支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 109人
- 募集終了日
- 2020年12月24日
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- 1,969,000円
- 支援者
- 137人
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- 現在
- 3,155,000円
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- 残り
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- 現在
- 12,410,000円
- 支援者
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- 残り
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- 残り
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- 総計
- 5人
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- 総計
- 2人
プロジェクト本文
終了報告を読む
はじめまして
私たちは本州最東端の岩手県宮古市で、「HIGASHI DE AERU(ヒガシ・デ・アエル)」というプロジェクトをすすめています。
どんなプロジェクトかというと、歴史や文化を活かして内外の人の交流を生む、場づくり的な活動をしています。
東日本大震災後の三陸で、人が創造的に関われる複合文化的な交流拠点をつくろうと、これまで映画の上映や伝統芸能の上演など、さまざまなプログラムを企画開催してきました。
東屋さんとの出会い
きっかけは4年前の9月、岩手県沿岸部に残る最後の常設映画館「シネマリーン」が閉館したときでした。
映画を観に、人が集まり、交流する。
シネマリーンが果たしてきた地域への文化的な意味には、大きなものがありました。
「その文化を途絶えさせたくない。何とか新しいかたちで継承できないか」と、私たちは新たな舞台をつくるために場所を探すことにしました。小さな街にいても世界と通じ、出会いにあふれる。そんな「新しい映画館」のかたちを作れないかと考えたのです。
そこで出会ったのが江戸時代から続く商家、旧東屋(あずまや)酒造店(通称、東屋さん)でした。
東日本大震災の津波から耐え残った、築200年の歴史的建造物です。
まったく面識もない私たちの不躾な想いとお願いを、東屋さんは快く受けとめ、創業当時から残る古い酒蔵を、私たちの活動場所としてご提供くださいました。
三陸沿岸部では、度重なる津波災害のため歴史建造物の多くは失われてしまっていますが、この酒蔵は今日まで奇跡的に耐え残り、この地の営みと歴史のデザインを刻んでいました。
この東屋さんを活動の舞台としたことで、私たちの活動には「文化体験」に加え、「地域の営みの継承」が加わりました。
そして2016年の9月、まずは酒蔵をセルフリノベーションし、特設スペース「シネマ・デ・アエル」を立ち上げました。
以来4年、「シネマ・デ・アエル」を中心に、映画上映をはじめ、音楽ライブ、演劇、アート、ワークショップなど、様々な分野の「創造と交流をもたらす活動」を行ってきました。
私たちが目指すこと
そんな私たちが次に取り組みたいのが、今回の井戸復活プロジェクトです。
今回のプロジェクトでは、酒造りに使われていた名水を復活させ、人の出会いと交流を育み持続させていく新たな「井戸端」づくりを目指そうとしています。
そして、次の災害への備えを目的としています。
そのイメージ図がこちらです。
街のデザインとコミュニティ
災害は、街や建物だけではなくコミュニティも破壊してしまいます。東日本大震災ではあらためてその現実を叩きつけられました。
一度壊れたコミュニティの影響は長く続き、今も不自由な暮らしをされている方がこの地域にも多くおられます。私たちはコミュニティづくりを橋渡しする活動をするなかで、そうした現実とも身近に触れてきました。
