【残り4日】馬の学校を始めたきっかけ～治療的乗馬との出逢い～

馬の学校を始めたきっかけ、それは様々な人・馬・コトとの出逢いの重なりなのですが、その一つは治療的乗馬との出逢いにあります。

 

治療的乗馬とは、馬をパートナーに、人々の心身の健康に寄与する活動であり、日本では「乗馬セラピー」や「乗馬療法」と呼ばれることも多いですが、国際的には「障害者乗馬」（Riding for the Disabled)あるいは「治療的乗馬」（Theraputic Riding）と呼ばれています。

 

私が初めて治療的乗馬について知ったのは、大学3年生の夏休み、カナダ旅行中にロッキー山脈を馬で旅するキャンプに参加した時のことでした。

 

 

そのベースキャンプに置いてあった馬の雑誌に「I saw a child」という詩が載っており、それを読んだ時に、馬にはこんな力があるのかと驚き、鳥肌が立ったことを今でも覚えています。

 

I saw a child

　　　　　by John Anthony Davies

I saw a child who couldn't walk
Sit on a horse, laugh and talk.

Then ride it through a field of daisies
And yet he could not walk unaided.

（中略）
I saw a child born into strife,

Take up and hold the reins of life
And that same child was heard to say,

"Thank God for showing me the way".

特に最後の一文（”Thank God  for showing me the way," 神様、私に生きる道を示してくれてありがとう）はとても印象に残りました。
治療的乗馬におけるかかわりの中では、人と馬とがお互いを生かしあい、助け合う関係が作れるのだと思いました。
 

そこで、大学卒業後に小須田牧場でスタッフとして働いた後、治療的乗馬の現場を見て学びたいと思い、イギリスとドイツに研修に行くことにしました。（続く）