このクラウドファンディングは達成しませんでした。支援予約はすべてキャンセルとなります。銀行振込みにより支援を行った方には、当社より返金が行われます。

江戸の夏を彩った「帷子(かたびら)」の復刻にご協力下さい。

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支援総額

1,907,000

目標金額 4,000,000円

支援者
68人
募集終了日
2023年5月31日

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プロジェクト本文

 

ご挨拶

 

世界に誇る『江戸期の染織文化の至宝『夏の衣裳・帷子(かたびら)』の復刻プロジェクトをここ六年間にわたって継続推進してまいりました「古典染織復興会議」と申します。

 

この度クラウドファンディングを通じて皆様にご支援をお願い致しますのは、奈良県立美術館が所蔵する「吉川観方コレクション」の秀品「薄紅麻地葡萄文箱文様繡帷子」と云う江戸寛文期を代表する夏の衣裳『帷子(かたびら)』の復刻プロジェクトへの資金援助です。

 

今回のプロジェクトでは『帷子』を復元するところまでを目的としておりますが、皆様のご協力を頂いてこの『帷子』を美しく復刻できた暁には復刻過程で得た研究資料をも添えて、今までの活動と同じく奈良県立美術館への寄託申請手続きを行い、後世の研究に託したいと思います。

 

どうかご賛同いただける皆様からの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。

 

 

 

ご支援について

インターネットでの支援の苦手な方は “こちらから

 

 

 

江戸の夏を彩った「帷子(かたびら)」の復刻を目指して

 

ご挨拶

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

今回のプロジェクトの提案者である「古典染織復興会議」の代表を務めます中野童男(オグナ)(本名:中野和夫)と申します。以下、会を代表して私がご案内いたします。が、話が多少長くなりますことをお許し頂いて、最後までお付き合い下さいますようお願いいたします。

 

「白麻地光琳松文様染繡帷子」の復刻制作(刺繍糸合わせ)の1シーン

 

「古典染織復興会議」という団体について

2018年から始動した奈良県立美術館所蔵「吉川観方コレクション」の江戸期の染織文化遺産『帷子(かたびら)の復刻プロジェクト』に携わった専門家によって結成された団体で、その復刻作業の過程で各員が自身の心中に再確認した『伝統文化への畏敬』とその『継承への意欲』から生まれた研究・実践団体です。

 

構成員

我が国が世界に誇る夏の衣裳『帷子』のその染め下生地である「重要無形文化財越後上布」の生産に携わる「技術保存協会」の方々と、その生地に古典に学んだ染色技法を活かしつつ加飾を施す京都の染繡家の方々と、その双方と連携して具体的に復刻プロジェクトを企画推進する私共の三者、設立発起人9名です。

 

この会の主たる「目的」

江戸の「泰平の世」に百花繚乱と咲き綻んだ夏の衣裳「帷子(かたびら)」に焦点を絞って調査研究し、その華麗な風姿の実相を探るべく復刻制作に取り組むと共に、その根幹的素材である「越後上布」(重要無形文化財)の生産振興にも裨益することを願いつつ、また、その復刻成果をもって後世への継承に資する事を目的としています。

 

 

 

 

今回復刻を目指す『薄紅麻地葡萄文箱文様繍帷子』について
(ウスベニ アサジ ブドウ フバコ モンヨウ ヌイ カタビラ)

 

 

「帷子(かたびら)」という言葉とその意味につきましては後程ご説明させて頂きます。ここでは

先ず今回復刻を目指す「薄紅麻地葡萄文箱文様繍帷子」についてお話しをさせて下さい。

 

この「帷子」は太古から織り継いで来た「越後上布」などの「苧麻」を原料とした白生地(上の写真)を用いて、それを淡やかな薄紅色に染め上げたのちに秀逸な刺繍で瀟酒な図柄を丁寧に描きあげた夏の衣裳です。

 

江戸開府の慶長年間から60年余が経った寛文年間、服飾文化の世界でも「慶長小袖」のような豪悦な嗜好がやや和らいで来た頃に作られた帷子で、『寛文模様』と云われる大らかな意匠を品良く纏めあげた秀逸な作品です。

