北総救命|最高の救急医療を求め続けるためシミュレーション機器購入へ

北総救命|最高の救急医療を求め続けるためシミュレーション機器購入へ

寄付総額

26,312,000

目標金額 20,000,000円

寄付者
2,320人
募集終了日
2021年9月30日

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プロジェクト本文

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ページをご覧いただきありがとうございます。日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターです。私たち北総救命は、平成11年に千葉県で7番目の救命救急センターとして認可を受けました。
 
22年間にわたり、“常識を超える発想と実行力”を強みに、「Beyond the Theory」を合い言葉に掲げ、今では救急専従医23名(うち救急医学会指導医5名、同専門医11名)を有する施設に成長することができました。多くの救命救急センターがER型の施設にシフトする中でも、三次救急患者をメインターゲットとする自己完結型の診療体制を続けています。

 

 

特に体幹部・四肢外傷においては、救急外来での初期診療から外科治療、集中治療、一般病棟管理までを一貫して当科で診療を担当し、全入院患者の8割超が外傷によるため「外傷センター」に、ほぼ特化しております。


また千葉県北部ドクターヘリ基地病院、千葉県基幹災害拠点病院として、北総救命は地域の救急・災害医療の中心的な役割を担っています。
 

 

救急医療に携わるにあたり、残念ながら手を尽くしても救命できない患者さんには必ず遭遇します。
 
限られた時間や空間で自分たちが下した診断、判断が間違っていないか。他の医師が治療にあたればもしかするとその人の運命が変わるのではないか。さまざまな不安や恐怖がつきまといますが、“いま、自分が治療に当たらないと、目の前の命は助からない”。その一心で、私たちは目の前の命に向き合ってきました。

 

 

救急医療のパイオニアとして、現場以外でもさまざまな工夫を凝らしています。数々のメーカーとの医工連携による共同研究、様々な集中治療領域の治療評価などを通じて、新しい外傷治療の開発を行っており、「1分1秒でも早く医療介入を開始する」ことで、救命率の向上に努めてきました。
 
本邦の外傷センターを牽引すべく、機器の開発など、「ハード面」に力を注いできましたが、あらゆる事態に対応するためのシミュレーショントレーニングなどの「ソフト面」の充実により、更なる高みを目指そうと考えております。
 
そこで、今回のクラウドファンディングでは、救急治療処置の高度なトレーニングができるシミュレーターの購入費用を募集します。
 
皆様の心温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

 

 

▼私たちの思いが詰まった動画です。

2分間お時間いただき、ぜひご覧ください。

 

 

救命救急の現場では常に1分1秒を争っており、タイムロスをいかに少なくするかが勝負です。

 

患者さんからゆっくりと話を聞く時間は無く、診療開始後は、ただちに患者さんの状態を把握し、同時に治療も始めなければなりません。
 
最初の数分間で結果が決まってしまうケースもあるので、処置にはスピードが必要。ただし、慌てた状況判断は失敗につながります。急ぐことは必要ですが、頭の中は冷静でいなければいけない。だからこそ、「スピード」と「冷静さ」そして「チームワーク」が非常に大切になります。

 

 

“自転車に乗っていた10歳の男の子が、車にはねられた”



2011年の秋、北総救命に通報がありました。ホットラインが鳴ってから、3分でドクターヘリが出動。現場に急行しました。
 
しかし、駆けつけた時には、いわゆる虫の息。お腹にタイヤ痕が残っていたのはわかりましたが、まともな呼吸ができておらず、血圧も測れず、いつ心臓が止まってもおかしくない状態でした。
 
すぐにエコーをとると、体内で大量出血が起きており、お腹は血の海。一刻も早く、この状況を病院に伝え、すぐに手術の準備をしないと間に合わない状況でした。当時、病院に状況を伝える手段は、ドクターヘリの無線のみ。しかも、ドクターヘリの中で医師が無線を使える時間はわずか。数秒で男の子の病状、施している処置の内容を伝えました
 
病院に戻ると、状況の深刻さを察知してくれていたメンバーが、万全の準備をして待っていてくれ、総勢20名ほどでの大手術になりました。搬入からわずか3分、小さな体にメスが入り、腹部が切り開かれました。


 

 

10歳の男の子の小さな体を、長時間開腹させることはできず、1刻1秒を争う手術。閉腹と開腹を繰り返し、全身の血液を入れ替えるほどの手術となりましたが、無事命を救うことができました。
 

魂と技術の救急医療で、患者の人生にもう一度チャンスを。 | アツイシャ紹介|アツイシャ
現場に急行したフライトドクター:本村

 

 

しかし、この時は「たまたま」ドクターヘリの無線を使用することができ、男の子の病状や行った処置を病院に伝えることができましたが、ドクターヘリの無線が使用できないケースは多くあります。
 
