2013年11月8日、超大型台風ヨランダ(日本名台風30号)がフィリピンのレイテ島を直撃しました。それから2年、被災地の視覚障害者たちはどのような生活をしているのか、2015年11月に聞き取り調査に行ってきました。

 

 みんなの話しをまとめると、台風の時の流れが分かってきました。これまでに例のないような超大型台風が来るというニュースは、前日にはちゃんと入っていたようですが、そもそもレイテ島にはしょっちゅう台風が来るので、どうせいつものようなものだろうと、そこまで家が飛ばされるほどの台風だとはほとんどの人が予想していなかったようです。

それに台風接近のニュースが入ったころ、午後までは何事もなく晴れていたらしく。午後5時ごろから雨は強かったものの、たいしたことはなく、ですが午後8時には家が揺れ動くほどの雨風になったそうです。豪雨で危険を感じた時にはすでに道路が浸水しており、もうその時点で外出できなくなり避難できなくなった人がかなりいます。

 

 夜に、このままでは家が壊れると思い、シェルターに避難するためドアを開けた瞬間、水が押し寄せてきて1階が浸水したと言う人や、海からは遠い町の中心部でも、窓ガラスを破って水が入ってきて2階まで浸水したという家もあります。東日本大震災を思わせる体験談の数々でした。

 

 最初に訪問した弱視男性のお宅。ドミトリーと言うか集合住宅と言うか、コンクリートのトンネルみたいな廊下沿いに、家が立ち並ぶところの2階に住んでいました。でもけっして衛生的な場所には見えなくて、洞穴みたいな廊下もあちこち雨漏りしていて、建物の中なのに廊下に3か所くらい滝があるのです。フィリピンは暑いので、建物の中が湿っているというのは、虫やゴキブリなど色々発生するということなのです。視覚障害者が住んでるとは思えない段差の高さがまちまちな急な階段、壁には蜘蛛の巣、そこを2階に上ったところが、彼のお宅でした。

 

でもそんなところでも、この後1週間訪問した中で、彼が1番いい家に住んでいました。被害も他の人に比べれば軽いですし、とにかく毎日最低1食以上食べられる生活をしていました。

 

台風の被害を受けた家の様子
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