修繕・新築した校舎の写真が届きました!
いつもご支援ありがとうございます。認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局です。昨年8月25日に初開催した「フリー・ザ・チルドレン活動報告会 2021夏」で、本プロジェクトの進捗状況について、「(2021年8月13日時点で)工事は2021年9月~秋頃に完了見込」というところまでお伝えしていました。(詳細は当時の新着情報をご覧ください)
昨年末のスーパー台風「ライ」(詳細:https://ftcj.org/archives/31431)や長引くコロナ禍、現地パートナー団体が支援している別の地域(https://readyfor.jp/projects/ftcj-youth/announcements/112114 後半で紹介したスラム街)で5月中旬に発生した大火事など、緊急度の高い支援ニーズが昨年末から相次ぎ、当団体・現地パートナー団体ともにこれらの緊急支援を優先していたため、工事完了後の報告が長らく滞っていましたが、現地から完成した校舎の写真や動画(リターン用)、収支報告などが届き、当団体側での確認が完了しましたので、プロジェクト終了報告をアップします。
●新校舎棟がやっと完成・運用開始(2021年10月~)
前回報告以降、工事は滞りなく進み、2021年9月末に完了しました。新しく建てた校舎棟は2021年10月から早速使用されているそうです。
また、解体せず修繕した旧教室1棟も、工事が終わったことで資材置場から資料・備品室へと役割を変えて引き続き使用されているそうです。

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●竣工式も開催(2022年3月3日)
建物の完成を祝う竣工(落成)式は当初2022年1月28日を予定していましたが、現地のコロナ禍が悪化したため、3月3日に延期して執り行われました。式典では国歌斉唱や式辞のほか、子どもたちによる歌やダンスが披露されたそうです。
首都マニラから対面参加 (C)FTCJ・KPACIO
<リターン対応完了について>
前回報告時点で未対応だったリターンの対応完了について報告します。
■みなさんのご支援をいただき修繕した校舎に支援者さまのお名前を記載したタペストリーを設置(希望制)

※個人情報保護のため、一部加工しています

先述した竣工式のテープカット後に、こちらの除幕式も併せて行いました。
なお、プロジェクトページには当初「支援者さまのお名前を記載したタペストリー」と記載していたのですが、コロナ禍で工事や資材のコストが嵩(かさ)んだことや、タペストリーを手配するために時間やコストを要することから、記名・現地の新校舎に掲示するものを、納品が早く、タペストリーよりも安価に手配できる「小型のメタルプレート」へ変更(結果としてグレードアップ)することになりました(該当の支援者様全員からご了承いただいています)。
■ミンダナオ島の子どもたちからのサンクスカード
各学年の集合写真内で一部の子どもたちが持っている「サンクスカード」は、上記の竣工式の後、3月末に当団体事務所へ届きました。
和訳を添え、4月15日に当団体の2021年の年次報告書(アニュアルレポート)へ同封する形で該当の支援者の皆様へ発送致しました。
上記の写真に写っている子どもたちは、2022年5月末に行われた終業式・卒業式を経て無事進級し、6年生は卒業・進学しました。フィリピンの学校の2022年度は8月22日(月)開始予定なので、現在は長い休み期間中とのことです。(フィリピンの本来のアカデミック・イヤーは6月~翌年3月で、日本の夏休み・冬休み(年末年始除く)に相当する長期休暇がない代わりに4~5月を長期休暇としています。)

<お礼状の内容(和訳・抜粋)>
・先住民族の学生にとって、無料で教育を受けられることはとても貴重なことです。学校があのまま修繕されることがなかったら、私たちは学校に通うことができなくなっていたと思います。
・皆さんのご支援のおかげで私たちは勉強を続けることができ、両親やコミュニティのおとなの皆さんも喜んでいます。
・皆さんのおかげで私は小学校を卒業することができました。これからも、将来の夢を叶えるために、いただいたご支援を無駄にせぬように全力を尽くします。
(補足)
当団体ではミンダナオ島の子どもたちとの文通を通じて現地を支援できる「ペンパルサポーター」という支援制度も実施しています。(当団体スタッフやボランティアが翻訳していますので、語学力不問でご参加いただけます)
■完成した学校紹介動画(URL)
■完成した学校紹介動画(URL)のエンドロールにお名前掲載(希望制)

6月22日に「完成した学校紹介動画」の元データが現地から届いたので、和訳字幕と、10・30万円のご寄付をいただいた方のお名前をエンドロールに記載し、編集した動画を当団体Youtubeチャンネルで限定公開しました。
(該当の支援者の皆様にはREADYFORのメッセージ機能で7/8(金)20:18にご案内の文面を配信致しましたのでご確認ください。もし届いていない場合は、READYFORのメッセージ機能でお知らせいただくか、intern@ftcj.org(@を半角に)までメールでご連絡ください。)
先述した校舎や竣工式の様子のほか、現地の学校やコミュニティの責任者、PTA会長、先生方へのインタビューが収録されています。
※この紹介動画はリターンのため、一般向けには非公開にしていますが、今後のイベントや出前授業・出張講演などで上映する可能性がございます。
■みなさんのご支援で実行した修繕プロジェクトの活動報告レポート(PDF)
■みなさんのご支援で実行した修繕プロジェクトの活動報告レポート(PDF)にお名前を掲載(希望者)
本最終報告公開と同時に、該当の支援者の皆様へpdf形式でご案内致しました。内容は、当団体ブログ用の本プロジェクトの最終報告記事( https://ftcj.org/archives/31339 )をA4文書1冊にまとめ、メンバーやスタッフのコメントなどを追加収録したものです。

<収支報告>
【収入】
・クラウドファンディング(手数料除く)
1,552,000円
・寄付つきチョコ販売プロジェクト(2019 年当時)を通じた寄付
473,800円
※詳細は過去の新着情報をご覧ください。
・「ペンパルサポータープログラム」を通じた寄付・一般寄付
512,150円
合計
2,537,950円
【支出】
・建築資材
942,881円
・建設事業人件費
372,059円
・その他(輸送費、交通費、通信費、送料、機材レンタル料、竣工式費用など)
760,656円
・プロジェクト管理費
462,354円
合計
2,537,950円
<プロジェクトの今後について>
皆様のご支援・ご協力のおかげで、倒壊寸前だった3つの校舎は、頑丈で立派な校舎棟+備品室へと建て替えられましたが、https://readyfor.jp/projects/ftcj-youth/announcements/112919
でお知らせしたネクストゴール:現地の「お手洗いの修繕」がまだ残っています。

現地で教員・生徒約40~50人が共用しているお手洗い。壁・床ともに崩れそうな状態になっている。 (C)FTCJ
当団体ではこちらの修繕費用についても、引き続き資金調達を続けており、以降のフィリピン支援事業の情報は当団体ブログでお知らせしていきます。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。