T-7　きっかけは些細なこと？　v1.1

医療関係者に、難病患者の気持ちを届けたい！と思ったきっかけは些細なことです。

 

病院食は味がなくて不味いと言われてますが、最近の病院食はいろいろと工夫されていて、意外と美味しかったです。ところが、看護婦さんに聞いてみると「食べたこと無いから知らない。」と言われました。

 

病院食を試食する他にも、ベッドの上で寝たままトイレとか、車椅子での入浴とか、（危険のない）疑似体験を通して患者の気持ちを理解することはいろいろできそうですよね？

 

 

例えば、あなたは象みたいにパタパタと耳を動かすことができますか？　希に耳を動かすことができる人がいますが、大抵の人は耳を動かすことができません。耳の運動神経が麻痺しています。

 

ところが、耳の運動神経が麻痺していても、誰も気にしません。ギラン・バレー症候群になると、手や脚がこの耳のようになってしまいます。（耳と同じで）あることは分かるし、触られたり動かされたりしても分かります。

 

だけど動かすことができません。酷い場合は、（耳と同じように）動かそうと思っても、どこに力を入れたらいいのかすら分かりません。

 

誰でも、練習をすれば、耳を動かすことができるようになるそうです。ギラン・バレー症候群のリハビリを疑似体験したい人はぜひチャレンジしてみてください。

普通の人は、ギラン・バレー症候群のように動かない手脚は体験できません。実は、リハビリの療法士さんも、患者がどのような内部感覚を持っているか、（自分では体験できないので）分からずに外から見て判断しているのです。

 

医療関係者が耳を動かすトレーニングをしたら、ギラン・バレー症候群の患者の動かない手脚の感覚を疑似体験できそうです。だんだん動くようになっていく患者の内部感覚を理解することで、より効果的なリハビリ治療ができるかもしれません！？

 

本当に研究したら、イグノーベル賞も夢ではないかも！？

 

他にも、リハビリで良くある問題の１つに、代償動作があります。ちょっと乱暴な例えですが、例えば、（普通の人でも）ウィンクが下手な人は、片目のまぶたを綺麗に閉じることができず、顔の片側を歪めてやっと片目を閉じます。まぶたが上手く動かせないので、代償動作として顔の片側を歪めて動かしています。

 

同じ様な問題が、リハビリ中に手や脚、身体を動かす時に生じます。本来動かしたい部分が上手く動かせないので、他のところを動かして補ってしまうのです。

 

これも、実は、リハビリの療法士さんは、患者がどのような内部感覚を持っているか、（自分では体験できないので）分からずに外から見て判断しています。

 

ウィンクの練習をして疑似体験をしてもらえば、患者の内部感覚を理解して、より効果的なリハビリ治療ができるかもしれません！？

 

 

みなさま、こんにちは、上田肇です！

 

全国の2割の病院（約1,600の医療機関）に「マンガのちから」を贈るには、あと７日で、あと70万円の支援が必要です。

 

応援どうぞよろしくお願いします！

※ご支援の募集は5月末で終了しました。どうもありがとうございました。

 

※プロジェクトで使用しているマンガ『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー！』の絵やカットは出版社の講談社様より掲載許可を頂いております。