夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい

支援者の皆様

いつも風テラスの活動をご支援頂き、誠にありがとうございます。

昨年12月のオンライン活動報告会でもお伝えした通り、食料支援事業を2024年3月末をもって終了いたしました。

コロナ禍以降、フードバンクや子ども食堂をはじめとした食支援の窓口が全国的に増加し、風テラスが相談者にダイレクトに食料支援を実施しなくても、各地のフードバンクに関する情報提供などの形で対応できるようになりました。

一方で、食支援の窓口は増えたものの、利用条件などが合わず、支援にうまくつながれない人たちの存在も顕在化しています。

社会情勢が変化していく中で、相談者数の増加や、一つずつの相談の「深化」を目標としたとき、限られた財源と人的リソースを、今つながっている相談者への対応、そして「次につなぐ」支援に集中させる必要があると考え、今回の決断に至りました。

食料支援事業は、コロナ禍の緊急支援として、2021年2月にスタートしました。

2024年3月末までの約3年間で、延べ655世帯に食品を届けることができました。

食料支援の実施を通して、これまでつながることができなかった多くの女性たちとつながり、支援を届けることができました。また現物寄付を受け付ける中で、多くの寄付者の方ともつながることができました。

継続寄付やAmazon欲しいものリストからご寄付を通して、食料支援を支えてくださった皆様に、改めて感謝いたします。

事業終了にあたって、これまで食料支援をご利用くださっていた方々には、相談員から一人ずつ通話でお話をさせていただき、これからもどんな状況にあっても相談をしてほしい、とお伝えしています。

また、新たなステップへの移行や他の食料支援窓口の利用が可能な方には、つなぎ先をご提案しています。

中には、食料支援終了後も日常的に相談やコミュニケーションを継続される方もいらっしゃいます。

こうした食料支援を通して得たつながりや知見を、今後の支援にも最大限、活かして参りたいと思います。

新年度からは、引き続きSNS相談を通して、夜の世界で孤立・困窮している女性たちと「つながる」支援、そしてつながった女性が次の選択肢を得られるような支援に力を入れて参ります。

新年度も、寄付者の方向けの活動報告会や交流イベント等を開催していく予定です。

引き続き、皆様の温かいご支援を頂けるとありがたいです。

NPO法人風テラス理事長　坂爪真吾