残り1か月を切りました。
なかなか複雑な話なので、このプロジェクトの意味についてもう少し説明させていただきます。

エゾシカ、イノシシなどの野生動物が、天敵がいなくなって増加傾向にあるのはご存知の方が多いと思います(とはいっても気候条件によって一変することもありますが)。

「野生動物が増えてもいいんじゃない?人も減るんだし。」
「自然植生が乱れて農作物被害も増えるから、このままではマズイ。」
という方も、それぞれいらっしゃるでしょう。

 

まず「野生動物が増える」、ということについては、人間との共生という点ではどうなのか・・・。


考えられることは、作物被害、交通事故、人が襲われる、というリスクがあります。また、樹皮や植物の食害によって森が枯れるということもあり得ます。

イノシシやシカは危険というイメージが無いかもしれませんが、人が襲われると無事では済みません。イノシシのオスは牙を持っておりますし、巨大な肉の塊が突進してくると、大人でも簡単に跳ね飛ばされてしまいます。また、凶暴なメスは噛みついてきます。

 

私の住んでいる仙台でも、イノシシ、熊の出没情報はどんどん増えており、子供が遊ぶ公園にも出ています。暖かい地域はイノシシとシカ、寒い地域ではシカと熊、仙台はイノシシの北限(最近では岩手までだそうです)となっており、全部近隣で見ることができますが、種類に限らず、これは日本全国で起きていることです。


では、それに対してどういう対策が行われているか。これが問題です。


作物の被害状況、捕獲情報、ハンターによる年1回の目視による調査等の情報が取りまとめられて、各自治体や省庁でバラバラに議論され、対策が打たれていますが、問題は「条件のそろったデータが無い」ので、本当にその地域で野生動物がどういう状況なのか、が厳密にはわからないのが実態です。


極端なことを言えば、「作物被害が増えた」=「害獣駆除しなければ」という短絡的な対策が打たれてしまうこともあります。これが今まで動物を絶滅に追い込んだり、天敵を駆除して問題を大きくした行為なのですが、統計的に条件の比較できるデータが無い現在も、状況はあまり変わっていないのです。

更に、個体数を調べて適切に管理しようとか、やむを得ず駆除するにしても、駆除した命を活用するしくみ、更にそれを資源として活かそうというアクションがありません。

 

「何となく」有害駆除をしようとなった場合、ハンターにお金(税金の一部)を渡して「根拠のない適当な数の動物」を殺し、対策終了なのです。ハンターは高齢化して今後も間違いなく減っていきますが、この方法で本当に持続できるでしょうか?

昔は動物の調査には手間がかかりました。野生動物をつかまえて麻酔を打ち、発信機を埋め込んで、数年かけて追跡しないと生息状況や行動がつかめませんでした。

しかし、今は定点観測カメラが高度化して安くなり、広範囲を自動撮影でカバーできます。

ハンターの目視、特定の場所だけの被害状況(しかも時期もバラバラ)といった偏ったデータではなく、少し予算を充てれば、広域にカメラを設置して、同時期の広域の、条件のそろったデータを取ることができる時代になったのです。


このプロジェクトはその費用の一部です。国が予算をつけるための基礎データとレポートをまず私たちで作るということです。

「なぜ今なのか」についてはもう一つ、重要な要素があります。それは次回にお伝えします。

 

ご厚意を無にしないためにも、残りわずかですが周知活動を進めます。コンビニやスーパーにも貼り紙を貼ったりご協力をお願いしていますが、50店舗以上お願いして2店舗だけしか貼っていただけませんでした(ミニストップさんのフリースペースです。ありがとうございます)。拡散もしていただければありがたいです。

引き続きよろしくお願いいたします。

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