プロジェクト概要

~福福こどもの笑顔プロジェクト14春~
今でも外での活動が制限されている福島のこどもたちに、福井の自然のなかで思いっきり遊べる環境を提供します!

 

NPO法人自然体験共学センターは、福井県福井市の山間の廃校でこどもたちを対象に四季折々の自然体験活動を行っている団体です。事業のひとつに「福福こどもの笑顔プロジェクト(通称:福福キャンプ)」があります。春・夏・冬の長期休暇期間に約1週間程度、福井市や小浜市などで、福島のこどもたちを受け入れて体験やキャンプ・共同生活などの様々な活動を実施しています。

 

「福福キャンプ」は今回で8回目となり、これまでの参加者は小学校1年生~中学校3年生まで、のべ143名となっています。経費は、一部を自己負担していただくほか、寄付金や助成金などで工面してなんとか活動を継続してきました。

 

 

しかし、回を重ねるごとに資金も集まりにくくなってきているのが現状です。福島から福井への移動費・福井県内での交通費が不足しています。活動の継続のため力をお貸しください。

 

元気に走りまわるこどもたち

元気に走りまわるこどもたち

 

 

福福こどもの笑顔プロジェクトのはじまり

 

東日本大震災に伴う津波の映像、福島原発の水素爆発の映像… 今なお頭に焼き付いています。2011年5月に私も被災地に入り災害ボランティア活動を行いました。6月頃、福島県内外の自然体験活動・自然学校の仲間から「外での遊びが制限されている福島のこどもを夏休みに各地で受け入れてほしい」という呼びかけがありました。福島と福井がつながり、福島のこどもを福井で受け入れ、社会全体で福島のこどもたちを支える状況づくりをめざそうと、<福福こどもの笑顔プロジェクト>として取り組み始めたのです。

 

8月に35人のこどもたちを受け入れました。森や川で思いっきり遊び、ご飯をみんなで作りテント泊、ホームステイを楽しみました。こどもたちが福島に帰る際、受入れ家庭の方々が見送りに来てくれ、涙ながらにお別れをしたことがいまでも強く印象に残っています。2回目以降は、私の実家がある小浜市でも活動を行うようになり、また夏休みだけではなく、冬休み、春休みにも実施してきました。

 

資金作りも苦労ですが、こどもたちの活動を支える体制作りもかなり大変でした。福島では外で遊べない分、福井で一週間20人、30人が元気に遊びまわるので、大人の方がヘトヘトになる状況でした。「福島のこどもたちに関わり続けたい」と何度もボランティア参加して運営を支えてくれる大学生・社会人スタッフが今では10名程度になっています。また福井市や小浜市などで地域の方々の協力の輪も広がっています。
 

見送りに来たホームステイの受け入れ家族とのお別れ

見送りに来たホームステイの受け入れ家族とのお別れ

公園でボランティアと一緒に遊ぶこどもたち

公園でボランティアと一緒に遊ぶこどもたち

 

 

福島では今でも川では遊べない。

 

放射能のことをこどもたちは話しませんが、森や川で思いっきり遊んだあと、こどもたちがポツリとつぶやきました。「福島では今でも川では遊べない。福井で川に入って遊んだのは本当に久しぶり。楽しい」 そこには、こどもたちの満面の笑顔がありました。

 

2013年12月の冬休みに20名のこども達を受け入れた際、保護者の方からメッセージをいただきました。「家のまわりの除染も少しずつ始まったが、いつ終わるのかわからない。前のように、河原で遊んできたらとは言えない状況。たくさん外で遊んできてほしい」「運動量が少ないと先生から言われています。福井で思いっきり体を動かして欲しい。いつも娘が笑顔で帰らせていただいて感謝」 公務員や病院勤務、共働きなど、避難したくても難しいなかで、長期休暇期間に放射能の影響を受けない県外でこどもたちを受け入れる本活動は今後も必要であると改めて思いました。

 

川で水をかけあうこどもたち

川で水をかけあうこどもたち

足羽川で川流れを楽しむこどもたち

足羽川で川流れを楽しむこどもたち

 

 

こどもたちの成長

 

この活動では、自然の中で遊ぶだけではなく、こどもたちはボランティアのサポートのもとで、朝の仕事、食事作り・片付け、掃除などを役割分担しながら自分たちで行います。最初は食事の片付けをやらない子が、早く片づけたほうが後の自由時間が増えることがわかり、積極的に仲間と関わり協力するようになりました。保護者の方からも「参加するたびにこどもの成長が目に見えて分かるようになった」「人との関わり方や接し方が変化した」と聞いています。また、「大きくなったらこどもに関わる活動がしたい」と視野が広がるなど、この活動がこどもたちにとって成長の場になっています。

 

朝食の準備をするこどもたち

朝食の準備をするこどもたち

 

 

交流と再会がこどもたちを笑顔に!

