イギリスの大学院を出た私は、1年弱、イギリス南部にあるブライトンで暮らしました。

 

イギリスと言えばみなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?何だか気品があって、制度や設備が整ってる先進国、きっと障害者にとって日本より暮らしやすいんだろうな…

 

そんな理想を抱いている人は今すぐ考えを改めたほうがいいです!

 

 日本のほうが知らない人に声をかけにくい文化な気がしていて、イギリスに行けば白杖ついて歩いてれば気軽に声かけてくれるだろう、人に聞きながら出歩けばいい…、そんな気楽な気分でいました。でも実際に1人で通学し始めて、むしろ日本以上に誰1人として声などかけてくれない国だということに気づきました。たぶんここは、「自己責任」の国なのです。1人で出歩いてるってことは大丈夫なんだろう、他人のことは他人のこと。たとえ私が泥水たまりにはまっていても、人々は平気で横を通り過ぎて行きます。

 

 そもそもイギリスにおいて、視覚障害者が単独で外を歩くことが想定されていないような気がします。キャンパス内や町中の道は、私でさえこれは難易度が高いと思ってるような道ですし、車内放送など無いバス、音声の出ないATM、裏表の分からないカードたちなど、どう考えても視覚障害者単独での利用は不可能に思えます。またイギリスの電車は、たとえば上りと下りという2本しか無かったとしても、ホームが5番線くらいまであったりします。そして、次は何時にどのホームにどっち行きの電車が入ってくるか、その直前に改札口付近の掲示板に表示されます。したがって人々は改札を入ったところで立ち止まって掲示板を見ていて、次に来る電車とホームが分かった瞬間、一気に人が動きます。

 

 次回の記事で紹介するように、確かに福祉の制度は整っています。しかしイギリスの物理的なバリアのレベルはフィリピンとたいして変わらないというのが私の見解です。ヨーロッパのほうがバリアフリー化が進んでいるに違いない…、とんでもないです、日本は物理的なバリアフリーについては世界に誇れますよ!点字ブロックもホームドアも、日本発症の設備です。

 

 

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