【第一弾のサシバたち】宇宿③

2024年2月29日、宇宿で捕獲できた最後の個体の宇宿③のご紹介です。

この個体もメス成鳥でした。本当にメスばかりです。宇宿③は少し遅い4月7日に離島し、8日間で繁殖地である茨城県北茨城市に到着しました。トレース上の移動距離は1649.0km。到着日は4月15日でした。ここも行動圏が狭いことから繁殖をしていたと思われます。ここもメンバーが見に行きましたが、水田が広がる良い環境でした。

繁殖後は7月22日に移動開始し、その日のうちに福島県に向けて約10km北上して、いわき市で9月3日まで43日間過ごした後、今度は南下して埼玉県の川越市で10月2日まで19日間過ごしました。川越市ではパッチ状に残った緑地で過ごしており、メンバーが何度か探しに行きましたが、いるはずなのに見つからないという状況でした。

そして10月2日、本格的に秋の渡りが始まり、そこから10日間で奄美大島まで戻ってきました。10月12日でした。

奄美大島へのアプローチは少し？ずれましたね。でも無事到着何よりです！！！

宇宿③は①②と違って奄美に戻ってから発信が途絶えています。何故かと言えば環境が他の2羽と違って木が多いところなのです。たぶん普段いる場所が日の当たらない場所でソーラーへの充電が不十分なのだと思います。とりあえず元気にやっていました。この個体だけは足環番号が読めたので、はっきり宇宿③と識別できました！個人的には一番の美人顔かも（笑）。越冬地でしっかり栄養を蓄えてほしいですね。