福岡朝鮮初級学校の子ども達にお芝居を届けたい

支援総額

1,586,000

目標金額 1,000,000円

支援者
202人
募集終了日
2021年8月26日

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2021年08月25日 12:00

森あやこさん(福岡市議)を取材しました

今回取材で訪れたのは、朝鮮学校と同じ福岡市東区。千早にある、森あやこさんの事務所です。森さんとは議員になる前からの知り合いですが、初めて会ったときから議員になった今も、一貫して市民目線で考え、行動する方です。

原発に関する要請、映画の自主上映会、デモ、朝鮮学校の学校行事… 最近では、福岡市が十分な説明もなく須崎公園の木々を伐採して市民会館の建て替え工事を強行することに対して開かれた市民集会でお会いましたが、今回は"朝鮮学校支援"ということで、久しぶりにゆっくりお話しを聞かせていただきました。

ふくおか市民政治ネットワーク・福岡東HPよりhttps://fnethigasi.sakuraweb.com

森あやこ 活動日誌:http://ayako966.blog.fc2.com

 

テーマは「分断」

向かい合って開口一番、森さんから「今日のテーマは「分断」だよ」と告げられました。朝鮮学校支援について語る上で、今の時代状況と重ね合わせて「分断」がテーマという、そのお考えをぜひとも伺いたいという気になりました。

森さんの生まれはお隣りの佐賀県唐津市。結婚して移り住んだ福岡市で、我が子が小学校3年生のときの授業参観で同和教育を受けているのを見てびっくりした、という話から始まりました。

 

そもそも同和教育の中身をそれまで知らなかったと言います。でも、授業参観を見て、この年齢の子どもに対してこういう教え方をするのか、と感じたそうです。「(被差別部落という)ひとつの事象ではなく、どんな差別にもつながる大元の問題に目を向けるべき。そして、自尊感情を育むことや、自分という存在を大事にされることを覚えることが先だと思った」、と言います。

 

本は心の栄養だから

じゃあ、自然な形でどうやって人権意識を伝えたらいいのか? 長男が学校に通うようになり、福岡市が主催する子育て支援ボランティア・サポーター養成講座を受講した森さんは、「子育て支援のニーズはいくらでもあるんだ」ということを知ります。たくさんの支援方法がある中で、幼稚園を卒園した後は子どもを学校に預ける時間が非常に多いことから、学校に関わりながらできる支援を考えます。そこからボランティアグループ「こぐまのへや」を立ち上げ、我が子にずっと続けてきた「本の読み聞かせ」を、子育て支援として始めるのです。

点字が打たれた名刺には

イラストと共に「本は心の栄養です」

 

まだ図書室の本をバーコードではなく”代本板”で管理していた時代に、月に1回の昼休みを利用して、読み聞かせをスタートしました。そのうち朝の読み聞かせも週一で行うようになり、卒業時には在学中に読み聞かせした本のタイトルをリスト化した冊子を卒業生全員に渡していた、というお話に、森さんの想いの強さを感じました。

 

我が子がまさに「地球の叫び」だった

森さん自身もアレルギー体質であり、下のお子さんにもアレルギーや喘息、上のお子さんには化学物質過敏症等の症状があったことから、読み聞かせる絵本は自然と環境問題につながる内容が多かったそうです。

地球の誕生、宇宙、土、水、空気… 森さん自身も「地球と太陽の距離が1mでも違っていたら、いのちは誕生していたのか?」というような絵本からのメッセージを通して、「地球と生き物は一体」「地球はひとつなんだ」という思いを強くしていきます。

 

ご結婚を機に福岡市東区に住み、次男に食べさせる物を学ぶために「福岡アレルギーを考える会」に所属。アレルギーを持つ子どもたちの子育てネットワークを通じて、環境や福祉、人権の問題に関心を持って活動をするようになります。地球環境悪化の状況を知れば知るほど、アレルギーがある人たちが「地球の叫び」を体現する存在だと痛感したそうです。

2021年8月 事務所にて

手には福岡アレルギーを考える会発行の「カメカメ通信」

 

議員になってから、千代中学校で実施されている夜間中学や朝鮮学校に実際に行く機会があり、関わっている方々の取り組みや想い、みんなの笑顔に触れた森さんは、「一つしかない地球上に人間が線を引いているだけ」との考えをあらためて強く感じました。学校に行くことが困難だった次男が朝鮮学校の隣にある立花高校に通ったこともまた、朝鮮学校に対してより身近に親しみを感じるとともに、"地域や人々の心に線を引くことの意味の無さ"を悲しく思ったそうです。

