9月10日
先週、原因は不明なのですが私が作業をしている時に故障したファブラボ筑波のレーザーカッターの修理に立ち会うため、筑波に向かう。つくば駅から以前とは違うバスに乗り込んでしまい、広大な筑波大のキャンパスで迷子になってしまった。暑さでフラフラになりながら、ようやく筑波のファブラボに到着するとレーザーカッターの修理も終盤を迎えていた。
 


「もうすぐ直りそうだから、大丈夫だよ」と、天使の声が聞こえた。

 


声の主は、筑波のファブマスターのすすさんなのですが、本当にこの方は焦ったり動揺したりするのかな?と思うくらい、いつも平常心でうらやましい。爪のアカでも煎じて飲みたいくらいな気持ちになる。2週連続、迷惑をおかけして申し訳ないとでっかい身体は、小さくなっていた。


機材も無事に動きだし、作業も順調に終了する事ができた。
安心すると、人はお腹が空いてくるから不思議な生き物です。



同じファブラボを運営する立場として、帰国後の出来事からこれからのことなど相談できる時間を持てたことは、とても今後の事を考える有意義な時間だった。いろいろな事が一度に起こっているので少し混乱していることや、今まで良かれと思って続けていることでも、現実が目の前で立ちはだかってどうにも身動きがとれないことなど。ファブラボの楽しみ方を考えるあまり混沌としまっていることなど。すると、静かな声で、悟されるような声がした。



「魔女の宅急便っていう映画を知ってる?」

「 キキはさぁ、飛び方を考えたら、飛べなくなっちゃったじゃない。そういうことなんじゃないかなぁ」と




ここに来た意味もそういう事だったのかと、上手く説明できないロジックで膝を叩きながら深く納得していた。以前、何もしないで軽々と飛べていたのは、そういうことだったのかと。今、どうしようもなくうまく飛べないのも、そういうことなんだと。すぐには飛べなくても、なんだか飛べるような心持ちになっていた。立ち止まらないで、試行錯誤という練習をして、練習をして、練習をすればいいのか。




9月11日
早朝、都内での打合せのため、たくさんの想いが詰まったスーツケースと共に、筑波をあとにした。今すぐは無理だとしても、いつかすすさんに恩返しができるくらい力を付けたいと思いながら。

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