3.11避難者が、本音を語れる居場所の危機。存続と防災発信の拠点へ

社会をたのしくする障害者メディア『コトノネ』４４号で、ほっと岡山の応援を掲載くださいました！ ありがとうございました。

 

 

 

「社会をたのしくする障害者メディア・コトノネ」さんとの出会い。

 

ところで、『コトノネ』という雑誌をご存知ですか？

 

雑誌「コトノネ」は、全国の障害者施設、就労支援施設の経営改革に関する様々な提案をおこなうことを目的に、2012年1月に創刊された雑誌。東日本大震災を契機に、被災地の障害者および障害者施設の復興支援をしたいという想いから創刊されたそうです。

 

『コトノネ』

 

私たち「ほっと岡山」も、きっかけは３１１。そして「コトノネ」編集部のみなさんとは、平成３０年７月西日本豪雨災害の後、真備町の福祉事業者の記録をまとめた『川と暮らす』を手にしたことが出会いにつながりました。

 

 

『川と暮らす』は、発行元は一般社団法人お互いさま・まびラボさん。ページを繰る毎に、発災から２年の記録が、人びとの横顔が心に迫ってきました。「次の雨が来る前に、離れ離れになった人たちをつなげたい」。想いの熱量が込み上げてきました。

 

 

『つむぐ』を一緒につくる。

ちょうど、３１１から１０年めの年、私たちも避難者の手記を制作する企画をすすめていました。しかし、経験したことのないコロナ禍に翻弄され、集まりながら避難者同士で制作する機会を持つことができず、インタビューというかたちで制作を進めることに。どんなふうにつくったらいいのか悩んでいた時、この『川と暮らす』を手にすることになりました。

 

 

 

岡山で出会い、３１１にはじまりを同じくする株式会社コトノネ生活のみなさん。突然の依頼にもかかわらず、二つ返事で制作の協力をいただくことになりました。根底に流れる価値観もあっという間に共感しあえたのではと振り返ります。そして、避難者のインタビュー集『つむぐ　3.11避難者の声』ができあがりました。

 

 

『つむぐ』から1年半。継続的にコトノネ生活さんへお送りしていた『ほっとおたよりNEW９月号』で、私たちの窮状を訴える記事を読んでくださり、「だいじょうぶですか！」とお電話をくださいました。これは大変だ、何かできることを！と暖かなお申し出をいただき、『コトノネ』４４号の裏表紙に応援記事を載せよう！と急遽、ご提案くださいました。涙がでるほど、嬉しかったです。

 

 

ほんとうは「障害社」と書くべき。

応援記事の掲載直後に、コトノネ編集長の里見喜久夫さんからさらなる応援の提案をいただき、２月には里見さんとの対談をコトノネHPに掲載くださることになりました。

 

 

 

 

『コトノネ』の冒頭には、こんなふうに記されています。

 

この本には「障害者」という文字があふれています。

「障害」があるのは社会だから、ほんとうは、「障害社」と書くべきなのですが。

また、障害者でなければ、健常者ですが、

果たして「常に健やかなる人」はいるのか、とも、

大きな疑問を抱かれることでしょう。

 

避難者支援を手探りで続けてきて、おんなじように感じてきたところです。

コトノネHP、楽しみにお待ちください。