（続）クリスマスケーキプロジェクト

ふたたびゴスペルfor3.11実行委員会、クラウドファンディング担当の石井です。

ケーキプロジェクトのつづきを報告したいと思います。

 

ケーキを配り終えた後は、避難所のほぼ中心にある集会所に集まりました。

寄贈されたクリスマスツリーの飾りつけを行い、皆さんをお迎えしました。

うれしいことに、たくさんの方がいらっしゃったので集会所は満員、立ち見も出るほどでした。

外は小雨で肌寒く、静かな夜でしたが、集会所内は熱気で汗ばむほどでした。

 

ギターの伴奏に合わせて、一曲目は♪ジングルベル♪、歌声は少しずつ少しずつ増えていき、楽しく合唱となりました。

それから、九州キリスト災害支援センターの方から、

「熊本を深夜に襲った地震では、怖い思いをされたと思います。でも、このキャンドルのように、皆さんの心の中にも希望の明かりが灯ることを祈りながら・・・」

照明を落として暗くなった集会所にたくさんのキャンドルが灯り、クリスマスツリーが集会所の真ん中で点灯。さいごに♪きよしこの夜♪を歌いました。

最後の最後は伴奏もなしで歌声だけで。皆の声が一つに合わさっていって、あの瞬間はあそこにいた皆が一つになれたのかな…。　あ、ちなみにキャンドルはLEDです。子どもも持つので。

 

集まってくれた子どもたちにはお菓子を、大人の方には手作りクッキーのお土産をお持ち帰りいただいて、クリスマス本番を待つツリーには集会所に残ってもらい、私たちは解散、無事終了となりました。

 

今回のケーキプロジェクトでは、初めてのクリスマスを少しでも楽しく過ごしてもらえたらという思いがきっかけとなり、それに賛同して募金をしてくれた方、ケーキを準備してくれた方、一軒一軒配るために集まってくれた方、いろいろな支援の形がありました。

そして何より、支援を受け入れてくれた方たちがいたからこそ、それぞれの思いも届けることができました。

私たちが一緒にいられたのは、ほんのひと時でしたが、思い出は永遠です。

いっしょに歌ったジングルベルやきよしこの夜は、私の大事な歌になりました。

クリスマスが来たら歌をくちずさみながら、この日のことをなつかしく思い出せるようになる日が来ることを、避難所では辛いこともあったけど、楽しいこともあったと言ってもらえる日が早く来ることを心から祈ります。

 

4日間にわたるケーキプロジェクトは、今日最終日を迎えました。

避難所での生活はまだ続いています。支援も続いています。

私たちも、私たちにできる形で、被災された方々を支援していきます。