プロジェクト概要

人間とエゾシカの共生のために、幸せなお肉プロジェクトを実施します!

 

はじめまして。渡部俊和と申します。仙台在住のコンサルタントで、普段は若者の就職支援や講師業、企業での研修などを行っております。この度、偶然「NPO法人北海道自然資源活用機構」の活動を知り、このNPO法人の応援をさせていただくことになりました。エゾシカの増加は深刻で、環境などに様々な影響を及ぼしています。今回は、エゾシカの生体捕獲モデルの実践テスト費用を集め、支援していただいた方々には「鹿」商品をお届けいたします。

 

みなさまのご協力をお願いいたします。

 

 

 

■プロジェクトの背景と現状

 

エゾシカは、乱獲による絶滅の危機から、今や増えすぎて自然や人間社会とのトラブルが頻発するまでになりました。 エゾシカの捕獲や被害対策は各地で行われてきましが、効果が不十分でコストがかかり過ぎるものは持続が困難です。

 

NPO法人北海道自然資源活用機構は、これまで捕獲数の50%がゴミとして処理されてきたシカの残滓を、命に感謝して再活用、製品化することで、持続可能な共存と生態系の保全、更には安心、安全なオーガニックのペットフードの供給を行っています。特に、鹿角は当法人が4年前に手掛けてから、全国の愛犬家に大人気ですし、鹿皮のガムは世界的に見てもほとんど存在しておりません。

 

野生のシカの無駄死を減らしたいということだけでなく、ペットフードの販売で得た収益を、国際的な保護が急務のトラ、サイ、ゾウの保護に充当したいということも考えています。かたや増えて害獣で廃棄される動物、かたや漢方薬や象牙などの目的に密猟され絶滅寸前の動物、これらを生かすも殺すも、人間と消費者の意識や行動にかかっています。
 

 

 

 

■きっかけーエゾシカ問題に象徴される、矛盾とジレンマ

 

元々、私個人は安全なペットフードを探していただけでした。今まではオーストラリアやニュージーランドからオーガニックのペットフードを個人で買っていたのですが、円安が進んで価格が高騰したので、いろいろと探していたところ、このNPO法人の活動にたどり着きました。エゾシカのお肉を購入させていただきましたが、品質の高さ、安さに驚いたのが始まりでした。

その後、専務理事の北原さん(東京農業大学・非常勤講師)とご縁ができ、直接お話を伺う機会がありました。私は元々動物を駆除したり殺したりすることには反対で、以前はヴィーガンベジタリアンとしての食生活をしていた時期もあります。しかしお話を伺ったとき、エゾシカの問題の裏側には、自然と人間と野生動物の共生の課題はもとより、もっと表に見えない多くの課題が隠されていることに気づかされました。

日本のシカはれっきとした在来種の野生動物です。オーストラリアやニュージーランドのように、人間が持ち込んだ外来種ではありません。海外ではシカは珍重され、フランス料理で肉は「ジビエ」、中国では漢方薬の原料などに角などが使われており、無駄のない資源です。しかし日本ではシカの価値はあまり認知されていません。動物園や神社などでのシカはどちらかと言えば「かわいい観賞用の動物」です。その結果、増えすぎたシカは駆除されたり、死んだときにその半分は有効活用されずに「生ゴミ」として処分されてしまっています。


シカは日本全国で増え続けています。作物被害、森の木の樹皮などの食害、道路や線路での交通事故など、人間の生活を脅かす場面もしばしば見られるようになりました。ところが、ハンターは高齢化が進み、数も減り続けています。残酷なくくり罠だけでは対処出来ませんし、農地の防護柵は効果はありますが、コストが高くメンテナンスの不備や隙間があると無意味なものになります。これでは対策は追いつきません。被害対策、個体数管理、有効活用をすべて両立させるシステムの構築が急務です。


日本でこの状態がエスカレートした場合、何が起きるのでしょうか?鳥獣害による耕作放棄地や放置林が増え、都市部では事故が増え、いつまでもシカは害獣として酷い扱いを受け続けるでしょう。

 

(この撮影場所には、水もエサも1年間何も置いておりません、なぜ集まるのでしょう?)

 

NPO法人北海道自然資源活用機構の北原さんは、シカの食性を利用した低コストの生体捕獲システムを実験しています。シカの残滓を活用する場合、銃での捕殺では「安心・安全」な材料にはなりません。

「幸せなお肉」という言葉には、人にとっての「ゴミにならない」、シカにとっての「無駄死にではなく感謝して活用される」、ペットにとっての「おいしく、安全、安心」という3つの「幸せ」を込めた商品の生産と供給という意味を込めています。それらの消費を通して、被害や個体数のコントロールがきちんとなされ、持続的に良い関係が保てる社会へシフトしていくことを「消費者目線」で誘導していくことが、このプロジェクトの中期的な目標になります。

 

 

■このプロジェクトから見えてくる将来

 

今までは、補助金を使ってハンターに駆除依頼、防護柵による作物被害の防止などを行政主導で行ってきていますが、その方法ではハンターの高齢化、コストがかかりすぎで限界が来ています。駆除に多額の税金を使っても捕獲後の有効活用ができず、個体数を適正に管理する仕組みが出来ないことが大きな問題です。


シカの食性を利用する方法では、誰でも出来る単純な方法で、広域のシカを一箇所に集める方法が確立されつつあります。この方法は効果も高く、コストもかからない方法で、すでに美幌町での実験で手ごたえのある成果が出ています。特に、空腹な状態で誘引するわけではないので、空腹時に餌でおびき寄せる方法(コストや手間がかかる)とは全く異なります。

 


この方法は、北海道だけでなく、南は屋久島までどこでも条件が合えば実行可能な技術で、世界的にこれらの技術で鹿の被害や個体数をコントロールして、有効活用までつなげている事例はほぼありません。まずは数カ所の生体捕獲モデルの実践テスト費用を集めるため、このプロジェクトを企画しました。


すでに事業化している、シカの加工品(ペットフードやシカ革セーム)を販売することで、それ以降の資金は賄う予定ですが、「幸せなお肉」の販売を通じて私たちの活動を知っていただくことと、シカを活用した「安全・安心かつ高品質」なオーガニックのペットフードの存在も知っていただきたいと考えました。「安全・安心」なペットフードを使っていただくことだけで、野生動物の保護や国内の身近な資源を守ることにつながることになります。

 

 

■人と動物との共生のために

 

この活動を通じて、作物被害に悩んでいる農家の方、国や自治体などの行政、ペットのために安全な食材を探している飼い主の方に喜んでいただけると考えています。また、全国の国立公園などの自然植生をシカの食害から守るということにも貢献できると考えています。

まず北海道十勝地方や本州で実践モデルを増やし、事例をもって全国でご紹介しながら、行政の方や地域の方々と協力して普及させていきたいと考えています。特に長野から日光にかけての地域はモデルを作りやすく、人と動物の軋轢をテーマにした「もののけ姫」の舞台、屋久島でも試験したいと考えております。

 

ぜひ、皆様のお力添えをお願いいたします!

 

(美幌峠にてセンサーカメラに映った雌鹿と雲海の珍しい写真)

 

ここだけでは伝えきれないメッセージがあります。ぜひホームページにも遊びに来てください。

 

・NPO法人北海道自然資源活用機構

http://npo-hokkaido.or.jp

 

 

 

 


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