濱田庄司とバーナード・リーチの茅葺き長屋門再生と創造|栃木県益子
支援総額
目標金額 4,000,000円
- 支援者
- 436人
- 募集終了日
- 2022年1月24日
安藤先生インタビュー #4「クラウドファンディングは現代の結」
本日も筑波大学大学院生による、
安藤邦廣先生(筑波大学名誉教授、里山建築研究所主宰、日本茅葺き文化協会代表理事)へのインタビュー連載の4回目をお届けします!
本日は「クラウドファンディングは現代の“結”」というテーマでお送りします。
いま私たちが取り組んでいるクラウドファンディング事業と重ねて、以前の人々と茅の関わり方をお教えくださいました。
それでは第4回「クラウドファンディングは現代の“結”」です。
お楽しみください!
――私たちが現在挑戦している茅葺き屋根の葺き替えには数百万円単位のお金がかかりますが、昔の人たちはどのように費用を捻出し葺き替えを行っていたのでしょうか。
安藤先生 昔はお金を掛けないでやってたわけだ。
それは茅場が必ず近くにあったから。みな共同利用できたと思う。
例えば分かりやすく言うと、30棟ぐらいで一つの村になってたわけ。
30棟は大体茅葺きは30年ぐらい持つから、一年に一軒ずつ葺き替えるわけだ。そうすると、30年でひとまわりするじゃないですか。
その時に茅という資材、それから茅を葺く道具、これはみんな持ち寄ったわけだ。
この家が屋根を葺きますよって言ったら、周りの30軒から30分の1ずつ茅をもらえば1軒分になるでしょう。
まあ、大きい小さいあるから、でこぼこあってもいいんだよね。小さい家は小さいなりに持ってくる。大きな家はたくさん持ってくるので、その分だけこの家がその家に返してあげればいい訳だから。
そうやって茅を持ちよる。
(昨年12月 高エネ研での茅刈りの様子)
100人の手間がかかりますって言ったら、30軒から3日出ればいいと、大きな家は10日出てください。あなたの家は小さいから2日でいいですよ。
平等で、そういう相互扶助の仕組みがあったわけだ。
「結(ゆい)」という言葉が一番よく使われているかもしれないから、茅の"結"それから茅葺きの労働の"結"、
これがお互いに共同で相互扶助でやっていればお金は介在しないものと、労働交換の仕組みがあったんで。それが無理なくできたわけ。
村の半分ほどが茅葺きだったら、それが成り立ってた社会だったはずです。それは多分昭和の初めぐらいまでは。
職人さんが屋根を葺く時に手元っていう手伝いがいる訳だ。茅こしらえたり茅上げたり、掃除したり道具を色々運んだり、足場を作ったり職人さんがいても必ずこの「結」は必要で。
(昨年12月 濱田窯での茅刈りの様子)
職人さんに全部頼むと1000万かかるわけだ。でも職人さんだけに頼めば200-300万で済む、ということはこの昭和の頃はみんなそうだったんだから。
今はもう「結」はほとんどこういう現代社会になって、みんなが働くようになってしまうと成り立たないから。
でも、職人に丸ごと発注することになると1000万かかりますということに必ずなる。
金に換算すれば、それは200人ぐらいかかったらさ一人2万円だったら400万円になっちゃうよね。で材料代でまたね300万円かかります、で色々経費入れると1000万になりますということが、今の茅葺きの相場になっちゃうよ。
でも労働交換と茅の相互扶助があった時代にはお金はゼロでも葺くことはできたってことですね。
だから今クラウドファンディングって昔の「結」だ。
相互扶助で昔では茅葺きを持ってる人達のコミュニティだよね。
“茅葺きコミュニティ”って言ってもいい。
それは、そういう人たちだけの相互扶助でしょ。
今は茅葺きでない人でも、茅葺きに共感する人とか、そういう風景が好きな人とか、
あるいはそういうエコロジカルな考え方に賛同する方、何らかの自分のあの選んでるスタイルあるいは生き方というものに共感できる部分について、
自分にふさわしいだけの支援をしたいと、それによって自分も何らかそこに行って一緒にこう友達になれるとかそこを楽しむことが一部共有できたら。
それがなおいいわけでしょ。
だからクラウドファンディングっていうのは新しい形の「結」だと思いますね。
(昨年12月 濱田窯での茅刈りの様子)
いかがだったでしょうか。
今と昔で茅の葺き替えの工程は大きく変化したと思いますが、人と人とのつながりを茅が生んでくれている、という点では共通しているような気がして嬉しくなりました!
次回以降も興味深い内容になっているので、また読んでいただけると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
共に茅葺き長屋門を残し、育てていきましょう!
引き続き本プロジェクトへのご支援・ご声援よろしくお願いいたします。
益子濱田窯 × 筑波大学大学院生 有志チーム
リターン
3,000円
返礼品なし① 【You can support even if you don't live in Japan.】
●サンクスレター・限定ムービー付き
●お名前を建物に掲示いたします
※海外在住の方でも支援できます
You can support even if you don't live in Japan.
- 申込数
- 79
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
5,000円
【益子で体験】濱田庄司記念益子参考館入館券 選べるドリンクとお菓子付
●濱田庄司記念益子参考館入館券(デジタル)をメールにてお送りいたします。
<濱田庄司記念益子参考館>
場所:栃木県芳賀郡益子町益子3388
営業時間:9時半から17時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)
詳しくは濱田庄司記念益子参考館ホームページ(https://mashiko-sankokan.net/)をご確認ください。
※有効期限:2022年12月まで。
ただし2022年2月1日~18日は休館となります。
※参考館入口にて「選べるドリンクとお菓子チケット」をお渡しします。
●サンクスレター・限定ムービー付き
●お名前を建物に掲示いたします
------------------------------------------------------------
You can't choose if you live outside of Japan.
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
3,000円
返礼品なし① 【You can support even if you don't live in Japan.】
●サンクスレター・限定ムービー付き
●お名前を建物に掲示いたします
※海外在住の方でも支援できます
You can support even if you don't live in Japan.
- 申込数
- 79
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
5,000円
【益子で体験】濱田庄司記念益子参考館入館券 選べるドリンクとお菓子付
●濱田庄司記念益子参考館入館券(デジタル)をメールにてお送りいたします。
<濱田庄司記念益子参考館>
場所:栃木県芳賀郡益子町益子3388
営業時間:9時半から17時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)
詳しくは濱田庄司記念益子参考館ホームページ(https://mashiko-sankokan.net/)をご確認ください。
※有効期限:2022年12月まで。
ただし2022年2月1日~18日は休館となります。
※参考館入口にて「選べるドリンクとお菓子チケット」をお渡しします。
●サンクスレター・限定ムービー付き
●お名前を建物に掲示いたします
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You can't choose if you live outside of Japan.
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
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