肺線維症・肝硬変など、線維化による病気に対する治療薬開発を進めたい

肺線維症・肝硬変など、線維化による病気に対する治療薬開発を進めたい

寄付総額

12,642,000

目標金額 3,000,000円

寄付者
191人
募集終了日
2022年3月31日

    https://readyfor.jp/projects/integrin?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

終了報告を読む

 

第三目標金額達成の御礼と、
残り3日、最終目標金額(1200万円)への挑戦について

 
150名を超える皆さまのご寄付と応援で、公開当初にプロジェクトの目標としておりました1000万円にも到達することができました。クラウドファンディングの立ち上げ時、中期、そして終わりが近づいてから、それぞれのご支援に、本当に胸が熱くなります。

 

ここまでで、まずはヒトに対する薬のタネを完成させ、そして安全性を担保するための検証にかかる研究段階をカバーすることができるようになりました。

 

本研究が目指す最終的なゴールは、「ヒトに投与できる、線維症に対する薬を開発すること」に尽きます。抗体を大量生産できる方法を確立してから取り組まなければならない課題として、抗体の高度精製があります。

 

抗体を作成する際には、抗体を作ってくれる細胞などに由来する不純物が、製造の過程で含まれてしまいます。これらは、場合によっては想定しない副作用などをもたらすリスクもあるので、ヒトに投与するためには厳しい基準が設けられており、このハードルをクリアする必要があります。

 

臨床試験に進むためには、上記の不純物を除くための研究も実施する必要があるため、残り3日、最終目標を1200万円と設定させていただき、ご寄付を募ります。
 

 

クラウドファンディングは初めての挑戦でしたが、皆さまからのあたたかい応援は、今後の研究を強く後押しする「力」となっています。そして、今後の研究への決意も、日々ますます強くなっています。


残り3日、ご寄付や情報の拡散など、どうぞよろしくお願い申し上げます。


2022年3月28日追記
広島大学 横崎恭之

 

 

 

 

「肺線維症(はいせんいしょう)」と「肝硬変(かんこうへん)」。肺と肝臓という全く異なる臓器で生じる病気ですが、いずれも、体内にもともと備わっている修復の仕組みが暴走して引き起こされる「線維化」が共通の原因です。

 

しかし、これらの病気の原因となる線維化の進行を根本的に止めることができる薬は、現時点で存在していません。私たちは今、20年という長い時間をかけた研究で手にした、線維化を抑えるための「抗体」を「くすり」へと育てていく、その長い道のりを歩み始めたばかりです。

 

皆さまからいただくご寄付や応援を大きな推進力に変えて、実用化に向けて一歩ずつ、着実に歩みを進めていきたいと考えています。あたたかいご寄付を、よろしくお願いいたします。

 

 

 医学の進歩から取り残された難病、「肺線維症」の治療薬開発に向けて

 

ページをご覧いただきありがとうございます。広島大学 トランスレーショナルリサーチセンターの横崎恭之(よこさき やすゆき)と申します。

 

私は、多くの検査から得られる要素を組み立てて思考する呼吸器疾患(肺や気管支の病気)の診断や治療に魅力を感じ、呼吸器内科医となりました。患者さんと接する中では、例えば喘息や肺炎、結核、肺がんなどとたたかう患者さんを数多くみてきました。

 

その呼吸器疾患の一つ、特発性間質性肺炎という難病の一種、肺線維症の治療法は、医学の進歩から取り残されています。治療の際は内科医の努力だけでは越えられない、「線維化」を止めるという大きな壁が立ちふさがっているのが現状です。

 

ともに研究を進めている、インテグリン-マトリクス治療医科学講座のメンバーと。

 

肺線維症の患者さんから、息も絶え絶え「助けてください……」と祈るような言葉を授かりながらも、病気の進行を止めることさえできなかった“無念さ”、これが私の研究の原動力です。現在は肺線維症、そして同じ仕組みで発症する肝硬変に対する治療薬を世に出すべく、大学で研究を続けています。

