かむのにも、ほえるのにも　・・・　理由（わけ）があるのです

現在、都の動物愛護センターから引き出しをした、小鉄ちゃんという柴犬を保護しています。下の投稿原稿は、以前書き溜めておいたものです。　　　　　　　　ご家族を噛むという事で処分に出されたワンコです。見た目は可愛い。飼い主希望の方とセンターに伺い、譲渡の道を歩み始めました。差し上げるときは、すべての知りえる情報をお話しします。まず、柴犬の持っている特性から、初めての方への警戒、この子は特にルーテインが変わると急変する等のお話をします。２週間ほどで、手元に戻るケースが続きました。私たちがお世話をするようになってから、２年は立ちましたか・・・すっかり良い子になりました。一緒のお部屋の触れ合い犬のよい子の真似をするようになり（笑）お座り、お手は元々するのですが、絶対に私たちの手の上にはその手を置きません。しつけが厳しかったのかな、それで逃げるために噛むようになったのではないかなと、推測しました。　今現在のよい子の写真です。　いつでも、会いに来てくださいね。この下は、書き溜めておいた原稿です。

　　かむのにも、ほえるのにも　・・・　理由（わけ）があるのです

中～大型犬雑種の‘杏奈‘　と名付けられた犬を、東京都動物愛護相談センターから、引き出し保護をしました。

その日は、その犬の最終保護日で、それまで他団体さんも、何度か助けようと外に連れ出すのに威嚇をするため、首輪をつけることができず、次の日には処分が確定された犬でした。

‘杏奈‘は　明日の処分の状況をよくわかっていて私たちが訪れた当日、最後の日、頭も触れられ、首輪もすんなりととり付けられ、とても良い子で？わが団体に引き出し保護されることになったのです。

その後、帰る車中から、何やら不穏な空気が流れ・・・健康診断に寄った動物病院でも・・・しっかり自己主張？　　アレレ　といううちに、‘乱奈‘という名前に代わりました。

 

実は私たちFOAの手元には、なぜか噛み犬が沢山現れます。

噛み犬はFOAとおもわれているのか、保護する機会がよく訪れました。

幸いほとんどの噛み犬は、私たちの保護施設の中で、安心して暮らしていくうちに、すっかり噛むことを忘れ、新しい家族に見つけられ、譲渡され貰われて、幸せになれました。

 

庭でリードにつながれ門の前を通る人を噛んでいた柴犬

家族に赤ちゃんが生まれ、それから家族を噛むようになったコッカスパニエル

ブラッシングをすると噛むマルチーズ

食事の際に噛むコーギー

気に入らないと噛むパピヨン

首輪を取り換えられないチワワミックス、お腹を触れないスピッツ

 

あ～沢山みてきたようです。

放棄する方の理由には、噛むから吠えるから、がとても多いのです。

小さなときから触って構って遊んであげて、いけないことはしっかりと教えて、みてきて欲しいのです。

 

日本には、犬猫と一緒に暮らす際の情報や　知識を与えてくれる機関が、非常に少ないのと、飼う側にも個性（犬格　猫格？）ある生き物として、対していくことが希薄な方々も多いのです。

 

小さな犬だから困ったら抱きかかえたらよい？

外庭にいるので、誰かが来たら吠えてくれるといいの？　と。ALSOKではないのです。

 

救い出す私たちも、初めは噛まれないようによくよくその犬たちの行動を観察して、何が理由なのか見極めなければなりません。

 

もともと犬も猫も人間も、一緒に楽しく暮らしていくのには、社会が必要となるのです。

犬社会、猫社会、人間社会、そして一緒に暮らしていく社会ですね。

互いを理解して暮らして歩み寄る社会が、一つ一つの家庭の中にあるのだと、犬猫と共に暮らしていくとわかります。

 

言葉はわかりませんが、犬猫も、意外と同じようなことを考えているかもしれませんよ。

ペットという言葉に、私たちが感じることとは少し違う生き物のような気がしています。

そして、ペットブームという言葉も、以前からですが、怖い流れと思っています。

 

動物愛護相談センターから助け出した、何年かごとの、多くの、まとまった同じ犬種の

放棄に出会っているからです。

今年はチワワ、今年はダックス、今年はトイプードル、とか、なりませんように！

毎年、変わらず放棄の多い犬種は中型の日本犬雑種です。　

何故かわかりますか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　H28,1　　　　　舘田