ほたる池復活プロジェクト終了報告とお礼
ご支援いただいた皆様方へ
この度は、ほたる池復活プロジェクトにご支援いただきありがとうございました。
皆様のご支援、ご協力のおかげにより、ほたる池復活プロジェクトは子どもたちにとって特別な活動になりました。
今年度は、感染拡大に伴い2ヶ月遅れでの新学期スタートでした。休校期間中に本プロジェクトが達成され、子どもたちとほたる池を繋いでくれるものとなっていました。子どもたちは「学校が始まったらこんなことをしたい」とイメージをもったり、また「自分たちが学校に登校したら…」ではなく、先生が学校に来ているならこんなことをしてほしいなど、活動についてのリクエストも届けたりするなど、意欲を高めていました。
学校が始まると、一ヶ月後に鑑賞会を開き、支援者の方々に来ていただくということが決まりました。無理かもしれないと教員側は考えていましたが、自分たちのときに鑑賞会を開き、お礼も伝えたいという思いが子どもたちの中に強くあったからです。
鑑賞会までは、水を循環するシステムを作ったり、池の周りの環境整備、池までの道作りなど活動は多岐にわたりました。121期生の104人それぞれが自分の仕事を責任を持って行いました。
鑑賞会では、明るいうちには、支援者の方々に池の様子を見てもらい、活動について報告したり説明したりする姿が見られました。暗くなってからは、池を囲むネットの中で、ほたるが飛び交い光る様子が見られ、子どもたちは5年生からの活動を振り返りながら、その情景を目に焼き付けていました。
鑑賞会が終わり、子どもたちは達成感に満たされていましたが、すぐ次のことを見据えていました。鑑賞会前に確認したプロジェクトのゴールは、“ほたる池がこれからもずっときれいに保たれていくこと”でした。そのためには、他の学年に活動の魅力を伝え、引き継いでいってもらわなければならないと考えました。活動のことについて振り返り、この活動での良さをもう一度見直すことが始まりました。そんな折に、毎日新聞社や地域の高等学校から取材をしていただく機会をいただきました。自分たち同士(活動について知っている者同士)では、なかなか発信しにくかったことが、第三者に発信する機会をいただくことで、活動開始当初のことから自分たちの気持ちやその変化、大変だったことや良かったことなど、初心にかえりながら振り返ることができました。
それをもとに、ほたるデーの開催を決め、各学年に活動を紹介し、知ってもらう場を設定しました。ほたるデーでは、今までの活動についてプレゼンするチームや、池の周辺で説明するチーム、パズルや福笑い、柵を作る体験を催すチームもありました。子どもたちのアイデアで、楽しく知ってもらうことでより魅力が伝わるのではと、楽しい時間になるように企画していました。当日は、学年に合わせて各チームでの説明の仕方や催しの内容を変えるなど臨機応変に対応している姿を見ると本当に頼もしく思えました。
ほたるデー開催後、最後にほたる池復活プロジェクトについての振り返りを、子どもたちに書いてもらいました。私は、このプロジェクトを通して、ほたるの命についてや環境と今の便利な世の中とのバランス、環境をつくることの難しさなどを考えてくれればと考えていました。しかし、子どもたちは、その振り返りの中に、「友だちと協力することの大切さを知った」「困ったときに友だちや先生に相談できるようになった」「一人ではできないことがみんなでするとできた」など、プロジェクト全体を通して自分に付いた力を分析していることが多いことに驚きました。それが環境や生命に特化したものではなく、自分の人間性に関わるようなところまで浸透していたのかなと思え、一緒に支えてきた者としては嬉しく思いました。
皆様にご支援をいただき、子どもたちの活動の幅が広がったことはもちろんですが、自分たちだけではない、応援してくださっている方々がいると感じながらの活動には、子どもたちに特別な意味をもたらしてくれました。本当にありがとうございました。
収支につきましては、全額ほたる池復活プロジェクトのために使わせていただきましたが、次年度への資材を直近で注文し、商品の到着待ちというものもあり、まだ確定しておりませんので、詳細につきましては、追って連絡させていただきます。
リターンにつきましても、感染症拡大に伴い、プロジェクトへの参画を行うことができておりません。次年度以降、案内させていただくことを考えております。大変申し訳ありません。
今後、どの学年が引き継いでいくことになるかは、わかりませんが、ほたるデー後、幼虫に興味を持って世話をしてくれる児童や、池の周りにきて整備をしてくれる児童が表れてきました。来年度からも、この活動が続き、子どもたちにとってよい学びの機会となるようにサポートしていければと思います。ほたるデーの準備からの様子や次年度以降の取組みについて、インスタグラムでも発信していこうと思います。(最近、滞っております…。)
皆様方には、引き続き本プロジェクトを応援していただければと思います。この度は本当にありがとうございました。