初めまして、4月より寺岡の後任で園長になりました井上和彦です。

副園長時代から皆さまには大変お世話になっております。

これからも福山市立動物園をどうぞよろしくお願い申し上げます。


4月29日に、平成時代生まれの「ふく」の21歳(推定)の誕生日イベントを開催しました。

ふくを祝っていただいた大勢のお客さま、遠方より応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

21歳の誕生日を記念したフルーツを食べるふく=どれも4月29日、福山市立動物園

 

バナナを食べた後はスイカを口へ
最後まで残ったマンゴーとドラゴンフルーツも完食

以前は私もふくの飼育担当の一員でした。

3年半前、ふくの体重が減り始め、検査の結果で結核を発症しているとわかりました。

ゾウも結核に感染するという話は聞いてはいましたが、まさかふくが・・・という気持ちだったことを覚えています。

 

国内ではゾウの結核治療の前例がなく、獣医師にも飼育担当にも戸惑いはありましたが、「ふくを死なすわけにはいかない」「また皆さんの前に元気な姿をお見せしたい」と治療に専念してきました。

ふくの体調は思うように回復せず、正直「明日の朝どうなっているかわからない」という命の危機の日々もありました。

それでも薬の投薬が去年秋に終了し、こうしてふくの21歳の誕生日を迎える事ができました。

職員の動物に対する愛情や飼育の支えになったのは、皆さまからいただいた心温まるお言葉やお手紙などの励ましです。

心から感謝しております。

 

誕生日会にも届けられたふくの絵とメッセージ


ふくは明日からの「令和」の時代も生き続けます。
これからも皆さまに愛される動物園であり続けるよう頑張って参りますので、ふくに会いにぜひご来園ください。

 

昨日は、クラウドファンディングで開発したエンリッチメントアイテムお披露目会も実施したことを報告させていただきます。

 

クラウドファンディングでは多くの皆様より応援をいただき、ご支援にあらためてお礼を申し上げます。

ご支援の活用の第一弾として、すでに暖房の灯油代や検査キットの購入に利用させていただいております。
次に、第二弾は運動不足やストレスを解消するためのエンリッチメントアイテム「ごろごろローラー」を地元の遊具製造会社大手のタカオ(株)と製造に取り組んできました。
 

国内ではゾウの大型のエンリッチメントアイテムの開発は、初めてのことです。

アメリカでの例を参考にして作った試作品をふくに1月から試してもらい、えさの出方やアイテムの素材など試行錯誤の改良を加えて、4月22日に完成品が納品されました。

 

お披露目会でふくは誕生日プレゼントのフルーツ盛りを少し食べた後、「ごろごろローラー」に近づき遊んでくれていました。

これからも「ごろごろローラー」をふくの運動とストレス発散に有効に活用していきたいと考えております。

実はフルーツを少し食べてすぐに「ごろごろローラー」のところへと向かった
試作品を改良した完成品を触るのはこの日が初めて
鼻でゴロゴロ

 

転がすと落花生などのえさが出てくる仕組み
クラウドファンディング の返礼品で誕生日会ご優待コースの支援者らへ挨拶する筆者の園長・井上

 

クラウドファンディングでいただいたご支援については、これから第三弾の機械式ミストの設置の検討に取りかかります。

また報告をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

福山市立動物園園長 井上和彦

 

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