 

『新撰御ひいながた』上巻 浅井了意著 1667年(寛文7) 国立国会図書館所蔵

 

 

しかし、この作品はご覧の通り、薄汚れてしまっているが故にややもすれば「展覧会」には出陳しずらい遺品ではありますが、後程ご紹介致します「美の伝導者」によってその「価値」が見出され、彼のコレクションに「その秀逸な存在」が記録されることなった「寛文期の精華」なのです。

 

私達も、「薄紅色」と云う褪色し易い地色である故に、また、世にこの色系の遺品が誠に希少である事をも考慮して、この帷子を復刻の対象として選んで、元の華やいだ姿に戻してあげようと縷々心配りをしつつ、この作品から多くを学び、後の世に伝えるべく、復刻作業の細部を検討して来ました。

 

特に温かな祈りをこめた主題を卓越した刺繍の技で瀟酒に表現したこの遺品の存在は「後世に伝え置くべき秀逸」であると確信しています。

 

それにしても残念なことに以下の写真でご覧頂きますように薄紅色の地色は既に褪色して黄変し、総体に薄汚れてしまっていて、刺繍も浮き上がり、往時の華やいだ雰囲気を偲ぶには余りにも切ない有様なのです。

 

(奈良県立美術館の収蔵庫にて・・・)

 

 

〜秀逸な刺繍の技、想いゆかしい意匠〜

 

片身頃を大きく開ける寛文期特有のその意匠感覚からも、また、その気張らないデザインを際立たせる刺繍の技の秀逸さからも、今まで復刻してきた他の三領の「帷子」(後程詳しくお話し致します)とは趣をことにする、誠に一級資料たり得る現存品です。

 

それ故に「第一期・復刻プロジェクト計画」の最後に位置づけて復刻の準備をして参りました。

 

(金駒糸で刺繍された葡萄の房のその裏の糸留めの手技の緻密さには驚嘆させられます)

 

 

〜その意匠(デザイン)の意味するところ〜

 

吉兆をもたらす葡萄の蔓を流麗に肩から裾へと流して、それに床しい手紙を収める平安螺鈿文箱を幾器もあしらって深い想いを忍ばせた優品。即ち葡萄文様で家運長久、子孫繁栄を、相聞歌を交わし合う文箱の文様で相思相愛、恋愛成就を謳った如何にも心豊かに寿ぎ祝う婚礼衣装ではなかろうかと作者の意図を読み解いて居ります。この衣装を花嫁御寮の肩に掛けてあげたら、さぞかし初々しく艶やかな事でしょう。

 

 

薄汚れてしまってはいるが、その瀟酒な佇まいは自ずと「生まれの良さ」が滲み出て.....

 

 

如何にも上品にまとめられた平安調螺鈿の文箱、流麗な葡萄の蔓のあしらい........

もしかしたら公家の衣裳であったかも......

(未だ光を失わない刺繍糸のグラデーション・・・どんな染料で染めたんだろう・・・)

 

(今は襟は破れ、襟裏も失われて痛々しい姿に・・・)

 

(本作品を記録する「奈良県立美術館収蔵目録」)

 

 

 

〜薄紅の僅かに匂う姿に目を止めた人〜

 

このゆかしい作品を見つけ出して世に遺してくれた人物は“吉川観方“と云う京都日本画壇の重鎮で

上村松園、伊藤小坡、等と同時代の人です。

 

彼は巷間に打ち捨てられ、忘れ去られようとしていた風俗資料を丁寧に探し出し、膨大なコレクション(凡そ30,000点)として積極的に伝え遺してくれたの伝導者』でもありました。

この「薄紅麻地葡萄文箱文様繍帷子」も彼の慧眼が拾い上げた刺繍の優れて秀逸な遺品です。

 

彼はこうして集めた古衣裳をその時代時代の浮世絵を参考にしながら実際に芸妓に着せて往時の風姿を扮装させて、それを写生する「故実研究会写生会」をも主催していました(大正12年〜)。

