支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 202人
- 募集終了日
- 2021年8月26日
美化活動で再確認したこと
7月18日の日曜日。今回初参加の、中学生・小学生の子どもたちを3人連れて、福岡朝鮮初級学校の美化活動に参加しました。
集合時間の7時45分。朝鮮学校のグラウンド中央には給水用のテント二張が立ち、スポーツウエアに身を包むアボジたちやオモニたち(保護者)をはじめ、多くの日本の市民の方々が集まっていました。
「今日は参加者がいつもよりずいぶん多いな」というのが、第一印象でした。
よく目を凝らせば(私もまだまだ新参者ではありますが)これまでの馴染みの顔ぶれと同じぐらい、初めてお見かけするお顔があちこちに。中には、ジャージの左胸にガムテープの名札を貼った学生さんたちが、1、2、3、4・・・何人いるの?というぐらいにいます。
朝の涼しい時間に、まずは準備運動
日本のラジオ体操とそっくりな、韓国の" 国民体操 "で身体をほぐした後は、校舎玄関ガラスに貼り出された表で自分の担当箇所を確認したら、いざ本番。ずらりと並ぶ草刈り機や鎌や軍手の束を目にすると、いやが応にも気合が入ります。いよいよ、真夏の朝の一大作戦が始まりました。
役割分担表で仕事が割り振られる
私は幼稚園の前の花壇の整備を仰せつかり、すでに植わっているマリーゴールドを傷つけないようにしながら雑草を抜いていきました。
汗だくの趙校長先生が参加者全員に対して次々とあいさつをしながら周ってきます。自分たちの意志で「参加したい」とついて来てくれた子どもたちを紹介すると、趙校長先生は「うれしいな~。ありがとう!」ととても喜び、自分の名前や朝鮮学校のことを子どもたちに話してくれました。
参加者一人一人に声をかける校長先生
我々、劇団石(トル)福岡公演実行委員会メンバーも、それぞれの場所でしっかり働きました。
新着情報で主に歴史シリーズを担当する柴田さん
※劇団石(トル)Tシャツ着用
この日は剪定作業で活躍した藤岡さん
クラファン初心者の実行委員会を引っ張ってくれる後藤さん
作業の合間をぬって、あちこちの作業の様子を写真に納めました。それぞれの方たちが真剣に作業に向き合う姿に、福岡朝鮮初級学校に寄せる並々ならぬ愛情をひしひしと感じました。
「こんなに大勢の人たちを自発的に美化活動に向かわせるということ」がそのまま、創立61周年の福岡朝鮮初級学校がこれまで築き上げた交流の轍を見せられているかのようで、戦後から一貫して在日コリアンを冷遇する日本社会のことを考えると、頭が下がる思いがしました。
グラウンドのあちこちから、草刈り機の土煙が立ち上ります。その向こうに、ピンクの帽子とポロシャツが霞んで見えます。あれは、朝鮮学校のお隣りの学校、立花高等学校の齋藤校長先生ではありませんか。
齋藤校長先生を発見!