 

新たな治療薬の「タネ」を育てていくためのハードルを越えるには、公的な研究費だけでは不足しており、クラウドファンディングへの挑戦を決意しました。皆さまのご寄付、また応援のお言葉で、研究を前に進める力をいただければと考えております。よろしくお願いいたします。

 

 

 線維化がもたらす「肺線維症」「肝硬変」と、現在の治療の課題

 

肺線維症と肝硬変、どちらにも共通するキーワードは「線維化」です。

 

線維化という言葉はやや難しいですが、細胞と細胞のすき間を埋める充填物(果物を送るときに詰める新聞紙や発泡スチロールのような存在で、細胞外マトリックスと呼ばれます)が過剰に産生され沈着し、本来は正常細胞があるはずの部分に置き換わっていく状態をいいます。

 

これは通常、組織が傷を負ったときにも自然に生じている修復のための現象の一部ですが、何らかの原因で修復過程が暴走すると組織に線維化が生じ、臓器全体でみると「線維症」が生じることになります。肺や肝臓は、構造上特に線維化が生じやすい臓器で、線維症はそれぞれ「間質性肺炎」、「肝硬変」と名前がついています。


線維化は加齢によっても生じる現象の一つで、あらゆる臓器で生じますが、一旦生じた線維化を治す手立ては現在のところありません。どの臓器の線維化も大事な細胞を冒して進行の一途を辿り、臓器が十分に働けなくなってしまいます。

 

 

① 肺線維症について

 

肺線維症は国の指定難病の一つです。肺線維症の有病率は10万人あたり10人(2003−2007年の調査)、次第に増加しており、令和元年の指定難病データベース登録者は約1万5千人です。これらの数字は、明確な症状を持つ病期の進んだ患者さんが対象なので、軽症の方を合わせるとこの10倍程度にはなると考えられています。(出典1)

 

肺では呼吸困難が症状として現れます。最初は階段昇降時の息切れから、やがて通常歩行時にも息が切れ始め、さらに食事も妨げるようになります。息がしにくくなるのは本当に苦しく、最後は病院に入院となりますが、現時点では酸素投与以外に有効な治療はありません。

 

治療は、急激な悪化を防ぐための注意や対症療法がほとんどです。肺の機能が低下した場合には酸素投与が行われますが、酸素の供給源の関係でどうしても、日常の生活は妨げられます。ただし、在宅酸素療法(空気中の酸素を濃縮する機械による酸素投与)ができるようになってからは、必ずしも入院が必要な病気ではなくなりました。

 

一方で、線維化を元に戻すことはできませんが、その進行を遅らせる薬剤が使えるようにはなっています。ゼロに比べると大きな進歩ですが、副作用も小さくはないため、やはり「治癒」に向かわせる薬剤の登場が待たれています。将来的には、軽症者の早期診断も可能になるでしょうから早期治療は重要で、この点からも治療薬の登場が望まれます。

 

② 肝硬変について

 

肝硬変については、その多くがウイルス性肝炎から徐々に進行したものでしたが、新薬の登場に伴い、ウイルス性肝炎(特にC型)は治療が可能になってきました。一方で、世界の飽食化で全人口の1/4から1/3は「脂肪肝」になっていると考えられます。脂肪肝はやがてその約20%が、炎症や代謝異常を伴う脂肪性肝炎(NASH)となり、そこに線維化が生じます。近い将来、世界では3億人以上、我が国だけでも500万人以上がNASHから肝硬変に進んでしまうと考えられています。(出典2、3)

 

肝臓においても、何年もかけて肝細胞が細胞外マトリックスなどに置きかわり、やがて臓器としての機能が失われます。その間、食欲低下、嘔気、またアルコールを含めた生活の制限が伴い、生活の質 (QOL) は当然低下します。さらには、線維化の進行に伴って発癌のリスクも上昇するとされています。