もし、この時、無線が使えなかったら、男の子の命を救うことはできなかったでしょう。
 
そこで、電話会社様と共同し、スマートフォンを胸ポケットに差し込み、リアルタイムで現場の動画情報を病院に送信できる機器「リモート」を開発しました。
 
このリモートにより、「病院で万全の準備」を行える時間を作ることができ、今ではたくさんの命を救うことができています。

 

 

救命は1分1秒を争います。現場での医師の瞬時の判断、行動が患者の命を左右します。
 
そして、現場は常に想像を超えていきます。一瞬の判断、不測の事態への瞬時の対応が生死を左右するからこそ、救命医にとって、現場での経験を積むことは何よりも大切です。

 

 

私たち救急医は常に患者の死と隣り合わせの状況にいます。“現場が大切だから”といって、日々のトレーニングを疎かにするわけにはいけません。
 
「学は以て已むべからず」という言葉がありますが、若手医師はもちろんのこと、学問は中断してはならず、生涯にわたって研鑽していかなければなりません。
 
特に、救命の現場では、医師単独で診療にあたるのではなく、医師、看護師、その他の医療従事者で対応に当たるため、個人が正しい知識や技術を身につけることに加え、コミュニケーションに至るまであらゆるトレーニングを積む必要があります。
 

 

もちろん、現場は水物です。状況に応じ、その場その場で判断をせねばなりません。しかし、事前にスタッフ連携のシミュレートができていれば、現場で「迷う」時間を短縮することができ、「貴重な数秒」を作り出すことができるかもしれません。
 
おそらく、作り出せる時間は「わずか」数秒。
 
しかし、救命の現場ではその「数秒」が、生死を左右するのです。
 
近年では、模擬症例や医療処置を高い精度で再現でき、救急医療のトレーニングには欠かすことのできない、高性能のシミュレータが開発されています。チーム医療の事前準備の観点からも非常に有用的で、多くの救命救急センターではこのようなシミュレーターを導入し、診療の合間を縫って日々のトレーニングに当たっています。

 


しかし北総救命には、このシミュレータがありません。
 

 

病院内の限られた資金の中では、どうしても「命に直結する」薬や医療機器などのハード面へ予算を優先する必要があります。そのため、「教育」というソフト面は必要性を理解されつつも優先順位が下がってしまうのです。
 
もちろん、今も自信をもって送り出せる教育をしておりますが、とはいえ救命の現場での「貴重な数秒」を作り出すため、多くの方からの想いの込もった応援で、更に北総救命をパワーアップさせたいと、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

 

今回のクラウドファンディングでは、レールダル社のSimMan 3Gを購入するための費用を募集します。
 

|| 資金使途


● 目標金額:2,000万円

● 目標金額の使途および実施内容:
 ・シミュレータ購入費    15,000,000円
 ・READYFOR手数料    3,740,000円
 ・事務手数料     1,260,000円

*プロジェクトが目標金額に到達した場合、2022年3月31日までにシミュレータ機器購入することを以てプロジェクトの実施完了と致します。


SimMan 3Gを導入することにより、患者症例や医療処置を再現でき、チーム医療のトレーニングをできるようになります。*仕様の詳細については、こちらをご覧ください
 
皆様の温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

 

 

平素より、当院の救急救命活動に、ご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 

さて救急医療では、「より迅速に、最適な医療を行う」ことが肝要であります。当院では、迅速な医療を開始するために、ドクターヘリ事業やドクターカー事業を整備し運営してまいりました。最適な医療を行うためには、経験の多寡にかかわらず、全医療チームスタッフの高度な医療技術の習得が必須であり、その向上のために、たゆまなく努力し続けることは病院としての使命と考えます。

 

特に救急の現場では、緊迫するその時々の特異な状況の中で、冷静かつ適切な医療を行うためには、繰り返し行われる訓練が極めて重要になります。本シミュレーターを用いて、訓練を積み重ねることにより、医療スタッフがあらゆる現場で適切な治療を行うことが出来るようになります


北総救急でのさらなる患者さんの救命率向上のために、是非皆様のご協力・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

日本医科大学千葉北総病院 病院長
別所 竜蔵

 

コロナ禍でもサステナブルな人材育成を

 

日本医科大学千葉北総病院救命救急科のクラウドファンディング「北総救命|最高の救急医療を求め続けるためシミュレーション機器購入へ」に御関心を頂き、誠にありがとうございます。教室の統括責任者として心より御礼を申し上げます。

 

日本医科大学救急医学のモットーは “挑戦”です。本学救急医学教室の創設以来、スタッフ全員が共有してきたスピリットです。『すべては病める人のために、どんなときも人命を第一に、決してあきらめない姿勢』。私たちがずっと大切にしてきた方針です。

 

救急医学は社会に直結する医学です。日々の診療は勿論、地域包括ケアの最後の砦として、地域・社会との更なる連携を目指します。また、市民の皆様の安全安心に貢献できるよう、このシミュレータ購入を通して絶え間ない人材育成を続けて参ります。

 

どうか皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。

 

