かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと⑤

和歌山市内のあるおうち
訪問看護に訪れた医師が見たその場所には・・・・



あるおじいさんがおひとりで住まわれていました。
野良猫さんを不憫に思ったその方はご飯をあげていました。
子猫が産まれて増えてしまった時にご近所から苦情がきました

そして　そのおじいさんは　これ以上増えては困るからと
１段ケージにいれてひもでつないで飼う事にしたそうです



わたしたちがご相談をうけて訪れたその場所は
猫だけではなくて人間の住める状態ではありませんでした。

そして　母猫　その娘猫もまた妊娠しているようでした。
放置していたらさらに大変なことになるところでした。

ところが　捕獲作業を開始することにしたその日
母猫は出産してしまったのです



とりあえず　母猫と生まれたばかりの子猫を残し
残る全頭を保護　また父親と思われる雄猫　そして娘猫を捕獲
不妊手術へと向かいました


おじいさんは今まで猫を飼ったことがなく　
こんなに増えるとは思わずに　ただお腹をすかせてかわいそうだからと
ご飯をあげていました。
それでも　こんな環境で猫を飼養できるはずもなく
かといって誰にも相談することもできずにいたようです

たまたま訪れた医師のおかげでみんなの命が助かりました

その後　

子猫たちも生後１か月を過ぎたころに無事に保護
母猫さんの不妊手術も行いました。

もしもこのおうちに　この医師が行かなかったら？
誰も気がつかず次々と子猫が生まれてしまっていたら？
もっと大変な事になっていて　亡くなる命もたくさんあったことでしょう。

かわいそうに思い　ご飯をあげる
そして子猫が生まれる　またご飯をあげる
その先には　人間も猫も不幸な道しか見えてこないのです

　　　　　　　　　　　　　　　この現場から保護されて幸せになった子たち

すべての猫がおうちの中でゆったりと暮らせるようになるその日まで
私たちは頑張ります
かわいそうの気持ちの先に必要なことを訴え続けます。
野良猫をなくしていきます　

あと１７日　１匹でも多くの命を助けられるように
どうか応援ご支援をよろしくお願いいたします