その会には上述の上村松園、伊藤小坡、初め多くの画家たちが集まって研鑽を重ねました。

彼らの絵に描かれた衣裳の的確な描写はこういった研究活動からもたらされた結果でもあったのでしょう。

 

また、観方はその扮装姿を「ガラス乾板」に写し撮って後世に研究資料として遺してくれました。

彼の「古俗に対する真摯な姿勢」に頭が下がるばかりです。

 

吉川観方
2002年10月京都文化博物館「吉川観方と京都文化」展カタログから拝借

 

 

『風化してゆく悲しさ』

 

多くの文化遺産の中で、特に「服飾」に関する遺品は、その用いられた自然素材そのものの物性ゆえに、耐久性に乏しく、時の経過と共に大半が劣化し風化を余儀なくされて、後世にその「ゆかしく美しい面立ち」やその「清々しいよすが」を伝え得ないのが実情です。

 

そもそも染織遺産というものは、誰かが意識を高くして、その「ゆかしく美しい面立ち」を後世に継いで行こうと覚悟し行動を起こさなければ、いつしか時の澱みに滲み込んでしまう運命にあります。 私達『古典染織復興会議』の面々は吉川観方の後背を仰ぎつつ、その任の一端を担えればと思って励んでいます。

 

因みに吉川観方の活動、その収集品については「京都文化博物館」の展示会カタログ『吉川観方と京都文化』に詳細に収録されています。

 

 

上記カタログの表紙を飾る絵は「入相告ぐる頃」と題された吉川観方の卒業制作作品で、京都市立芸術大学学芸資料館に納められています。

 

 

そもそも『帷子(かたびら)』とは?

 

古典を尋ねますと.....

源氏物語「帚木」の段では「帷子」は几帳とか帳(とばり)などを指して描かれています。

 

「…引き上ぐべきものの帷子などうち上げて、今宵ばかりやと、待ちけるさまなり。…」

 

枕草子「四二段」では「浅葱の帷子」「白き帷子」といった表現で夏装束として描いています。

 

「左右のおとどたちをおきたてまつりては、おはせぬ上達部なし。二藍の直衣、指貫、あさぎの帷子をぞ透かしたまへる。すこし大人びたまへるは、青鈍の指貫、白き帷子も、涼しげなり」

 

「帷子」という言葉は、衣服の表地と裏地からなる袷(あわせ)を解いたときの片方、すなわち「片ひら」に由来していると考えられています。

 

「枕草子絵詞・部分」 by・wikipedia 

 

 

 

 

私どもが今ここで向き合っている「帷子・かたびら」

 

パクス・トクガワーナ(徳川の静謐)と評された260年に及ぶ泰平の世が育てあげた夏の衣裳です。それは約400年間続いた平安時代の国風文化が咲かせた女房装束・襲衣(かさねぎぬ)の衣裳文化と比肩されて、その歴史の延長線上に再び訪れた江戸の泰平(260年間)が生み育てた「華麗で優美な麻の衣裳世界」です。

 

「浅葱麻地山水楼閣源氏香君が代和歌文字模様帷子」東京国立博物館蔵
by・文化遺産オンライン

 

 

『そして、今は忘れ去られようとしている「切なくも儚い存在」』

しかしながら、明治中頃までを最後に誂えられることも稀となり、悲しいことに現代ではその存在すら一部の識者を除いてキモノ好きな人々の間でさえも忘れ去られようとしている「切なくも儚い存在」なのです。

 

その原因として考えられる事は、先ずは事情の如何にあれ、私達現代人の「キモノ離れ」が根本にあります。そして「帷子」自体その製作費用は(江戸の時でも)大変高価であることです。

 

まして染め下生地となる「越後上布白生地」の生産自体が需要先(後ほど詳しくお話います)であった武家社会の終焉と共に衰微していって、現代では誠に希少で大変得難い存在となってしまったことが挙げられます。

 