一方、東屋さんという古い建物や街の古い歴史と関わるうちに、ここ宮古市には先人たちが残してくれた素晴らしい資産がたくさんあることが見えてきました。
例えば、土地と自然との関わり合いから生まれた街のレイアウトや、建物の造り、デザインといったハード面もそうですし、暮らしに溶け込んだ人と人の関わり合いというソフト面もそうです。これはまさにコミュニティの源泉となる存在です。
しかし、どの地域にも都市部への人口流出、高齢化、また現在の生活様式との調和などが課題となっています。
私たちは、地域の方とともに内外の多くの方に関わっていただくことで、こうした課題を乗り越えたいと思っています。
そして、地域の素晴らしい資産を現代に再び活かすことができる、そんなコミュニティを育みたいと考えています。
“映画館”のコミュニティで学んだこと
シネマ・デ・アエルをつくったのも、同じ成り立ちでした。
常設映画館を維持できるほどの人口はいなくなってしまったけれど、”映画”や映画を通じた交流の場は施設は維持したい。そんな想いで、シネマ・デ・アエル プロジェクトというコミュニティが運営しています。
このプロジェクトは、地域を超えて賛同をいただき、多くの方が運営に参加し、泊まりがけで遠方からも上映プログラムに参加いただく場所へと成長してきました。
これまで100作品に近い映画作品の上映や、アート、音楽、舞台、伝統文化、食など様々な交流と創造の場を、地域の方々とともに生み出しています。
素晴らしい地域資産としての「井戸」
東屋さんは元は造り酒屋で、江戸時代に「宮古川」という銘柄で創業しました。敷地内には旧酒蔵とともに、酒造りに用いていた水源(古井戸)があります。
しかし、酒造りを休止して以来、時代が進むにしたがってその存在は次第に薄れていきました。
井戸は古来より人が集まり、自然とコミュニケーションが生まれる場。それはまさに「井戸端」です。
水道がない時代、毎日の水汲みで顔を合わせ、二言三言、言葉を交わすなかでお互いの状況を分かり合う。状況が分かれば、もしもの時には、「あの人のために、●●を」といった気遣いが生まれます。
井戸の周りでは自然なコミュニティがあったのでしょう、そんな想像が膨らみます。
しかし、水道により個別化された便利な現代では、井戸はそのままでは出会いの場となりません。むしろ多くの井戸は蓋がされ、見えない存在になっています。
私たちは、この優れた街の資産としての井戸、暮らしに溶け込んだ “関わり合いのソフト” としての「井戸端」を新しくデザインすることで、水道では果たせない交流と安全を支える場を作りたい。そう考えています。
楽しく創造的な井戸が、次の災害にできること
2011年から10年を迎えようとしている今、行政などで用いられる用語としての「復興」は終わりを告げようとしています。多くの方々にご支援をいただき、ここまで再生を遂げられたことは、何にもかえられない尊いものです。
一方で、この10年の間には日本全国で様々な災害が起きました。そして自然と社会の複合災害である新型コロナウイルスでは今、多くの方々が苦しんでおられます。
この状況のなか、今なぜ私たちがみなさんのご賛同と支援を求めているのか、その理由は2つです。
1)歴史に埋もれていた災害の発生危機
東日本大震災は1000年に一度の未曾有の大津波と言われていますが、残念ながら次の大津波は1000年後ではなく、明日にも来る可能性があることが判明しました。最大の勢力になった場合、復興で整備した堤防も破壊され、宮古市に限らず東北の多くの沿岸部で東日本大震災の津波以上の浸水被害が出ることが予想されています。
多くの方々の支えでつないだ命、暮らし、文化を守るための行動は1日でも早くしなければならない状況です。
2)この街の歴史から得られる教訓、そして防災の知恵
東屋さんのある町名は本町(もとまち)といいます。同様の地名は全国にたくさんあります。
ではなぜ本町は本町というのか。
宮古市の本町は、400年前の慶長の大津波で町が壊滅的な被災をした後、今でいう防災の都市計画として整備された区域です。つまり「最初の町」という意味を持った町名なのです。
