11月の活動報告

あっと言う間に秋が過ぎて冬がやってきそうな空気ですね。

11月のえんくるの様子をご報告させていただきます。

 

＜えんくる食堂＞

実施回数		月合計利用者		月平均利用者
3		144		48.0

 

◆こどもカレーランチ　8日（土）　12:00～14:00　　

子ども24名　大人12名　おかわり11杯　47食完売でした。

 

献立：たっぷりきのこカレーとビッグかつ

旬のきのこ（しめじ、えのき）をたっぷり使用した、きのこカレーを作りました。

また、株式会社Actix様より寄贈頂きました、ビッグかつも合わせてお渡し。

カレーにのせて、カツカレーにしている子もいました。

 

 

スタッフが午前中にオンライン研修が入っていたので、いつもの高校生ボランティアに早く来てもらって調理から手伝ってもらいました。

なんとか12時には完成してスタート。いつもよりゆっくり、常連のみなさんが足を運んでくれて、のんびりモードのカレーランチとなりました。

 

カレーの野菜とルーを、ここのところはフローレンスさんの助成金のおかげで質の良いものを購入出来ていて、今回はルーも原材料を気にして添加物の少ないものを使用してみました。

 

きのこカレーは、苦手な子もいるかな？と思ったのですが、そんなことなく、みんなおかわりして良く食べていました。

 

また、最後の時間でいつもの5人家族が来てくれたのですが、食べたあとはいつものように好きな遊びをしていて、時間が許すまでゆっくり出来る人入りだったので、つい、大人の方がお腹いっぱいで眠くなってきてしまい、子どもが遊ぶ横で、パパが気持ちよさそうに寝ていました。なんだかお家の様子が垣間見えたようで、和やかでした。

 

◆お米の小話

 

◆15日（土）　季節の中華献立　合計50食

食堂利用　1世帯2名　（子ども1名）

テイクアウト　23世帯48名（子ども若者25名）

■献立

・ごぼうの炊き込み

・長葱たっぷり油淋鶏

・冬キャベツの中華サラダ

・ほうれん草と卵のスープ

・大学芋

 

◆22日（土）　立冬の献立　合計47食

食堂利用　3世帯7名　（子ども4名）

テイクアウト　14世帯40名（子ども若者21名）

■献立

・さつまいもご飯

・あんかけ揚げ出し豆腐

・かぶのそぼろ煮

・白菜の味噌汁

・りんごのケーキ

 

今回は、1回目が中華、2回目が和食で、どちらも季節の野菜を使用したメニューでした。

今年度初めての中華料理は、申込の段階から人気で、何組か和食に移って頂くほどでした。

 

1回目の注目メニューは油淋鶏と大学芋。特に油淋鶏は、国産の良い鶏肉を使用して、季節の長葱たっぷりの香味ソースをかけての1品だったのですが、からっと揚がった衣と少し酸味のあるソースが良く合っていて美味しく出来ました。たまたま、視察にいらしていた方にも試食をしてもらって、「え、お店みたいな味ですね！おいしい！」と喜んでおられました。

また、食堂利用のご家族からは、やはり油淋鶏が人気で、あとからも嬉しい感想を頂きました。大学芋は、揚げずに焼くという作り方だったので、少しイメージと違っていたのか、「なんかちがう～」と言っているお子さんもいましたが、食べず嫌いではなく、食べてみて体感してくれたことが嬉しかったです。

2回目は、揚げ出し豆腐のきのこあんかけと、りんごのケーキが人気。比較的工程をシンプルなものにしたので、就労支援の若者、通称お助け隊のみんなに揚げ出し豆腐づくりをお願いしました。水切りをした豆腐に片栗粉をまぶして、揚げていく作業なのですが、豆腐に水分があるので片栗粉が固まってしまったり、まぶしが甘いと油がはねてしまったり、いつもやらない調理に、少し苦戦し、やけどをしたりもしながら、約1時間半、奮闘してくれました。

忙しいと、慣れているスタッフがやってしまう調理工程も、時間に余裕があることでお助け隊にお願いすることが出来て、少し時間はかかるかもしれないけど、若者自身も良い就労体験になるし、スタッフや地域ボランティアさんの調理分担にも柔軟性ができるので、今後もうまく時間を使ってお助け隊も交えながら調理分担していきたいと思いました。

 

ちなみに、りんごケーキの方はというと、1回目の大学芋が沢山余ったのでマッシュして冷凍していたものをリメイクで生地に練りこみました。りんごと大学芋の甘さがとても合っていて絶妙な味になったのと、りんごの水分をさつま芋がうまく吸収してくれて、生地のふわふわ感も丁度良く出来ました。

 

＜秋冬フリーマーケット＞

10月31日～11月7日で、秋冬フリーマーケットを開催しました。これまでにお譲り頂いた、着られなくなった秋冬物の子ども服、婦人服が、フリーマーケットになると一斉に机やいすに並べられて、無料のリユースショップが始まります。

 

フリーマーケットの時にだけ足を運ばれる常連の方もいらっしゃったり、着られなくなったものを持ってきて、代わりに着たいものを持っていかれる方も多くいます。お子さんの成長は早いので、シーズンごとに開催することに需要があって、毎回みなさん喜んでいかれます。

交換会のようなので、タイミングによっては、子どもサイズに偏りが出てしまうこともあるのですが、日替わりでいろんな洋服たちが並んでいるのは楽しい光景です。

 