また染色する際も絹や木綿とは違ってこの麻生地(苧麻(ちょま)布)は染色の難易度が大変高いことが挙げられます。

 

それら諸々の理由故に現代では高級品すぎて扱いづらくなってしまったと云う事でしょう。

 

涼しげに透け通る素材「越後上布」

 

 

〜『印象的なその存在感』〜

 

私たちは今まで幾多の「帷子」を拝見し研究して参りました。その間いつも感嘆させられ敬服させられたそれら「帷子」に共通した印象をお話し致しますと、

 

1、手間暇惜しまず草(青苧)を裂き、糸に仕上げ、雪中に座して織りあげる上布の尊さ。

2、羽衣のようなその薄さ、その軽やかさ。

3、「氷をまとったようだ」と形容される気化作用の優れた苧麻生地の涼やかさ、冷たさ。

4、「光を含む」と称されるように静涼に透け立つ生地の風合い。

5、施されたまめやかな染めや刺繍の技の確かさ。

6、観る目を釘付けにする時代を映し出すデザインの斬新さ、冴わたる緻密さ。

7、蒸し暑いこの列島の夏を涼やかに清々しく過ごさせる為の機知に富んだ文学的デザイン。

8、美しく染め上げた天然染色の至芸・染色史上の快挙。

9、「徳川の静謐」が育て上げた「世界に稀な麻衣裳の精華」

 

とお伝え申し上げられます。

 

 

なぜ、「帷子」を制作する事になったのか

 

会の代表を務める中野は、昭和55年(1980年)から特に「古典芸能」などで用いられる「帷子(かたびら)」等のデザインやその制作に携っていました。が、それも、昭和の終わり(1989)までで、45歳の時、陶芸を志し(www.oguna.com)  三〇余年を過ごして参りました。 

 

 

 

2017年秋、古希を迎えての記念展示会を開催するに当たって開催百貨店の会長から「今まで好きな事をやって来た君のその全てを展覧したらどうか」と云う奇抜な提案を頂いて、陶芸作品やブロンズ作品等と一緒に「文化財越後上布」や「帷子の図案」、染め上げた各季節の「訪問着」とその図案等々を展覧したのでした。

 

その会をご覧になられたご婦人から

『今でも「帷子」は作れるのかしら........もし作れるなら是非私に作って欲しい.........』

と図らずもの依頼を寄せられたのです。

 

この申し出は現場を去って久しい私にとっては晴天の霹靂であり、また、深くも懐かしい記憶を呼び覚ます痛烈な起爆剤ともなりました。

 

 

早速京都の知古の職先に連絡をとった所

 

「それこそ昔中野さんから注文を頂いたのを最後にもう30年以上も文化財を使った帷子の染めはやってはいないし、当時の職人さんも皆歳をとったり、亡くなったりで.......現実に今文化財越後を扱える職人がいるかどうか....それに全工程のスタッフを集めれるかどうかも不安だ」

 

との返事でした。

 

「風わたる武蔵野」の下絵図の初稿

 

 

それでも諦めずに、手元に大切に保管して置いた「重要無形文化財越後上布」の白生地とかつて描き置いた下絵図を携えて、京都に向かい、縷々話し合い、検討を重ね合った結果、漸く染め上げる目処が立ちました。

 

爾来足掛け2年の歳月をかけて下の写真でご覧頂けるように「風わたる武蔵野」を描き終える事ができました。

 

 

白地を絞り分けて、そこに武蔵野の風景を手描き友禅で施し、丁寧に刺繍で加飾した作品です。

2019年完成、2022年に至ってご依頼主の御意向を踏まえて、奈良県立美術館に寄託されました。

その際 改めて学術風に「白麻地染分風景秋草文様染繡帷子」と........

