福山市立動物園園長の寺岡千佳雄です。

 

昨日10月31日をもって,2年半に及ぶ投薬治療が終了しました。

過ぎてみれば短くも感じますが,「ふく」の一挙手一投足に及ぶ観察の中,少しの変化にも敏感になる日々の連続で,獣医師・飼育員が一喜一憂を重ねた2年半でした。

 

薬剤を変更してからの1年半と,ここ数ヶ月の体重減少についても職員を悩ませていました。

体重減少の原因はサトウキビで,1年の中でサトウキビが不足する時期にあたったもので,今では2700kg前後まで持ち直してきました。

投薬終了後も2年間は再発の可能性を考えて,観察を続ける中,また一喜一憂することもあるでしょう。

しかし,生死の境界をさまよったゾウが投薬治療終了まで至ったことは,世界初の快挙であり,ゾウに関わる全員の努力の賜物で,大きな財産になると思っています。

 

薬剤変更で,2017年4月20日から開始した投薬は,本年10月16日で1年半に達し(365日+180日)ました。

翌17日からは,これまでの午後からの投薬を午前中に変更して,一定の時間ごとに採血し,血中濃度の測定を実施しておりました。

 

これから季節は,秋から冬に移ります。

寒さが苦手な「ふく」ですが,免疫力を低下させないよう見守ってまいります。

 

これまで支援していただいた皆様に,投薬治療完了の報告ができたことを嬉しく思っております。

今後も引き続き皆様の温かいご支援をお願いいたします。

 

(写真はどちらも10月31日撮影)

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