心からの希望を支える「意思決定支援」を全ての人に届けたい！

こんにちは。SDM-Japan副代表兼トーキングマット開発チームの小杉です。

私たちが意思決定支援ツールのひとつとしておすすめしているトーキングマット。それはスコットランドにあるスターリング大学の研究者が開発、英国トーキングマット社が世界展開をしている絵カードツールです。

私たちは、そのトーキングマットを日本独自の文化、環境の中でより有効に使っていただけように、トーキングマット社と定期的にミーティングをしています。

□日本の意向を大切にしてくれるブレインストーミング！

今回は、トーキングマット社からMargoさん、 Markさん、 Heatherさん、こちらからか水島副代表と私が参加して、5月8日に行いました。

まず、今年の8月に予定されているトーキングマットの認定トレーナー向けのフォローアップ研修について話し合いました。SDM-Japanには、現在７名の認定トレーナーがいるのですが、その技術の維持・向上や気になっている課題の解決に向けてトーキングマット社がオンラインで研修してくれます。次回のテーマ選定のためのブレインストーミングで、これから日本語に翻訳する感覚過敏の方に向けた絵カードセットの使う際の注意点などを聞きたい人がいると伝えたところ、開発者を招いてウェビナーをすることもできると応えてくれました。自分たちの考えを押し付けるのではなく、こちらの考えを尊重してくれる、さすが意思決定支援をリードしている皆さんです！

□感覚過敏についての絵カードセットも日本語にすることに！

感覚、感じ方というのは、誰でも同じではありません。特に障害のある方は、そのせいでコミュニケーションがうまくとれず、周りにいる人もそこに気付きにくいということがあります。この絵カードを使えば、そういう方が自分の思いを周りに伝えやすくなります。もしかしたら自分の感覚が他の人と違うのではないかという気づきにつながります。

一方、学校や就労の場でその人にあった環境を整えやすくなります。

この絵カードの効果的な使い方をトレーナーが知っておけば、基礎研修でも紹介しやすくなるということでフォローアップの重要テーマとして取り上げたいという意向をトーキングマット社の皆さんも理解してくれました。このカードセットの翻訳には私も関わっており、もうしばらくお時間はいただきますが、日本語版が完成したら、ぜひ多くの皆さんに活用していただけると嬉しいです。

このようにトーキング社は、いつも私たちが何をしたいのかということを確かめた上で、丁寧に応えてくれます。日本向けのデジタル版トーキングマットでも、ここが使いにくいという声を上げると日本人のユーザー目線で使いやすいように現地の開発者とページを改善してくれました。これまでに翻訳した日本語版の絵カードセットの印刷も、日本ではまだロット数が少なくて印刷費が高くなることがわかると、スコットランドで安く印刷して、手数料を取らずに日本に送ろうと提案してくれました。これからもこのありがたいご縁を大切にしながら、トーキングマットを広く日本にお伝えして意思決定支援の輪をもっともっと広げていきたいと思っていますので、興味・関心のある方は、ぜひご連絡くださいね！