 

(越後上布を薄く生成り色に染めてから手描き友禅を施し、その上にこまめに刺繍を置いて)

                            

 

『新たに示された「使命」』

 

 

 

我が民族が太古(多分、旧石器時代晩期)より伝え継いできた苧麻(ちょま)を素材とする麻の衣裳文化。その極まった先に凛として美しく咲き誇った夏の衣裳「帷子」・・・・

 

図らずも稀有な機会を得て、今一度その制作に携わって、それを完成させる事ができたと云うことに70歳を超えていた私は大いに興奮致しました。

 

 

〜そしてこの興奮が輪を広げていったのです〜

 

翌2018年の春、陶芸活動を応援して来て下さった方々から「この際だから、君がいう所の「今にも消え入りそうな帷子」とやらを現代に甦らせるという道筋も考えて見たらどうか」と云う有難くも遠大な提案がなされたのです。加えて、そのための資金計画も示されたのでした。

 

ある意味「死に場所を得た」という想いに私は昂揚しました。

緊褌一番、もはや前へ進むに迷いはありませんでした。

 

『復刻プロジェクトの始動』

 

 

こうして奈良県立美術館所蔵「吉川観方コレクション」中の以下の帷子四領の復刻の許可を受け、

プロジェクトが立ち上がったのです。

 

〜目指すは先ず以下の四点!〜

 

1、「黒麻地几帳桐文様染繡帷子」 江戸17世紀、未だ友禅染の完成を見ない時期の逸品

2、「白麻地光琳松染繡帷子」 江戸18世紀、光琳松を飄々と描いた洒脱さが好ましい摺染の逸品

3、「玉子麻地銀杏冊子染繡帷子」江戸18世紀 糊糸め、多色使いで描きあげた友禅染の逸品

4、「薄紅麻地葡萄文箱繡帷子 江戸17世紀、瀟酒なデザインを秀逸な刺繍で描いた寛文期の逸品

 

「染めと繡いの専門家たち」と連れ立って何度も美術館に赴き当該帷子の熟覧を重ねました。

また、越後の里へは「極薄の文化財越後上布」の制作依頼を順次重ねていきました。

 

 

「黒麻地几帳桐文様染繡子」の熟覧
「白麻地光琳松染繡帷子」の熟覧
研究成果の検討

 

 

玉子麻地銀杏冊子染帷子の熟覧
刺繍糸を選ぶ 

 

 

これまで行なってきた『第一期・復刻プロジェクト』

 

復刻第一弾

〜「黒麻地几帳桐文様染繍帷子」の復刻次第〜

 

奈良県立美術館所蔵「黒麻地几帳桐文様染繡帷子」

 

 

貞享〜元禄期の闊達な精神を表象する、「黒麻地几帳桐文様染繡帷子」300年余を経てもなお人々の心を打つデザインの斬新さ、濃密さ、力強さに敬服いたします。ただ、惜しむらくは、既に生地の劣化が著しく、至る所に破損が生じていて、痛々しい限りです。

 

 

この作品が作られた当時はまだ、本格的な友禅染は生まれておりませんでした。絞り染めと型染と刺繍が主流の時代でした。この作品もその系統でして、黒地に桐の葉を白く絞り抜いて、その白く抜けた部分に型を用いた摺り染めで疋田を入れて、それを緻密な刺繍で加飾した逸品です。

 

さて、この作品の復刻は中々四苦八苦でした。特に苧麻生地の扱いについて(後の者に伝え遺すべき)多くの事故案件を経験し、復刻の道の安からざるを教えてくれました。結果2018年から2022年の足掛け5年を費やすこととなりました。

 

そして、その製作を資金的に最後まで支えて下さった方のご意志のもと、制作資料と共に後世の俎上に供すべく奈良県立美術館に寄託されました。

 

 

精巧な摺り疋田と緻密な刺繍が要求された作品

 

 

〜『重要無形文化財越後上布』のお話〜

 

(小千谷織物協同組合の展示絵画から) いざり機(腰で加減しておる独特な機織りの様子)

 

映像的には"You Tube"   http://www.youtubu.com/@narablog   もしくは「越後上布」と検索してご覧頂くとご理解が進むと存じますし、また、「帷子」については “Wikipedia” などでお調べいただけると有難いです。

 

そもそも「重要無形文化財越後上布」は、太古から衣服に用いられて来た苧麻布(ちょまふ)の現代にまで継承維持されてきた麻織物の貴重な優品です。

 