 

1回目の活動でホームステイを行ったときに「福井に親戚ができたみたい。また来年も来たいな。」とこどもたちは言っていました。ホームステイを受け入れてくださった方たちは、本当の孫のように可愛がってくれていました。活動があるたび、こどもたちが来ていることを伝えると、こどもたちに会いに来てくれます。年に1~2回しか会えないけれど、ちゃんと繋がっていると感じるひと時です。また、2013年春の参加者と仲良くなった福井のこどもは、半年後の冬に再会した時に「おに~ちゃん!」と駆け寄りすぐにうちとけて一緒に遊びました。

 

福井のこどもと仲良くなった福島のこどもたち

福井のこどもとも仲良くなった福島のこどもたち

 


ボランティア(サポーター)の感想

 

何度も繰り返し参加してくれるこどもが多い福福キャンプ。キャンプ生活が終盤に近づいた頃、「次は春(夏・冬)か〜」と、次も参加することを当たり前のように口にしているこどもたちがいます。こどもたちにとって、季節ごとの長期休暇は、福福キャンプに来るのが「当たり前」になっているのです。それはとても嬉しいことで、やりがいを感じると同時に、その絆や繫がりを絶やしてはならないとも思います。中学生になるから、部活が忙しくなるから…様々な理由で何度も来てくれていた子が「卒業」することもあります。涙ながらに、「高校生になったらサポーターとしてまた福福キャンプに来たい」と語ってくれた女の子もいました。彼らにとって、福福キャンプは寄り添う「希望」として、居場所の一つとして、持続して存在し続けることが大切なのだと感じています。

 


今後の展望


こどもたちが長時間外で遊べない状況はいつまで続くのかは分かりません。公園などの除染が終わったからといって、次の日から公園で遊べるということでもありません。1週間という短い期間かもしれませんが、こどもたちにとってはかけがえのない時間となっていることには違いありません。


震災後初めて迎えた夏休みは全国各地で福島のこどもたちの受け入れをした団体がたくさんありました。時が経つにつれ、受け入れ団体が少なくなってきているとの情報もあります。現時点でこの活動を10年続けようと考えています。そして、この活動に参加したこどもたちが高校生や大学生になり、戻ってこれるような仕組みづくりを今後継続的に活動を行いながら、公的資金を受け入れる努力をしたり、より広い範囲で寄付や協力を募り、進めていきたいと思っています。

 

 

【福福こどもの笑顔プロジェクト14春概要】

 

期間: 2014年3月23日(日)~ 3月30日(日)
対象: 福島県内の小学生・中学生 20名
場所: 福井県小浜市谷田部地区、福井市東郷地区・上味見地区
内容: 森遊び/釣り/工作/自然の恵み/ハイキング/共同生活/施設泊/ホームステイ/食事作り(調理、片付け)など

 

本プロジェクトはこれまで福井県の北部の福井市、西南部の小浜市で実施してきました。それぞれの地域で協力者、交流したこども達が今回も再会できることを楽しみにしています。そうした交流が福島のこどもたちを笑顔にさせてくれます。車で2時間離れてはいますが今回は両市で活動を実施します。被災地福島のこどもたちが、こどもらしく自然の中で思いっきり遊んで、はちきれんばかりの笑顔を取り戻せるよう、8回目の「福福キャンプ」開催に、ご協力をお願いいたします。

 

 

引換券について

・お礼の手紙
  支援いただいたお礼の手紙をお送りいたします。
・活動報告書
  活動の様子をまとめた報告書をお送りいたします。
・こどもたちからのメッセージ
  期間中にこどもたちからお礼のメッセージを書いてもらいます。
・HPやFACEBOOKにてお名前の掲載をいたします。
・ブックレット「過疎地に飛び込んだNPOの奇跡~災害から生まれた自然学校が展望する新しい役割~」
 2012年12月に発行した、当センター10年間の歩みをブックレットにまとめました。
 福福こどもの笑顔プロジェクトについても触れています。

 

ブックレット

                                 ブックレット

・期間中にこどもたちが植えたじゃがいも

 こどもたちが植えたじゃがいもを収穫後お届けします。
 (収穫時期が6月下旬~7月上旬のため、7月中旬~下旬のお届けとなります)

2013春の活動でじゃがいもを植えた時の様子

13春の活動でじゃがいもを植えた時の様子


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