患者さんがどれだけ希望を持ち、前向きに振る舞っても、じわじわと進行する病気に勝つためには、薬がなければ臓器の移植しか手立てがありません。一方で、ドナーを見つけるのは困難で、また移植をした後も拒絶反応などを乗り越えなければなりません。

 

肺線維症同様に、生活の注意から始まります。飲酒制限を含む食事療法、肝臓の働きを助ける薬剤の投与、肝臓によってつくられるタンパク質が減った場合はその補給、それでも腹水が溜まるようになればその除去、また、食道の静脈瘤が破裂の危険が認められれば、前もって固める強化療法もあります。しかし、究極には肝移植が必要になります。

 

加えて、この「線維化」という現象は肺や肝臓以外にも、心不全(出典4)たんぱく尿(腎臓の病気)(出典5)にも組織の線維化がかかわり、歯茎では歯肉増殖症(出典6)の原因となります。線維化を止める薬を開発するための研究は、さまざまな病気の治療法開発にもつながる可能性を秘めているのです。

 

※本文中の各データの出典・参考文献については、本ページ末尾に記載しております。

 

 

 「線維化」を食い止めるため、私たちが開発した「抗体」の実用化に向けて

 

私たちは、20年という長い年月をかけて、線維化を抑えるための「抗体」を作り出し(出典7)現在は治療薬としての開発と実用化に向けて、日々歩みを進めています。マウスに投与してみると、肺、肝臓、腎臓の線維化が抑えられることを確認しました(出典8、9)

 

「抗体」は、新型コロナウイルスに関連して、体を外敵から守る免疫機構の一員として有名になりました。体内の外敵に結合してその標的の働きを弱めます。私たちが開発した抗体の標的はウイルスではなく、細胞の中で線維化の原因をつくっている「インテグリンα8」と「インテグリンα11」というタンパク質です。普段は線維芽細胞の働きを助ける存在ですが、一旦線維化が生じるとその歯車を加速させる大きな役割を果たします。

 

アメリカの友人に聞くと、多くの研究者がこの抗体の作製に挑戦したものの、失敗してきたそうです。

私たちが開発を進めているものは、いずれも特別な手法でやっと作製することができた、世界に一つずつしかない貴重な抗体です。


今回のクラウドファンディングでは、もちろん抗体を医薬にすることが目的ですが、その長い道のりの中で1)ヒトの体内で異物と認識されにくいようにする抗体の「ヒト化」、2)効果を示すにあたり重要となる抗体の結合力増強、3)副作用が生じないことを確認するための研究、に対してご寄付をお願いしております。

 

 

 

 私たちが作り出した「抗体」を「くすり」へ育てていくために

 

私たちはこれから、「くすり」へ育てていくためのハードルを、一つずつ飛び越えていかなくてはなりません。このハードルを飛び越えるためには、特に資金面において、大学の研究室だけで全てをまかなうことは困難であり、今回のクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。

 

 

クラウドファンディングで背中を押していただきながら、製薬企業との共同開発に進むことができれば、やがて製造が始まり、上記の前臨床試験のステップを経て、いよいよヒトに投与する臨床試験がはじまります。協力してくださる方の副作用などを慎重に見極め、次に同意してくださった患者さんに実際に使っていただき、線維化の抑制と、病気への有効性を確認できれば、ついに「くすり」として世の中に出ていきます。

 

これまでの実験で、これら抗体が結合する「インテグリンα8」(出典10)「インテグリンα11」(出典11)は、線維化が進行している部位にしか発現していないことがわかっています。そのことから、正常組織に悪影響を及ぼす可能性は小さいと考えられ、またマウスに対する効果は何度も検証しています。
 

しかし、臨床試験で思わぬ副作用が出現したり、マウスでみられた効果がヒトではみられなかったり、という例も確かに存在します。私たち研究者は、結果を注意深く見守っていく必要もあります。

 


全てのハードルをクリアできれば、世の中の多くの患者さんへ届けることができます。線維症を直接改善できる薬は現時点ではないため、肺線維症や肝硬変などの患者さんにとっての希望になると考えています。

