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前回の続きです。なぜ、今、この自然資源活用と共生のプロジェクトなのか・・・。

 

前回は、天敵のいない野生動物が急激に増えていること、それを統計的に裏付ける資料も無く個体数管理ができていないため、早急に仕組みを稼働させないと手遅れになること、定点観測カメラなどの機材の進化、などを書かせていただきました。

もう一つ、今のタイミングが重要なことを挙げます。

資源の活用の観点で「買い手がいる」ということです。

 

円高の時は、日本の資源を海外に売ることは難しく、情報も行き届かなかったため、日本の天然資源が注目されることはあまりありませんでした。動物由来の資源は主にアフリカや南米などの南半球と東南アジアに向いており、その結果、管理の行き届かない途上国で自然環境の破壊と乱獲や密漁がエスカレートしました。

 

本来は漢方薬の原料にもならないゾウやサイまで、誤った情報のもとで乱獲されている現状が今でもあるようです。

 

鹿は漢方薬の原料として、また食肉としても世界的に知られた価値のある資源です。革や角も含め、法律に基づいて国際的には高値で取引されています。日本にもブローカーのような人たちがいるようですが、途上国に比べれば厳格なルールのもとで取引できる環境があるので、正しい方法と持続できる仕組みがあれば、捨てられてしまっている価値ある資源を国益に役立てることができ、それが途上国の乱獲や自然破壊を間接的に防ぐ役割を果たすことにもなります。

 

現に、中国から北海道に観光で訪れた人の多くが、北海道の鹿製品を見て、その品質と安さに目の色を変え、いわゆる「爆買い」して帰っていきます。しかし安定供給できる仕組みが無いため、例えば100枚単位の毛皮のオーダーをされても受けられないのが現実です。

 

鹿はたくさん余っているのです・・・処理工場もあります・・・買い手は世界中にいくらでもいます・・・。個体数管理まで踏み込んだ調査データと、ハンター任せではない持続的な政策が無いばかりに・・・本当に歯がゆい思いです。

 

今までの話を整理しますと、


1:鹿、という世界的に価値がある自然の資源が、日本では増えすぎて困っています。国、自治体では有効な情報がなく、管理の仕組みがありません。場当たり的に税金を使って有害駆除を行っています。

 

2:有害駆除では駆除した残滓は大半が「ゴミ」にしかなりません。それはハンターが銃を使ったり、残酷なくくり罠でとらえるため、死にきれない鹿が動いたり暴れることで肉や角が使えなくなるからです。


3:学会論文とは異なる方法で、広域の鹿を自然に集める方法があり、一部地域では実績が出ています。北海道以外の地域、気候や時期の違いを調べるための費用が不足しています(これが今回の寄付です)。

4:円安が進んで買い手が世界中にいます。ただ鹿を駆除するだけでなく、資源活用に活かす方法があれば国益となります(すでに政府に提言を出しています)。

 

5:ハンターは高齢化しており後継者は減っているため、有害駆除は今後間もなく持続できなくなります。
 

6:野生動物による被害(作物、交通事故、襲われるなど)は年々増えています。野生動物との共生は、イノシシ、熊も含め、全国的に共通の課題となっています。

 

 

いかがでしょうか。ご意見、反論でも結構です。ぜひこのテーマにご関心をお寄せ下さい。

 

引き続きご支援のほどお願い申し上げます。

 

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