越後上布の糸の原料
2022年度産「苧麻(青苧)」の束

 

〜その出自のゆかしさを〜

 

東大寺正倉院(八世紀)の御物にも「越後国久疋郡夷守郷戸主肥砦人麿呂 庸布一段」と記された「麻布」の残欠が大切に保管されていることからもその尊さが偲ばれる由緒床しい布であります。

 

そう、今でも越後の塩沢や小千谷を中心とした雪深い里では「苦を苦とせぬ穏やかな人々」によって織り続けられています。

 

目の前で “いざりばた“ を織って見せてくださった技術保存協会の高波さん

 

「帷子復刻」のために織ってもらった「重要無形文化財越後上布白生地」

 

 

「布施」という言葉、即ち「布を施す」と云うこの言葉は、奈良時代東大寺の法華八講という法会に際して天皇が僧侶たちを労って施された『八講布』と呼ばれた苧麻布に由来するとか......

 

降って、源頼朝は征夷大将軍拝命に際し千反もの越後布を朝廷に献上した記録(吾妻鏡)が遺されていますし、室町幕府においては武家の正装として「素袍(すおう)、袴は越後布の事」(群書類従巻四百十一武家部)と規定され、江戸幕府に於いてもこの定めは踏襲されて、盛時には年間20万反も生産されていました。しかしながら今では「時代の要請から外れて、もはや希少で尊い存在」となってしまった布でもあります。

 

(国立国会図書館蔵 「装束着用之図」より素襖の図)
画像は国立国会図書館デジタルコレクション 装束着用之図 [2]より

 

 

〜『立ち尽くす日々』〜

 

さて、そんな貴重な布を使って、科学染料の無かった遠い時代の優れた染繡の技に挑もうとするこの復刻の企ては、それ自体試行錯誤の連続を覚悟していたにも関わらず、なお立ち向かうことの困難さに怖気づき、思わぬ事故にめげて立ち尽くすこと頻りの日々でもありました。

 

(写真は原本を熟覧した結果導き出された知見に基づいて集められた顔料や染料の一部)

 

復刻第二弾

〜『白麻地光琳松染繍帷子』の復刻次第〜

 

さて、この下の写真も奈良県立美術館所蔵、吉川観方コレクション中の白眉「白麻地光琳松染繡帷子」を復刻した作品です。

 

 

本歌は尾形光琳考案と伝えられる「光琳松」を瀟洒に配した、それこそ桃山時代の長谷川等伯の「松林図」を洒脱に読み換えたと思える軽やかな逸品です、が.......

 

長谷川等伯 「松林図」右雙  by.Wikipedia 

 

ご覧いただきます様に本来の白地は薄汚れ黒ずみ、片袖は既になく他の布が当てられ、両の衽(おくみ)も失われ、刺繍糸も抜け落ちて哀れな状態でした。

 

 

されど、薄汚れていてもその出自のゆかしさを物語るその風情故に打ち捨て難く、復刻の対象に選び取って、細心の注意を払って作業に努めました。特に使用されている上布のしなやかで極々薄い事には目を見張るものがありました。

 

それ故、中野自身が手元に大切に保管しておいた昭和40年代初頭に織られた極薄の「文化財越後上布」をその制作に充てる事としました。

 

結果本歌の持つしなやかな清々しい雰囲気そのままに再現することが出来たと安堵した次第です。また、袖口と襟裏に付けた紅色の“ふき“の再現にもこだわり、草木染で高名な人間国宝・吉岡幸雄さんの工房で「紅花」で染めて頂いて往時を偲びました。

 

 

完成したこの作品も復刻プロジェクトを支援してくださった方のご意向に沿って、その制作資料とともに奈良県立美術館に寄託されました。

 

復刻第三弾

〜『玉子麻地銀杏冊子染繍帷子』の復刻次第〜

 

次の写真も同じく奈良県立美術館所蔵の吉川観方コレクションの「玉子麻地銀杏冊子染繡帷子」を復刻した作品とその下絵図です。

 

 

 

本歌の状態の「玉子麻地」と記録された地色もややくすんでいましたが......