 

線維化による症状の根本的な改善が期待できず、これらが進行する一方であることは、どれだけ辛いことでしょうか。患者さんを直接みてきた立場として、やはり途中で投げ出すことはできません。皆さまからいただく力を大きな推進力に変えて、実用化に向けて一歩ずつ、着実に歩みを進めていきます。

 

本プロジェクトへのご寄付と応援を、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 プロジェクトへの応援メッセージ

 

中田 光 先生

新潟大学医歯学総合病院 高度医療開発センター

先進医療開拓部門 特任教授

 

広島大学の横崎恭之教授は、マトリックス受容体インテグリンファミリー研究の権威です。世界でも少ない、臨床目線でインテグリンの作用を考察できる研究者だと思います。

 

10年ほど前、24種類のインテグリンの中に、誰も抗体を作製できないインテグリンがありましたが、後から参入した横崎先生はこの世界的競争を制しました。それを元に、今では抗体医薬の開発に臨み、線維化という人類共通の敵に立ち向かっています。

 

線維化は、肺、肝臓、腎臓、心臓、皮膚などあらゆる臓器を劣化させますが、まだ十分な治療薬がなく、実用化がもたらす医療貢献は計り知れません。世界が競っていますが、まだ誰も成功していません。横崎研が止まっては、世界的損失です。横崎先生はこちらも一番乗りするような気がしてなりません。


 

茶山 一彰 先生

広島大学大学院 医系科学研究科
医療イノベーション共同研究講座 教授

 

肝臓の線維化は肝硬変、肝細胞癌につながる重要な病態であり、その原因はC型肝炎、B型肝炎といったウイルス性のものからアルコール性、脂肪性肝炎によるものにシフトしつつあります。

 

肥満に由来する脂肪肝から発症する脂肪性肝炎は欧米では肝移植の主要な原因で最近も増加しつつあります。横崎先生の研究は肝臓の線維化の進行を抑制するもので、今後ますます重要性を増すものと考えられます。研究のますますの発展と、治療の実用化を目指す研究をみんなで応援したいと思います。


 

服部 登 先生

広島大学大学院 医系科学研究科 
分子内科学 / 呼吸器内科学 教授

 

肺線維症は、肺に線維化(火事の焼け跡のようなもの)が進んでいく病気です。線維化によって、肺全体が硬くなって大きな息を吸えなくなり、体内に酸素を取り込むことも難しくなります。肺の線維化が進みますと、ちょっとの労作で息苦しくなって体を動かすことができなくなる、さらには呼吸すること自体で息苦しくなるということが起こってしまいます。

 

私はこの病気の専門家ですが、線維化の進行を止める、さらには線維化自体を軽くできるような治療の誕生を待ち望んでいます。横崎先生は、線維化という病態に関わる重要な蛋白質を見出すとともに、その働きを調節する抗体の作製に成功されています。さらに、その抗体を実際に患者さんに投与できる段階が見えるところまで、研究を進めてきておられます。

 

私は、息が吸えなくなる病気で苦しむ患者さんの苦痛を軽くできる可能性を秘める横崎先生の研究を応援したいと考えています。皆様からのご支援もよろしくお願い申し上げます。


 

金子 猛 先生

横浜市立大学大学院 医学研究科
呼吸器病学 主任教授 

 

横崎先生とは、米国留学以来30年近くお付き合いをさせていただいております。横崎先生は、留学中にラボが閉鎖されるという不運に見舞われましたが、あきらめて帰国せず、自力で雇用してくれるラボを探し出し、Prof. Dean Sheppardの下でインテグリンの研究を開始されました。横崎先生は不屈の精神の持ち主であり、帰国後も数々の困難を乗り越え、素晴らしい業績を残してこられました。


今回の抗体製剤は横崎先生のこれまでの研究の集大成として生まれたものです。皆様の応援をよろしくお願い致します。

 

 

