早速のご支援ありがとうございます！！

　昨日公開したこのプロジェクト、公開前から、身近な方へ相談しながら進めてきました。そして、とても温かい励ましの言葉をいただきながら、しかし、一般公開する準備は間に合うのか、公開してもご支援いただけるか、ドキドキ不安に感じていました。

　公開して直ぐに、これほど多くのご支援いただき、一つ一つのメッセージにも胸を撃たれ、感謝の気持ちでいっぱいです。

　カンボジアに「良いもの」を届けよう！と始めた活動です。毎年少しずつ、でも、たくさんの方のサポートいただき、その度に、ちょっとずつ大掛かりなものになって、2019年5月にNPO法人化しました。そして今回、（いかにダイジェスト版とはいっても）オペラ公演と言う本当に規模の大きな企画を準備しながら、自分がなぜカンボジアへ「良いもの」を運ぶのかを考えてきました。

　協力隊員として派遣前訓練を受けているときに「カンボジアには何でもあるよ。でも、どれも”ちょっと違う”から、日常使うもので気に入っているものは日本から持っていく方が良いと思うよ」と、カンボジア住みの先輩からアドバイスをもらいました。そして、市場に行くと爪切りでも、綿棒でも確かに何でもある。でも、どれも”ちょっと違う”。

　今、20年たって、さらに物が増えました。日本の食材も簡単に手に入るようになりました。でも、まだ「質の高い演奏」に触れる機会は、本当に少ないです。インターネットなどの媒体を通じてクラシックのピアノ曲などを聴き、”あんなふうに演奏できるようになりたい”と憧れる若者は、以前よりずっと増えてきました。でも、情熱にあふれた演奏を会場で聞く時の、言葉では説明できない感覚は、媒体を通じての体験とは全く別のもので、生きている喜びに直結したものであり、会場に行って初めて体験できるものです。

　無くてもなんとかなる、でも、あれば人生が豊かに彩られ、喜びに満ちたものになる。それが音楽の持つパワーだと思います。そして、この喜びを共有できる時、社会は安定して平和なものになると信じています。

　気の遠くなるほどの時間をかけて訓練されたプロの技をカンボジアの方にも体験していただきたい。そして、本物に触れたときの喜びを分かち合いたいと頑張っています。目標達成まで、まだまだ長い長い道のりですが、しっかり前を向いて進む覚悟ですので、どうぞ継続して応援よろしくお願いいたします。