2015年8月24日 みんなデモ

 

市民目線の立場の議員活動

2011年。あの震災の年の統一地方選挙に、わじろ干潟を守る運動とともに歩んできた代理人ネットワーク運動の3代目の議員(代理人)として森さんは初出馬しますが、わずか20.111…票(同じ名前の候補者がいたための按分票)差で落選してしまいます。

でも、森さんは「落ちてよかった」「社会は大きく変わらないといけないのに、もしあのときに議員になっていたら、そこに気づくことができなかった」と受け止め、その4年後に見事に当選。このパワーは、落選後の4年間があったからと振り返ります。そして、ここから森さんの市民派議員としての活動が始まります。

 

森さんは今、学校給食を有機にしよう、そのためには保育所から進めていこう、と精力的に活動を続けています。それと同時進行で、朝鮮学校の行事にも行ける限り参加をしながら、支援の方法を模索中です。

例えばいま、三重県の朝鮮学校ではこんなクラウドファンディングが行われています。

【民族教育を受ける子どもたち、地域住民の安全確保のため、校舎と体育館を修繕したい!】

(三重県四日市市の朝鮮学校)

https://camp-fire.jp/projects/view/469907

 

市民の命の安全確保に線引きなどないはずです。そしてまた、災害時の避難先は津波や浸水を逃れる安全な場所であるべきで、なおかつ安定供給できる水道や障がいのないトイレ、風雨を凌げる施設や調理のための設備が整っていなければ、いざというときに役に立ちません。

東区の議員である森さんは、そういった「地域防災の観点」から、近隣住民も含めての災害時の避難所として、和白の高台に位置する福岡朝鮮初級学校を指定し、一体的な安全確保がなされることが重要ではないか、と考えているそうです。

 

「分断」のない社会を求めて

「朝鮮学校に関わって学んだことは多い」という森さんは、2011年3月11日に起きた東北の震災でも、ヘイトスピーチの問題でも、高校無償化や幼保無償化の問題でも、今のコロナ禍で加速する社会の格差についても、国が率先して分断を引き起こしている『官製ヘイト』の構造は変わらないと指摘します。

でも、これまでの活動を通して「仲間がたくさんいる」ことも分かったし、地球環境は人間の行動で変えなければならないのだから、社会問題だって同じです。「100の課題は100人で解決すればいい」、といいます。

そのためには「分断」を越え、「誰でもいのちは守られるべき」という発想でつながっていくことが大事、と最後に森さんは語ってくださいました。

 

深水登志子が書きました

 

 

* 森あやこさんからのメッセージ *

 

自尊感情が育つということ、人権が尊重されるということは…

 

読み聞かせでお勧めしている本がいくつかあります。その一冊「たいせつなこと」一部を紹介します。

 

 

かぜは ふく

 

かぜは めに みえないけれど ほおで かんじることが できて …

でも かぜに とって たいせつなのは ふく と いうこと

 

そらは いつも そこに ある

まぎれもなく あおくて …

でも そらに とって たいせつなのは いつも そこに ある と いうこと

 

あなたは あなた

あかちゃんだった あなたは …

でも あなたに とって たいせつなのは あなたが あなたで あること

 

 

絵本の中の世界、読み聞かせをする行為、計り知れないものを生み出すと思っています。

子どもにとってだけではなく、大人にとってもいい時間になります!

癒されることは重要で、自尊感情、人権意識の向上は、自分が認められることからだと思っています。

「あなたが あなたで あること」大切だという想いを伝えること、続けていきたいと思います。

 

朝鮮学校に通う子どもたちみんなの満ち足りた輝く目がとても印象的です。

校舎の安全を確保できる環境づくり、私も応援します!!

この支援プロジェクトを始めてくださった方々、携わられた方々へ感謝です。

 

福岡市議会議員 森 あやこ

 

韓国旅行に行った際にチョゴリを着て

(22〜23歳当時の勤務先の社員旅行にて) 

リターン

3,000


応援3,000円コース

応援3,000円コース

感謝のメールをお送りします。

申込数
72
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


手作り栞3,000円コース(数量限定)

手作り栞3,000円コース(数量限定)

朝鮮学校の子ども達が心を込めて作った栞をお送りします。

申込数
25
在庫数
25
発送完了予定月
2021年9月

3,000


応援3,000円コース

応援3,000円コース

感謝のメールをお送りします。

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発送完了予定月
2021年9月

3,000


手作り栞3,000円コース(数量限定)

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朝鮮学校の子ども達が心を込めて作った栞をお送りします。

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