったエメラルドグリーンは、南国の海の色にも見えます。

そして、とても癒やされるカラー。

 

 

パキスタンでは、三年前までエメラルド鉱山をタリバンが支配しており、紛争の資金源としてエメラルドが取引されていました。

 

紛争（コンフリクト）の資金源となっている宝石は、ダイヤモンドだけではありません。

 

宝石は小さく、ポケットに入れて持ち運びが出来るので、人類の歴史において、良くも悪くも切り離せない存在です。

 

 

 

現在は、パキスタン政府軍のタリバン掃討作戦が成功し、スワット渓谷にタリバンのメンバーは一人もおらず、鉱山では皆が助け合い日々採掘作業を行っています。

 

研磨工房はここから車で５分程のところに設立予定です。

 

 

（エメラルド鉱山内）

 

 

鉱山労働者達の終業時間が近づくと、彼らの子供達は毎日父親を迎えにやってきます。

 

 

「僕のお父さんはエメラルドを掘ってるんだよ！凄いでしょ！！」

 

とても嬉しそうに話してくれました。

 

 

 

幸せを生む、緑の宝石。

 

 

宝石やジュエリーというと、富や権力を連想される方も多いですが、

産出される地域の人々にとっては、大切な資源です。

 

エメラルドを採掘することで、

鉱山労働者の収入源となり、家族を養い、子供達が学校へ行けるのです。

 

子供達が高等教育を受けることにより、

貧困から抜け出すことができ、

ゆくゆくはテロリスト達を排除してゆくことができます。

 

決して経済的に豊かではないエメラルド鉱山のオーナー達は、

鉱山労働者や近隣に住む子供達の学費や文房具代などを支援しています。

 

子供達の幸せを願って。

 

 

 

数億年という途方もない歳月、地球に育まれてきたエメラルド。

 

採掘されたエメラルドを研磨する職人達や、その家族、地域全体にとっても幸せを生む宝石なのです。

 

 

EARTHRISEでは、ジュエリー業界では不可能と言われた、トレーサビリティの確保に取り組んでいます。

 

人権にも環境にも配慮して採掘・研磨される、この透明で美しくきらめくエシカルな宝石を、多くの人に届けられたらと思っています。

 

 

身につける人だけではなく、

生産者の人々やその家族も幸せになれる

…本来あるべき、幸せの形だと信じています。