また、未就学のお子さん連れのフリマ利用は、お子さんがちょろちょろしてしまうのでなかなか少ないのですが、今回はママ友とお子さんと一緒に5.6人でいらっしゃるご家庭が何組かありました。子ども達は仲良しのお友達や兄弟ときっさのおもちゃで遊んで待っていて、えんくるで遊んだことがなかった子も、おもちゃが沢山あるので、少ししたらすぐに場に慣れて遊びこんでいました。

 

限られたスペースで、大人も子どもも夢中になれる時間があるのはけっこう凄いのでは？と感じています。

 

＜フードパントリー＞

11月	日数	利用人数	食品数	ｋg
	15	179	1,731	645.54
	1日平均	12	115	43

 

・こどもの食事等支援事業4か月目

 

「フローレンス・ひとり親家庭等のこどもの食事等支援助成事業」が8月から始まっています。18歳以下のお子さんがおられるひとり親家庭や多子世帯のご家庭を優先に、食料品セットのお渡しと食堂、こどもきっさの経費に使わせて頂いています。

 

4か月目に入り、毎月は取りに来られない方に合わせてこれまでのセットの一部と合わせてお渡しをしたり、新しくこられた方で必要な方にお渡しをしたり、毎月40世帯以上のご家庭にお渡ししています。高校生でお弁当が毎日あるご家庭や、多子世帯のご家庭など、ニーズは様々ですが、みなさん「いつも助かります。ありがとうございます。」と喜んで持って帰られています。

 

親御さんが来られないご家庭は、お子さんが代わりに取りに来られることもあって、親子共に関わり続ける良い機会となっています。

 

・たまりばの保護者から寄贈頂きました

 

七五三の着物を寄贈頂きました。生絹の綺麗な着物で、帯と帯締めも付いていて、普通に買ったら結構なお値段がするのではないか、、という代物で、感動！

 

丁度、7歳の娘さんがおられる多子、母子家庭のお母さんが、「お友達の七五三を羨ましがっていてどうしようかと思っていたので、とても嬉しいです。」と喜んで持っていかれました。

 

 

合わせて、使わなくなったミニレゴも寄贈頂き、さっそくこどもきっさの子ども達が遊んでいました。ありがとうございます。

 

 

・地域の方から寄贈頂きました

 

11月は、みかんと柿を沢山ご寄贈頂きました。「知り合いの果樹園からもらうから」、「親戚が作っていて沢山取れたから」「貰い物で食べきれないから」などなど、秋の味覚をご寄贈の果物で感じる11月でした。

また、先月に引き続きのお米不足で、お米の寄贈がとてもありがたいです。常連のご家族で、麺を良く食べていて頂き物のお米が余っているからと持ってきてもらったり、とても助かっています。

支えあいの文化があるえんくるならではの光景です。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

＜こども☆きっさ＞

実施回数		月合計利用者		1日平均利用者
10		123		12.30

 

11月は特に低学年の子ども達が毎日のように遊びに来ていて、きっさの大テーブルでミニレゴやお人形、カルタ、折り紙、けん玉などなど。その時々で自由に遊んでいます。また、学校でインフルエンザが流行っていて、いつも仲良しのお友達がお休みだからと、1人で遊びに来た子が、同じような状況で1人で遊びに来ていた子と仲良くなって遊んでいました。病欠がよくあるこの時期だからこそ生まれる、新しい友達との時間が素敵だなあと感じました。

また、先日から、えんくるの移転のお知らせを子どもたちに直接お話ししています。

大人は、少し遠くなっても自分のタイミングで足を運べますが、子どもたちは別。特に小学生はまだ遊びに行ける場所に制限があったり、連絡ツールが限られてしまうので、もどかしい気持ちがお互い強いです。「お引越しすることになってね、少し遠くなるけど、いつでも来ていいからね。」と言葉では伝えても、実際に来られる子がどれだけいるのか？再開までに数か月日が空いてしまうからなおさら、来年からの気持ちの拠り所と寂しさが大きい様子です。丁寧に話し、話しを聞きながら、残りの期間を変わらず楽しく過ごしていけたらと思います。

 

 

＜えんくるCAFE＞

11月のコミュニティCAFEは常連さんの利用が多かったです。韓国語講座と手話ベリで定期的にえんくるをご利用頂いていますが、韓国語講座は夏場に入ってからお休みしていたのでとても久しぶりでした。時間が空いても変わらず足を運んで下さることが嬉しかったです。

 

また、えんくるになる前の、たまりばーるやたまりば工房から良く知っている方も多くいて、「赤ちゃんだった娘を抱っこしてるからゆっくりしなあと、みていてくれて、田舎の喫茶店のようなあったかい場所だったんだよねえ」とお話してくださいました。スタッフは入れ替わっているけれど、足を運ばれる方はこの場所に何かしらの思い出があって昔も今も変わらず、来たいタイミングで来てくれるんだなあとしみじみしました。

 

◆移転に伴い

 

ゆっくり考えていた移転の話が、急に展開してあっと言う間にスケジュールまで決まっていきますが、今のところ大きく変わることはなく、こども☆きっさとコミュニティCAFEがあと1か月でお休みに入ることがなんだか不思議な気持ちです。

 

今回のお知らせをきっかけに、寄贈にきてくださったり、子どもと一緒にCAFE利用と遊んでいかれる様子もあって、「またお待ちしてます～」とお声かけしながらも、また来てくれるといいなあと寂しい気持ちもあるこの頃です。

 

移転に伴い、ご不便とご心配をおかけいたしますが、えんくるは変わらず子どもも大人も安心して笑顔で過ごせる居場所、困ったときは気軽に立ち寄れる場所としてあり続けられるように尽力していきます。引き続きどうぞよろしくお願いします。