私達が見ている現実

こんにちは。
寒波がやってきて寒さがぶり返しました。
私達が活動する東三河〜豊橋は、風は強いですが温暖な土地で、雪の苦労を知りません。
雪の降る地域の方々の暮らし、外にいる猫達、辛い思いをしていないだろうかと、とても気になります。
せめて少しでも早く暖かくなる事をお祈りいたします。

 

さてシェルターのお世話。
いつも猫の仕草に慰められています。でも楽しいことばかりではありません。

 

昨年、TNRの一環で、状態が悪くとてもリターン出来ない猫が次々と保護されました。こんなに状態が悪い子達が相次いで保護されるのは今までにない事でした。
悪い状態から回復してくれず、何度も通院、時には入院し、徐々にご飯を食べられなくなっていく姿は、お世話をする者にとっては本当に辛いものです。
昨年から今年にかけて、そうした状態のわるい子達を相次いで看取りました。

 

皆が回復を望んでいました。シェルターにあるフードだけでなく、何か少しでも食べてくれる物をと、探して差し入れるお世話係も。
でもやはり、食べられない子はどんどん衰えてしまうのです。

 

外の暮らしがどれだけ過酷か。

 

おうちの子なら、ちょっと具合が悪くても暖かく楽に過ごせるし、見過ごさず医療にもかけられるので、それで重篤になる事は稀です。
でも、外にいる子はちょっとの具合悪さが、あっという間に命に関わる事態になってしまいます。実際、冬を越せずに命を落とす子もいます。

 

もう少し早く巡り合っていれば助けることが出来たろうか？

 

外の子も家の子も同じ猫なのに、と思わざるを得ません…
どの子も等しく可愛いのです。
何も変わらないのです。

 

外に居る全ての子を保護するのはとても無理、TNR（捕獲し、不妊去勢手術後、元の場所に返す）を進め、そうした辛い環境で暮らさねばならない子を、増やさないようにしていくしかありません。

 

ハーツが目指す【捨て猫、ノラ猫、虐待、殺処分ゼロ】は、私達が活動を通して実感する、切なる願いなのです。

小さな命を蔑ろにせず、慈しむことが当たり前の世の中に。
コツコツと取り組んでいる事が必ず実を結ぶと信じています。