【クラファン活動報告66】あと1日！～スタッフからのメッセージ〜

  いよいよ、残り1日となりました、クラウドファンディング『動物たちのくらしをまもり、未来へつなぐ！』。

昨年末に、2024年度予算の話をしていて、どうしても予算が足りず、コレとアレとソレとコレもアレもソレも・・・できない、という悲しいお知らせが入りました。エンリッチメントの工夫で改善できるものもありますが、さすがに設備の改修は自分たちでは難しく、今回のクラウドファンディングを実施させていただくこととなりました。

　これまでもモンキーセンターでは何度かクラウドファンディングをさせていただいたことがありますが、私が主導となって動いたことは初めてだったので、いろんなことを勉強させてもらいました。始まる前から、ほぼ毎週と言っていいほどREADYFORの方と打ち合わせを重ねて、みなさんにご支猿いただけるよう、よりわかりやすく伝えられるよう、工夫を重ねてまいりました。

　そしてスタッフみんなの協力の元、スタートを踏み出すことができました。

　毎日増えるご支猿金、そして毎回いただけるメッセージが活力となり、2カ月走ってくることができました。長い年月の間、地元の方には子どもと過ごす場所や遠足などでたくさん利用してもらえていて、大人の方も魅了されていて、さらには遠方の方にも必要性などを理解してもらえていることが伝わりました。“大好きな場所”、“大切な場所”と言ってもらえるのが本当にうれしかったです。60年を越え、たくさんの人々が運営に関わってきた動物園かつ博物館が、多くの方に影響を与えているということを実感することも多々ありました。

　一方で日本モンキーセンターが決まった財源がない中で運営していることはあまり知られていないことだったかもしれません。「そんなことになっているなんて…」という声もありました。あたり前にあると思っていたものが気付いたら無くなっていた、なんてことは世の中にたくさんあります。私も小さい頃よく行っていた駄菓子屋さんがなくなっていたり、近所の百貨店がもう十貨店になっていたり。理由はいろいろあるにせよ、あるうちに大事にしておけばよかったと少なからず思うことがあります。モンキーセンターもそうならないように、存在意義を大事にしていきたいです。

　今回のクラウドファンディングをとおして、これまでよりもさらに多くの方に活動等を知ってもらえる機会になったと思います。

　お金が無いと嘆くよりも、飼育している動物たちのため、そして野生動物の未来のために活動していくことが賛同していただくことになると信じて、前を向いて進んでいけたらと思います。

　ご支猿くださったみなさま、本当にありがとうございました！

　今後とも、ご支猿、応猿、ご声猿を何卒よろしくお願いいたします。

飼育員 田中ちぐさ