盛り場の空地に町の活性化を牽引する語り場=隠れ酒場を建てる

盛り場の空地に町の活性化を牽引する語り場=隠れ酒場を建てる

支援総額

1,003,000

目標金額 650,000円

支援者
73人
募集終了日
2015年12月17日

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2015年11月07日 16:36

4吟醸 風の色について____くまげらという憧憬

今回は弊店の名前を冠した吟醸酒について少しお話しします。

文学部演劇専攻というところを出た私は、倉本聰さんと山田太一さんをモチーフにしたテレビドラマ論を卒業論文の題材にしました。

その延長で、最初に勤めた広告代理店の初仕事は、倉本聰さん作のテレビドラマ「昨日、悲別で」の主演俳優・天宮良さんを男性化粧品のCMキャラクターに抜擢することでした。


続いて良さんの恩師、倉本聰さんに洋酒メーカーのテレビコマーシャルに出演していただいた経緯で、二十歳頃から旅していた北海道に仕事でもひんぱんに出かけるようになりました。

 

東京生まれの倉本聰さんが移住した北海道富良野で、名作「北の国から」を世に送り出すきっかけを作った人脈のひとりが富良野駅前の「くまげら」という郷土料理店を営む森本毅さんです。

 


このCM製作チームの末端に加わらせてもらったお陰で、三十年前から公私にわたる富良野くまげら、森本店主とのご縁をいただきました。

 

二十三年前に北海道に移り住むことになった私の、その動機のかなり大きな一つは、こちらに住めば、これまで以上に富良野やくまげらに通える、森本さんに逢える。そう考えたことでした。笑われそうですが、嘘ではありません。

 

まずはくまげらのとんでもなく飛び抜けた味覚の数々___チーズ豆腐、玉ねぎの粕漬け…まだまだ挙げればきりがないけれど、なによりも外さずにはおけないのが、我が人生五十数年の唯一無二、至高の鍋「山賊鍋」の存在! 

 

「北の国から」の出演者や制作スタッフもみんなくまげらの大ファンで、宮沢りえさんはじめ、様々な関係者がくまげらへ賞賛の言葉を発している映像を何度も目にしました。


なによりも森本毅という豪快にして繊細、楽しく面白く、そして奥深いひとりの人間への尽きない思いと憧憬。

嗚呼、書いているだけで富良野に走りたくなってきた。

森本さんに逢いたくなってきた。

 

 

森本さんがくまげらを開いて三十五年。くまげらにはくまげらでしか飲めない二十近くものオリジナル日本酒があります。

全国の蔵元に出向いて杜氏と話をつけ、酒米、精米歩合、酵母、水、すべて自分のレシピでの酒造りを依頼し、タンクごと買い切って、完全オリジナルの、くまげらのみで提供する数々の銘酒を生み出してきました。よく知られた既存の銘柄酒に店のラベルを貼っただけ、というよくある話とは次元が違います。そのひとつひとつの完成度の高さはご賞味頂ければわかります。

出来上がった酒に自分で命名して、ラベルを知り合いの画家や書家に書いてもらう。そうやって、一本一本、くまげらの酒は仲間を増やしてきました。

風の色のカウンター背後に並ぶ、「くまげら」「風倒木」「かんなびの里」などがまさにその一部なのです。

私の移住後も様々な形で森本さんには公私にわたりお世話になってきましたが、2001年に企画制作の有限会社「風の色」を立ち上げた時、くまげらの既存酒に社名のラベルを貼って設立のお祝いとしてプレゼントしてくださいました。

 

その時、森本さんは風の色という言葉とその書をとても気に入ってくださいました。これまで本州、四国、九州の酒蔵と酒造りをしてきたけれども、いつか北海道の蔵と初めて組む時には「風の色」を使いたい、と。

実は風の色の書は、六年前に他界した書道家だった私の母の手によるものなのです。今年の二月、その嬉しいお言葉から十数年を経て、吟醸 風の色が誕生しました。

吟醸 風の色は、森本さんのレシピにより、旭川の高砂酒造さんに醸していただいています。吟醸酒でありながら、燗上がりしてより旨く、燗冷まししてなお旨く、温度によってその表情の変わる優しい酒に仕上がっています。

星の庵風の色で最初に吟醸 風の色を口にしてくださった小樽の氏神様の宮司曰く「この酒は色っぽい味がするね」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くまげらの分厚い一枚板のカウンターに座り、料理に合わせて森本さんに酒をチョイスしてもらい、次々と酌してもらう至福。締めの究極、山賊鍋!

酔うほどに幸せが加速するくまげらの悦楽は、私の人生にそれまで存在しなかったほど壮大なものでした。そして、出逢ってから三十年を経てなお、みじんも色あせることがありません。

玄関から向かってカウンターと反対の左側には、富良野塾の塾生が積み上げた自然石に囲まれた個室があり、森本店主と倉本聰さんのお付き合いの深さを感じさせます。

 

 


みなさんも一度ぜひ「くまげら」を訪ねる機会を作ってください。

 

北海道。倉本聰。富良野。くまげら。森本 毅。風の色。母の書…

 

いくつものご縁と想い入れが詰まった、自分の店だけで提供できる酒を持つ___そんな得難い経験がめぐってくると想像だにしていませんでした。

 

縁は異なもの味なもの。

たくさんの方に吟醸風の色を賞味していただきたいと願っています。


(今回ご支援をお願いさせていただくのに際して、北海道小樽にまではなかなか足を運べないという方に、吟醸風の色を一升瓶で差し上げる選択肢もご用意させてもらいました)

 

 


 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000


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お手軽支援コース

・サンクスレター

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

10,000


<自宅で風の色コース>

<自宅で風の色コース>

・サンクスレター
・お店に支援者のお名前を記載させていただきます。
・オリジナル吟醸酒 風の色の贈呈(※ 富良野の名店「くまげら」の森本店主との三十年のご縁で生まれた、店主の醸造プロデュースによる、弊店のみで賞味いただける稀少な吟醸酒です)

支援者
29人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

10,000


<風の色満喫コース>

<風の色満喫コース>

・サンクスレター
・お店に支援者のお名前を記載させていただきます。
・お店でのご飲食券4,000円分

支援者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

30,000


・サンクスレター
・お店に支援者のお名前を記載させていただきます。
・オリジナル吟醸酒 風の色の2本贈呈(※ 富良野の名店「くまげら」の森本店主との三十年のご縁で生まれた、店主の醸造プロデュースによる、弊店のみで賞味いただける稀少な吟醸酒です)

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

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