そこに趙校長先生もやって来たので、少しお話を伺いました。今日の美化活動の参加者は総勢約100名。そのうち半分の50名が日本の市民。そのうちの20名が、なんと立花高等学校の生徒さんということでした。(他にも、福岡女子大の学生さんたちが先生といっしょに参加されていました。)
とても仲良しな 丘の上の " 校長ちゃん" たち
常日頃、和白の丘の上にある学校の校長先生同士で交流を深め、本プロジェクトのことも、100万円という支援の額面どおりのゴールというよりも、その先にある「まぁるい社会」「分断のない社会」の実現を願って応援してくださっている齋藤校長先生は、ご自身の"想い"を当たり前に実践しておられました。
黙々と排水溝の泥をすくい出す立花高等学校の生徒さんたち
あっという間に朝の涼しい時間は過ぎ、灼熱の太陽が照りつけてくるため、作業中は、きちんと50分毎に給水タイムが呼びかけられます。学校玄関前の給水ポイントでおやつをつまみ、亀の「ブギちゃん」を見ていると、趙校長先生がやって来て、子どもたちにも和白駅まで脱走して連れ戻された話を聞かせてくれました。
「ブギちゃん」の武勇伝を語る校長先生
朝からの作業で、あちこちに山と積まれた雑草や木々の枝が、次第に一箇所に集められ、それをさらに回収していくトラックがグラウンドを頻繁に往来し始め、美化活動はいよいよ佳境へ。
中がスッキリきれいに取り除かれた排水溝の蓋が、次々と閉じられていく
最後の休憩のあと。残すはラスト1時間。でも身体のバテはピークです。すると、拡声器を通して趙校長先生からのうれしい呼びかけが聞こえて来ました。
「皆さん、本日はたくさんの参加者のおかげで、予定より1時間早く作業が終わりそうです!」
そうなんだ!参加者がたくさん増えたことで、そんなに作業がはかどっていたんだ!それを知ると、暑くてヘロヘロになりそうな身体に最後の力が湧いてきました。
美化活動の締めは、恒例となっている集合写真の撮影です。参加者全員で、最後の一人まで作業を終えるのを待ちます。もうそれだけで、朝鮮学校の集まる人たちの「一人一人を大事にする姿勢」が伝わってきます。
粘り強く最後の最後まで責任持って回収作業を続けてくれた立花高校の生徒さんたちが、グラウンドの向こう側から駆け足で寄ってくる姿に対し、写真撮影を待って並んでいる一同から自然発生的に拍手が起こりました。「お疲れ様」「最後までようがんばったね」という無言のエールが送られているのがはっきりと伝わってきて、なんとも温かい気持ちになりました。
趙校長の「ウリハッキョー!」「最高ー!!」
の掛け声で撮影された集合写真
(※横田務さんの写真をお借りしました)
今日の美化活動を体験するだけで、この社会に蔓延る在日コリアンに対する攻撃や偏った思想が、どれだけ無知で恥ずべきことなのかがわかります。高校無償化裁判の裁判長も、朝鮮学校の学校行事に一度でも参加すれば、あんなに無慈悲な判決は書けないはずです。
考えてもみてください。そこに住んでいる地元住民でもない、これだけ幅広い年代の多様な市民のボランティアによって美化活動が手がけられる学校が、あなたの周りの公立学校で存在するでしょうか?
「この学校には、愛があふれている」という表現は、大袈裟ではなく、実際にそうなのだということが、再確認できた美化活動でした。炎天下の作業で身体はクタクタに疲れても、心は元気をもらって帰ることができる、それが”福岡ウリハッキョ”、『みんなが愛する福岡朝鮮初級学校』なのです。
美化活動をがんばった子どもたちへのご褒美は、
「辛い焼肉」の代名詞といわれているお店での乾杯!
深水登志子が書きました
リターン
3,000円
応援3,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 65人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
3,000円
手作り栞3,000円コース(数量限定)
朝鮮学校の子ども達が心を込めて作った栞をお送りします。
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 25
- 発送完了予定月
- 2021年9月
5,000円
応援5,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 39人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
5,000円
エコバッグ5,000円コース
劇団石オリジナルエコバッグをお送りします。
- 支援者
- 27人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
10,000円
応援10,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 26人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
10,000円
キャラメル観劇10,000円コース
劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット1枚をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、公演可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。
- 支援者
- 16人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
30,000円
応援30,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
30,000円
キャラメル観劇・Tシャツ30,000円コース
・劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット1枚
・劇団石オリジナル オーガニックコットンTシャツ
をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、公演可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
50,000円
応援50,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
50,000円
キャラメルペアチケット・Tシャツ・エコバッグ50,000円コース
・劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット2枚
・劇団石オリジナルオーガニックコットンTシャツ
・劇団石オリジナルエコバッグ
をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、後援可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月