 今回いただくご寄付の使途/プロジェクト実施内容の詳細

 

資金使途(第一目標金額:300万円)

 

抗体の「ヒト化」のための研究費用 250万円

クラウドファンディング手数料 50万円

 

●プロジェクト実施期間

2022年4月〜2023年3月

 

●プロジェクト実施内容

このクラウドファンディングで集まったご寄付をもとに、2023年3月31日までに「ヒトに投与した際に異物と認識されにくい様に、抗体を作製する過程で入る動物由来のアミノ酸配列をヒトの抗体の配列に置きかえる、開発段階の研究」を実施することをもって、本プロジェクトの終了とさせていただきます。

 

※300万円を超えていただいたご寄付に関しては、下記に示すようにその先の研究資金として充当させていただき、線維症に対する治療薬の開発のために大切に活用いたします。

 

本クラウドファンディングページ記載における参考文献

1)    難病情報センター、特発性間質性肺炎(指定難病85)https://www.nanbyou.or.jp/entry/156

2) Younossi ZM, Koenig AB, Abdelatif D, Fazel Y, Henry L, Wymer M. Global epidemiology of nonalcoholic fatty liver disease-Meta-analytic assessment of prevalence, incidence, and outcomes. Hepatology. 2016;64(1):73-84.
3) Estes C, Razavi H, Loomba R, Younossi Z, Sanyal AJ. Modeling the epidemic of nonalcoholic fatty liver disease demonstrates an exponential increase in burden of disease. Hepatology. 2018;67(1):123-133.

4)    Tallquist MD, and Molkentin JD. Redefining the identity of cardiac fibroblasts. Nat Rev Cardiol. 2017;14:484-91.

5)    Ruiz-Ortega M, Rayego-Mateos S, Lamas S, Ortiz A, and Rodrigues-Diez RR. Targeting the progression of chronic kidney disease. Nat Rev Nephrol. 2020;16(5):269-88.

6)    Ju Y, Huang L, Wang S, and Zhao S. Transcriptional Analysis Reveals Key Genes in the Pathogenesis of Nifedipine-Induced Gingival Overgrowth. Anal Cell Pathol (Amst). 2020;2020:6128341.

7)    Nishimichi N, Kawashima N, and Yokosaki Y. Epitopes in α8β1 and other RGD-binding integrins delineate classes of integrin-blocking antibodies and major binding loops in alpha subunits. Sci Rep. 2015;5:13756.

8)    Nishimichi N, Tsujino K, Kanno K, Sentani K, Kobayashi T, Chayama K, et al. Induced hepatic stellate cell integrin, alpha8beta1, enhances cellular contractility and TGFbeta activity in liver fibrosis. J Pathol. 2021;253(4):366-73.

9)    Yokosaki Y, and Nishimichi N. New Therapeutic Targets for Hepatic Fibrosis in the Integrin Family, α8β1 and α11β1, Induced Specifically on Activated Stellate Cells. Int J Mol Sci. 2021;22:12794.

10) Levine D, Rockey DC, Milner TA, Breuss JM, Fallon JT, and Schnapp LM. Expression of the Integrin  α8β1 during pulmonary and hepatic fibrosis. Am J Pathol. 2000;156:1927–35.
11) Bansal R, Nakagawa S, Yazdani S, van Baarlen J, Venkatesh A, Koh AP, et al. Integrin α11 in the regulation of the myofibroblast phenotype: implications for fibrotic diseases. Exp Mol Med. 2017;49(11):e396.