日本医科大学救急医学教室 総括責任者

日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 教授

横堀 將司

 

 

 

Beyond the theory

 

重症患者には、何をしても救えないと思える命があります。

 

しかし一般の医師たちが諦めるような命でも、もしかしたらチャンスが有るかもと考えて動くのが、我々日本医科大学救急医学教室の医師たちです。我々は常に常識を疑い「何かできることはないか」「もっと早くできるんじゃないか」を模索しながら日々の診療に当たっています。時に奇跡的な救命例がありますが、決して偶然ではなくこのような積み重ねが奇跡を生むのです。

 

重症患者は時間との戦いでもあります。シミュレーショントレーニングを積むことで、診療の時間短縮と精神的余裕が生まれ救命の可能性は広がります。是非、我々の趣旨を理解していただき、このクラウドファンディングに参加していただければ幸いです。                                                                                                                                                                                                                      

 

日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター部長

原 義明

 

福岡県出身。長い間、野球に力を注ぎつつ救急医になりました。
 

いざ救急医療、災害医療という打席に立つと実に様々な球種に相対し翻弄されそうになります。火を噴く剛速球、初めて見る変化球…時には複数の球が一切の容赦なくあらゆる方向から同時に向かってきます。
 

北総救命は常にそれら全て(重症外傷、急性疾患、社会的課題…)に魂を込めたフルスイングで挑み続けています。重要な打席、ほんの一瞬のチャンスを掴むスイングは、日常の極めて地味な研鑽の積み重ねの上に生まれうること、我々は知っています。症例をリアルに再現して行うシミュレーショントレーニングは、基礎力とともに多面的で多層的な応用力を試される極めて貴重な修練です。
 

いつかどこかの誰かのため。北総救命のフルスイングが虹色のアーチを描けるよう、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター 病院講師
本村 友一

 

 

 

 

注意事項について

● 支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの支援獲得のPRのために利用させていただく場合があります。

● 本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

 

税制上の優遇措置について

学校法人日本医科大学へのご寄付については、税制上の優遇措置が受けられます。
 

【個人の皆様】
本法人への寄付金は文部科学大臣より寄付金控除となる証明を受けております。(1)税額控除、(2)所得控除の制度よりいずれかをご選択いただき、所得税制上の優遇措置を受けることができます。


※所得税控除の手続きは、ご寄付をしていただいた翌年の確定申告期間に所管税務署に確定申告をして、所得税の還付を受けることができます。住民税については、本法人への寄付金を、寄付金税額控除の対象として条例で指定している都道府県・市区町村にお住まいの方は、個人住民税の寄付金税額控除を受けることができます。詳細につきましてはお住まいの都道府県・市区町村の税務担当課にご確認ください。

 

 

【法人の皆様】
特定公益増進法人に対する寄付金として、損金算入限度額とは別枠で損金として算入できます。特定公益増進法人に対する寄付金の合計額が、特別損金限度額を超えて損金に算入されなかった金額は、一般寄付金の損金算入限度額の範囲内で損金算入ができます。

 

 

寄付金領収書の送付に関して
寄付金領収書は、令和3年12月中の発送を予定しています。領収書の日付は本法人に入金がある令和3年11月の日付になります。

 

 

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プロフィール

私たちの仕事は、従来の救急医療を疑うところからはじまる。 もっと早く現場に行けないか?もっと早く診療を開始できないか? その処置は適切か?無駄はないか?まだ誰も挑戦していなかったことか? 日本の救急医療のパイオニアとして最高の外傷診療を追い求め続ける。 防ぎ得た外傷死を、一人でも少なくするために。 さあ、医療の常識を超えろ! Beyond the Theory

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ギフト

3,000


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① |最高の救急医療を求め続けるために

● 寄付金控除証明書

● お礼のメール

● オリジナルステッカー1枚


※ 寄付金領収書は、令和3年12月中の発送を予定しています。

申込数
1,404
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


alt

② |最高の救急医療を求め続けるために

● 限定配信にご招待

● オリジナルステッカー3枚

○ 寄付金控除証明書

○  感謝状



※ 寄付金領収書は、令和3年12月中の発送を予定しています。
※ 限定配信に関しましては2021年秋頃実施予定です。詳細に関しましてはプロジェクト終了後にご連絡させていただきます。

申込数
867
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

3,000


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① |最高の救急医療を求め続けるために

● 寄付金控除証明書

● お礼のメール

● オリジナルステッカー1枚


※ 寄付金領収書は、令和3年12月中の発送を予定しています。

申込数
1,404
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


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② |最高の救急医療を求め続けるために

● 限定配信にご招待

● オリジナルステッカー3枚

○ 寄付金控除証明書

○  感謝状



※ 寄付金領収書は、令和3年12月中の発送を予定しています。
※ 限定配信に関しましては2021年秋頃実施予定です。詳細に関しましてはプロジェクト終了後にご連絡させていただきます。

申込数
867
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月
1 ~ 1/ 8

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