海に近い場所ながら山影にあり、なだらかな傾斜があるこの場所は(奥に進むにしたがって)津波の直撃を受けにくく、東日本大震災で壊滅を免れることができたひとつの要因ともなりました。
そして今発災が懸念されている地震津波は、400年前の津波に比するものと言われています。
新たに復活させる井戸は、今懸念されている津波災害の浸水域からギリギリ外れると考えられる場所にあるため、有事の際に、清潔な水の存在が地域を支えてくれる可能性があります。
この街と同じような歴史や地域資産を持つ街は全国各地にたくさんあると私たちは考えています。
何億、何十億円の堤防や護岸工事とは別に、今ある街の資産を、土地の所有者や地域の方々、共感を覚えてくださる各地の方々で少しずつ負担することで、楽しみながら、安心できる小さな場所がひとつ増える。そんな例を作りたいのです。
そしてほんの小さなことですが、そのことを支えの恩返しにしたいと思っています。
具体的な実施内容と資金使途
具体的に実施する内容
今回の資金調達では、次の3つのことを行います。
1. 現在鉄板で蓋が閉じられ地下に埋もれている井戸を路上に復活させる
2. 日常的な水利用と有事に備えた設備を設置する
3. 集いくつろぎ、水を使ったそれぞれの楽しみに利用できる公園的空間(井戸端)づくり
資金使途
そのために、調達した資金は、以下の使途を考えています。
(※より具体的な内容は、「新着記事」でご紹介させていただく予定です。)
① ポンプの設置
ポンプは懐かしい手押しポンプ、通称“がっちゃんポンプ”を設置します。
現在のところ、炊事・調理に使うため高い位置に設置するポンプと、お持ち帰り用水汲みの、子供も使用できるよう低い位置に設置したポンプの計2台を設置予定です。
② 井戸端整備
ポンプを設置した水回り設備として、可動式の調理場・キッチンと、集まった人々が腰を落ち着けておしゃべりしたり飲食できる、椅子やテーブルを設置する場を整備します。
③ 滞在環境整備
対象地が駐車場の一角なので、通常の駐車場とは異なる場所だとわかるようにして、そこで人が違和感なく一定時間を過ごすことができるようなゾーニングを行います。
また、自家用車に宿泊する「車中泊」希望者に対して快適な滞在環境を提供するため、電源や関連物品のレンタルサービスを行う設備整備を行います。
※2021年4月30日(金)までにポンプの設置、井戸端整備と滞在環境整備を完了予定。
今後の展開
まず、井戸を復活させてどんなことをするのか
井戸が復活し、井戸水の日常的な利用が可能となった暁には、この井戸端を使っての様々なプログラム企画を私たちや賛同者と一緒に開催したいと考えています。
そして私たちプロジェクト以外の方たちも、主体的にこの場を使ってもらえたらと思います。
例えば、こんな活用ができるかもしれません。
活用例
・ 美味しいコーヒーの淹れ方教室
・ 地域の農産物・水産物を使った調理教室
・ 広々とした駐車場空間での野外映画上映会
・ 染色教室などのイベント
・ 井戸を活用したまちなか防災キャンプ(防災フェス)
井戸のほかにも、車中泊スペースの提供も可能です。
自由度の高い旅のスタイルとしてこのごろ注目されている車中泊ですが、東屋さんは市街中心地に位置するため、利便性も抜群です。
そしてこうした活動の中で、宮古や三陸沿岸の災害と再生の歴史、教訓を活かした防災の学び、まちづくりなどについて利用者・参加者と伝え合うことで、一人ひとりの防災への理解を深めていける場にしたいと考えています。
まだまだ展開する、これからのイメージ
ここからはもっと先の話になりますが、
今回の井戸の復活に続き、HIGASHI DE AERUでは、水資源を活用し人々が集う場所として成長するためさらなる計画を考えています。
そのイメージがこちらです。
また、三陸沿岸部では国の有形文化財に登録され、とても希少な歴史的建築である母屋や文庫蔵のリノベーションも計画しています。
食を通じて語り交流できるソーシャルキッチンをつくりたい!
歴史と文化に触れるホステル形式の滞在空間をつくりたい!
共用ラウンジをつくりたい!
交流の生まれる中庭をつくりたい!