 

 

 

 免責事項

 

・寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

・本クラウドファンディングは、肺線維症などに対する治療薬の開発を目指す研究に対してご寄付をお願いするものです。本クラウドファンディングでいただくご寄付をもとに研究を進めてまいりますが、必ずしも想定した結果が得られるとは限りません。

 

・本プロジェクトへのご寄付は、治療薬の開発段階にある臨床研究などへの参加への優遇するものではございません。ご寄付と臨床研究などへの参加は関係ありませんので予めご了承ください。

 

・ 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

 税制上の優遇措置について

 

広島大学へのご寄附に対しましては、確定申告を行うことにより

税制上の優遇措置が受けられます。
(詳細はこちら:https://www.hiroshima-u.ac.jp/iagcc/katudou/kifu/tax
 

なお、寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が広島大学に

入金された日付で発行いたします。広島大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、

税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
 
(例)募集期間が2022年3月31日までの今回のプロジェクト:

寄附金領収書の日付は、2022年5月の日付となります。また、寄附金領収書の発送は2022年6月の予定となります。

 

【個人の皆様】
◎税制上の優遇措置


1. 所得税の寄附金控除
寄附された年の課税所得から控除を受けることができます。
 
【例1: 年収700万円、配偶者、子ども2名の家族構成の方が、本学へ50,000円寄附された場合】
所得税率 10%
所得税の軽減額 =(50,000円 - 2,000円) × 10% = 4,800円
 
【例2: 年収500万円、配偶者、子ども2名の家族構成の方が、本学へ50,000円寄附された場合】
所得税率  5%
所得税の軽減額 = (50,000円 - 2,000円) × 5% = 2,400円
 
上記の金額はあくまでも目安です。
実際には、収入金額や家族構成のほか、各種の所得控除等により
軽減される金額は異なりますので、ご注意ください。


※寄附金額は、総所得金額等の40%が上限です。また、所得税額控除額は,
その年の所得税額の25%が上限です。


※収入金額や家族構成のほか、各種の所得控除等により軽減される金額は
異なりますので、ご注意ください。


2. 個人住民税(道府県民税・市町村民税)の寄附金税額控除
寄附された翌年の個人住民税から控除を受けることができます。
 
税額控除額 = ( 寄附金額 - 2,000円 ) × 控除率
※寄附金額は、総所得金額等の30%が上限です。
※控除率は、以下のとおりです。
都道府県から指定を受けた場合の控除率  4%
市区町村から指定を受けた場合の控除率  6%
都道府県・市区町村の両方から指定を受けた場合の控除率  10%(4% + 6%)
 
【例1: 広島県東広島市にお住まいの方が、本学へ50,000円寄附された場合】
税額控除額 = (50,000円 - 2,000円) × 10% = 4,800円
(県民税:1,920円、市民税:2,880円)
 
【例2: 広島県A市にお住まいの方が、本学へ50,000円寄附された場合】
税額控除額 = (50,000円 - 2,000円) × 4% = 1,920円
(県民税:1,920円)

◎個人住民税の税額控除を受けることができる方
寄附された年の翌年1月1日現在、指定団体(※)にお住まいの方は、
個人住民税の寄附金税額控除の適用を受けることができます。
 
※指定団体について
本学に対する寄附金を寄附金税額控除の対象として条例で指定している
都道府県・市区町村
(広島県、東広島市、広島市、福山市、三原市、廿日市市、北広島町)
 
今後、上記の地方団体以外からも指定を受ける可能性がありますので、

お住まいの市区町村へお問い合わせください。

【法人の皆様】
寄附金の全額を損金算入することができます。

 

第一目標金額達成の御礼と、第二目標金額(700万円)への挑戦について

 

皆様のご支援のおかげで、第一目標の300万円を達成することができました。医薬に育てているインテグリン抗体のヒト化を進める研究へ、大切に使用させていただきます。

 

やや専門的になりますが、抗体は通常マウスなど動物で作製するため、ヒト以外のアミノ酸配列が入っています。私たちの場合はニワトリです。これをヒト抗体の配列と入れ替える作業をヒト化と呼びます。しかし、そのため従来持っていた理想的な形がやや変わるため、抗体の大切な働きである結合力が弱くなります。

 

次には、結合力を元通りあるいはそれより強くする作業が待っています。少し形を変えては結合力を試すことを繰り返す、根気のいる作業になります。今後いただくご寄付では、医薬に育つために欠かせない、その過程を全力で進めていくため、次の目標を700万円に設定させていただきます。

