子どもを看取った家族の体験談をケアブックにまとめたい!

支援総額

681,000

目標金額 600,000円

支援者
33人
募集終了日
2015年1月26日

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2014年11月18日 09:18

グリーフケアを理解するために その6

「悲嘆の経験(4)

 

今回はスピリチュアルな側面における
悲嘆の経験についてお話します。

 

スピリチュアルな側面における
悲嘆の経験とは、
虚無感、無感動、意味の喪失、目的の喪失、
自己への問い、失敗したと感じる、
方向性の喪失、自己に対する落胆などです

 

ある論文に、
グリーフにおけるスピリチュアリティとは
『人生の危機に直面して生きる拠り所が揺れ動き、
あるいは見失われてしまったとき、
その危機状況で生きる力や、希望を見つけ出そうとして、
自分の外の大きなものに新たな拠り所を求める機能のことであり、
また、危機の中で失われた生きる意味や目的を
自己の内面に新たに見つけ出そうとする機能のこと』
(窪寺俊之氏)と書かれているそうです。

 

つまり、外に新たな拠り所を求める、
もしくは内に生きる意味や目的を見つける
その両方の機能のことを、
スピリチュアリティと定義しているのです

 

愛する人を失ったことで経験した
「(虚無感、意味の喪失、自己に対する落胆などの)
危機的経験を、再構築する過程とその経験」が
スピリチュアルな側面における悲嘆の経験といえます。

 

私の場合、息子の介護に費やしていた
一日のほとんどの時間を
ファミリーサポートという仕事(ボランティア)に
費やすことで、生きる意味、目的、方向性を
再構築していきました。

 

その再構築は、あまり時間を要せずに行ったのですが
無感動という状態は、割と長く続いたように思います

 

そして、自己への問い、失敗したと感じること、
自己に対する落胆は、息子を亡くしてからの
3年間ほどは、時間を追うに連れて
強くなっていきました
(その後更に時間をかけて薄れてきています)

 

サポートで出会う親子の姿を見る度に、
そこに自分の生きる意味や目的を感じている一方で、
自分自身が亡くしたものに対する
自己の責任や失敗、取り戻せない過去の過ち
それらを見せつけられるように感じ、苦しみました

 

「私は息子を守れなかった。こんな私が、
他の子の面倒など見ることができるのか」
「母親としての役割を素晴らしく果たしている
目の前の母親に比べて、
私は息子を死に追いやってしまった無力な存在」

 

そんな、相反する想いの葛藤の中で、
それでも、少しずつ自分への信頼を取り戻したり、
失敗を乗り越えて生きていく意味を見つけたり、

そんなスピリチュアルな経験を繰り返しながら
自分の生きる意味や目的、方向性を
再構築してきたのだと感じています。

 

スピリチュアルなグリーフを経験している時、
とても傷つきやすく、不安定な状態にいます

 

そんな時は、あたたかいまなざしと
許容的な態度で接してもらえることが
何よりも心強く感じていました

 

そのような態度や接し方についても、
いずれお伝えできればと思います。

リターン

3,000


alt

・お礼のサンクスメール

支援者
12人
在庫数
制限なし

10,000


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・お礼のサンクスメール
・「子どもを看取る家族のケアブック」に名前が載る権利
・つまようじ絵のポストカード

支援者
15人
在庫数
制限なし

30,000


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・お礼のサンクスメール
・「子どもを看取る家族のケアブック」に名前が載る権利
・グリーフブック 「だいじょうぶっていっているよ
~大切な人とお別れをしたこどもたちの16のエピソード~」

支援者
6人
在庫数
24

100,000


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・お礼のサンクスメール
・「子どもを看取る家族のケアブック」に名前が載る権利
・グリーフブック 「だいじょうぶっていっているよ~大切な人とお別れをしたこどもたちの16のエピソード~」
・「子どもを看取る家族のケアブック」完成版

支援者
2人
在庫数
3

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