 

 

 

練達な糸目糊に多色使いで繊細な友禅染めを施し、彼の唐土の「二十四孝物語」の「母のために雪の降る竹林で筍をとる孟宗」の故事を主題に据えて、暑い夏の日に冬を偲ばせる趣向をも秘めた一領で、18世紀の友禅染めの優品として私たちにとって学ぶことの多い佳品でした。この作品も資金を提供して下さった方のご意向のもと、奈良県立美術館に寄託されました。

 

因みに吉川観方の友人の「伊東深水」も彼の作品「髪」にこの作品を写しとっています。

 

伊東深水の作品「髪」部分  by・日本経済新聞社

 

  「美しいキモノ」婦人画報社の取材を受けました  

 

この春、足掛け5年に及んだ「帷子復刻プロジェクト」に関して「美しいキモノ」婦人画報社の取材を受けました。有難い事です。「観ていてくれる人が必ず何処かにいる」と云うことにつくづくと感謝した次第です。

 

婦人画報社「美しいキモノ」2023年春号
※婦人画報社より掲載許諾取得済み

 

 

〜『経験を重ねることが出来た昭和という時代』〜

 

私がかつて昭和(47〜60年代)という時代に帷子など古典衣裳に携われたという事はある意味幸せでした。当時でもすでに実用からは遠ざかっていた「帷子」ではありましたが、それを好んでお能や仕舞い、各流派の舞踊等にお使いになられる方々が結構おいででしたから。

 

国立小劇場あたりで日頃のお稽古の成果をご披露なさる「おさらい会」が盛んに開かれていて、その日の為に新たに誂えられたご衣裳をお召になって「唄われたり舞われたり」と古典芸能に親しまられる方々が大勢おいででした。

 

[仕舞い 熊野] 1962      伊東深水

 

そんな「おさらい会」や「演奏会」の需要を引き受けた染織の現場にもまだまだ戦前派が現役で活躍されて居られましたから、古典的染織の実践にも不安はありませんでした。

 

因みに、これより少し前(昭和30年代後半から40年代)(私の記憶が正しければの話になりますが)「気骨の人」と畏れられた石坂泰三率いる日本経団連が、確か東京12チャンネルだったと記憶しますが、「古典芸能の番組」を提供していた時期がある位、昭和と云う時代は古典芸能とその周辺は最も殷賑を極めた時代でした。

 

by.Wikipedia   上村松園  「序の舞」

 

 

 

『困難な時代の始り』

が、昭和天皇の崩御に国民全てが弔意の日々を過ごす中、歌舞音曲は控えられ、継いで訪れたバブル崩壊とその後のリーマン・ショック等々30年に及ぶ景気低迷を経た現在、社会のグローバル化も手伝い、人々の価値観も多様化して、どの分野に於いても言えることでしょうが、「古き良き伝統を後世へ伝えることがとても困難な時代」に入って仕舞ったことは確かなようです。これは復刻作業に携った者皆が自身の担う現場で痛切に感じさせられている現実でもあります。

 

 

〜『伊勢神宮の式年遷宮・式年造替に学ぶ』〜

 

伊勢神宮「式年遷宮」 by. isejingu.or.jp

 

 

〜「美術品や工芸品は美術館や博物館に収蔵すればそれで文化は維持され継承されるというものではない」ことは周知のことです〜

 

そこで思い起こされるのが二十年ごとに繰り返される伊勢神宮の式年遷宮・式年造替の実相です。「二十年ごとに」と云う時間間隔を設定した古人の知恵に頭が下がります。

 

この時間間隔が如何に文化の継承のためには適切だかと云うことを私どもは自らの人生の時間軸に照らし合わせて納得いたします。この式年造替の実践こそが我が民族の持ち伝えてきた床しい文化を確実に後世へと継承してゆく最良の策なのだと深く感銘致します。

 