 

このような形でご寄付をいただくのは初めての経験ですが、温かい言葉と共に、本当に力となりまた責任も感じています。知り合いの方に心から感謝、また全く知らない方にはまた別の身の引き締まる思いです。どうか、変わらぬご寄付・応援をよろしくお願い申し上げます。

 

2022年2月18日追記
広島大学 横崎恭之

 

第二目標金額達成の御礼と、第三目標金額(1000万円)への挑戦について

 

本当に有難うございます。あと1週間をのこし、第二目標の700万円を達成することができました。アレルギー反応など抑えるため、抗体のヒト化(ニワトリ由来の部分をヒト抗体のものに入れ替えること)を行うと、どうしても抗体の形が大きく変わってしまい、全く結合できなくなります。第二目標達成で得られたご寄付で、結合力を回復させる作業(部品をほんの少しずつ、ニワトリのものに戻していくこと)が可能になりました。


しかし、まだ、ヒトの身体に入れても良いものかを確かめる重要な作業を行わなければなりません。理屈通りにアレルギーが起こらないか、またその他の予期せぬ副作用がないかを試しておくことは、医薬として認可を受けるために必須の作業です。


そのためには、まず大量の抗体を作成し、副作用の有無をさまざまな手法で検証していく必要があります。その挑戦が進めば、臨床試験という次の大きなステップがやっと少し見えてきます。この毒性・安全性の確認に全力で挑戦するため、最終的な目標を1000万円に設定しました。

 

 

なにしろ、ご寄付をいただくということ自体が初めての経験で、正直、当初は慌ただしいばかりで、意義をじっくり噛み締める余裕はなかったように思います。日が経つにつれ、今では、一つ一つのご寄付に返事を差し上げるたびに、目標に向かう気持ちが強くなることを実感しております。残りの期間はわずかですが、どうぞご支援よろしくお願い申し上げます。


2022年3月24日追記
広島大学 横崎恭之

 

プロジェクト実行責任者:
横崎恭之(広島大学トランスレーショナルリサーチセンター インテグリン-マトリックス治療医科学講座)
プロジェクト実施完了日:
2023年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

今回のプロジェクトは、インテグリン研究室がこれまで20年かけて作製した抗体(医薬の種)をさらに改良し、ヒトに投与できる品質を目指した研究開発を推し進めることを目的としています。これらのインテグリン抗体は世界のどの研究室も作製に成功していない、世界で唯一のもので、特許も取得しています。 本クラウドファンディング(第一目標金額:300万円)でいただくご寄付によって、研究段階のうち「ヒトに投与した際に異物と認識されにくい様に、抗体を作製する過程で入る動物由来のアミノ酸配列をヒトの抗体の配列に置きかえる、開発段階の研究」を実施します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
実施予定の実験にはさまざまな種類の計画が予定されていますので、達成できた金額に応じて遂行する予定です。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/integrin?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/integrin?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

ギフト

3,000


① 3千円のご寄付

① 3千円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
23人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


② 1万円のご寄付

② 1万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
69人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

30,000


③ 3万円のご寄付

③ 3万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

50,000


④ 5万円のご寄付

④ 5万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

100,000


⑤ 10万円のご寄付

⑤ 10万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
30人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

300,000


⑥ 30万円のご寄付

⑥ 30万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

500,000


⑦ 50万円のご寄付

⑦ 50万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

1,000,000


⑧ 100万円のご寄付

⑧ 100万円のご寄付

● お礼のメール
● 寄附金領収書
●活動報告書(PDF)
●活動報告書へお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●インテグリン-マトリクス治療医科学講座のHPへお名前を掲載します(ご希望者のみ)
●「Integrin Bioscience」ロゴ入りTシャツ(フリーサイズ)

※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2022年5月の日付になります。
寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。なお、寄付金領収書の発送は2022年6月を予定しております。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

プロフィール

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る