夢はたくさんありますが、こうした追加整備も行いながら、プロジェクト全体の経過を広く一般に公開していきたいと思っています。
皆さまへメッセージ
私たちは、地域の歴史とともに眠っていた水資源を掘り起こし、宮古市内の歴史的建築物「東屋」の敷地内に現存する“井戸”の再活用を起点に、水と“井戸端”を介した交流と共創の場を創り出します。
そして、津波災害など有事の際には避難者の支えの場のひとつとして機能する仕組みとコミュティを、ここ宮古の地に作ります。
これらの活動を広く発信することにより、同様の地域資源や災害リスクを持つ各地の将来モデルになるのではないかと考えています。
多くの支援を受けてきた被災地域だからこそ、歴史や文化これまでの経験をもとに、先人が残してくれた地域資源を古くて新しい(そして小さな)デザインで再生し、多様な人の参加や連携で持続させること。それが「復興」期間が終わったあとも持続する“復興”のひとつの姿だと考えます。
被災地域の課題は依然として多く残っていますが、東日本大震災からの「復興」の仕上げのステージにある今、これまでの全国、世界からの支援への感謝の想いを込めて実現したいと思っています。
ぜひ、応援をよろしくお願いします!
メンバー紹介
・ 有坂 民夫:全体ディレクション
・ 菊池 信太郎:全体ディレクション
・ 岩田 和憲:広報
・ 室伏 多門:広報/マーケティング
・ 村田 賢一(陸中建設株式会社):工事等に関するノウハウ提供
・ 福士 なるみ(陸中建設株式会社):工事等に関するノウハウ提供
協賛企業 陸中建設株式会社様
本プロジェクトは、岩手県宮古市にある陸中建設株式会社様のご賛同を得ており、地域貢献活動の一環として、150万円の目標達成後、本READYFORページ上で50万円のマッチングギフト協賛金を追加でご支援いただきます。50万円は井戸に設置するポンプおよび関連設備の購入に使用いたします。
※マッチングギフトとは
支援者の皆さまからクラウドファンディングでご支援いただいたお金に対して、
企業が一定比率の資金を上乗せし、その総額を団体へ届ける仕組みです。
(第一目標達成時に一定額が企業から支払われます)
<クラウドファンディング第一目標分>
計150万円
・ポンプの設置
・井戸端整備
・滞在環境整備
<陸中建設マッチングギフト分>
計50万円
・ポンプおよび関連設備の購入
※ All or Nothing方式のため、150万円の目標金額に達さない場合は全額返金となり、マッチングギフトも発生いたしません。
陸中建設株式会社からメッセージ
当社は「地域に何ができるのか、それが全ての発想の原点である」という 経営理念のもと、これまで50年以上に渡り、地域の皆さまと成長してきました。
当社がある宮古市は本州最東端に位置し、夏は三陸特有の涼しさ、冬は北国であっても 雪が少ないという気候に恵まれ、山や海の食も豊富な生活しやすい街です。
自分たちの街を誇りに想い、地域資源を活用して宮古を盛り上げていこうという ヒガシデアエルプロジェクトは当社の経営理念に合致するところが多くございましたし、 携わる方々の熱意をものすごく感じましたので、今後も応援していきたいなと思っています。
代表取締役 伊藤 峻
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前の掲載】に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
映画、まちづくり、デザイン、水産、ITなどそれぞれ普段活動するフィールドも、居住地も異なるメンバーが、宮古・本町(もとまち)に集い、たくさんのご縁をいただきながら「出逢う」「会える)」をキーワードに、歴史と文化を活かした持続と発展に取り組んでいます。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
3,000円
【リターン不要の方へ】お礼状
ご支援に対して感謝の気持ちをお伝えするお手紙をお届けします。
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円
防災虎の巻
もしもの時の災害対応の情報収集方法などを手作り冊子でお届けします。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月
3,000円
【リターン不要の方へ】お礼状
ご支援に対して感謝の気持ちをお伝えするお手紙をお届けします。
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円
防災虎の巻
もしもの時の災害対応の情報収集方法などを手作り冊子でお届けします。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年4月
プロフィール
映画、まちづくり、デザイン、水産、ITなどそれぞれ普段活動するフィールドも、居住地も異なるメンバーが、宮古・本町(もとまち)に集い、たくさんのご縁をいただきながら「出逢う」「会える)」をキーワードに、歴史と文化を活かした持続と発展に取り組んでいます。