年々の継続への思想とその実践を私たちは各々心に刻んで、我が道として実践してゆく」ことこそが私ども「古典染織復興会議」の本志であると思い定めたのです。

 

 

 

クラウドファンディングに挑戦する理由

 

私たちは『研究・復刻プロジェクト』の実践の過程で「大いに反省すべきこと」に気付きました。

 

それはこの得難い機会である「帷子の研究・復刻プロジェクト」を少数の篤志家の協力だけに頼って、その過程を身内だけで推し進めて来て仕舞ったと云うことです。

 

そもそも、研究・復刻制作の本来の眼目は、その工程全てを大勢の人々に披歴して、人論を喚起し、因って伝統の継承に裨益せしめ、もって文化の振興に寄与するという事にこそにあったはず・・・

 

そこの所を私たちは見過ごしていました。

 

この反省に立って、今回初めて『復刻の為のクラウドファンディングを立ち上げ、皆様にご協力を仰ぐ』ことと致しました。

 

このたびクラウドファンディングを立ち上げて、幅広く皆様に復刻の意義を喧伝し公開することこそが文化継承の実を上げ、後進の育成にも繋げてゆく事になるのだと確信した次第です。

 

この確信のもと、第四段の「薄紅麻地葡萄文箱繡帷子」の復刻プロジェクト」をすでに始動させてもおります。

 

 

 

 

最後に

 

『井戸を掘るように』

 

目まぐるしく変化するグローバル化の波に押されてボヤけ始めた我が国の伝統的服飾文化をこのまま、虹の彼方に解き放ってしまうにはあまりにも惜しいことです。

 

私達はこの嫋やかで床しい有り様をこれからも「井戸を掘るごとく」丁寧に探求してまいります。

 

そうして、私達はもっともっと先を見つめ出しています。

 

「誰が風を見たでしょう」by . Chikako

 

私達「古典染織復興会議」の目指すところは、この活動をそれぞれの後継者達に上手に引き継いで、将来に亘って染織文化の顕彰継承が安定的に継続してゆくことに細心の留意を置きながら、

一方で「光を含む」と評される越後上布(苧麻布)の「素材としての現代的価値とその位置づけ」を探索しつつ、和服の形式に捉われない新しい感覚に溢れた『世界の衣裳 “KATABIRA “』として大いに喧伝して参ることです。

 

 

その魁として、この春、新進気鋭の女流日本画家にも加わって頂いて、全く新しい発想に立脚した絵画描写を工夫しながら、現代ファッション界にも裨益しえる「令和のKATABIRA」の作成を進行させております。多分この秋にはその完成を皆様へもご報告できると楽しみにしております。

 

このように将来への飛躍を期す観点からも今回のクラウドファンディングは是非とも成功させて頂きたいと心よりお願い申し上げる次第であります。

 

 

また、「帷子を作って見たい」とお考えの方が居られましたら「ご一報」下さい。白生地を織る段階から始まって、お好みに添った下図案の作成からお手伝い申し上げます。

 

下絵図


 

ここまで、私共の深い想いをお読み頂きまして本当にありがとうございました。

どうぞ、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。     

頓首

 

古典染織復興会議

 

 

発起人一同            越後  西脇格太郎・中島清志・桑原 博・原 久史

                 京都  村山 裕俊・宮崎克義

                 水戸  中野童男・中野千賀子

 

問い合わせ先           住所:〒311-4313 茨城県東茨城郡城里町上入野3950  事務局 中野童男
                 電話番号:(固定)029−288−5452      (携帯)090−2257−3432

 

 

 

 

リターンについて

 

私共「古典染織復興会議」が返礼品としてご用意できます物は、越後上布の素材「青苧(あおそ)」、「Chikako 」が描いたクラ・ファンのイメージ画(幾種類か用意しています)です。

 

私達は皆様のご支援のお心を第一と戴かせて頂いて、共に苧麻の糸を績むことによって、復刻事業の成就を願うこことさせて頂きたく存じます。この意をどうかご理解ください。

 

また、「薄紅麻地葡萄文箱繡帷子」の復刻が完成した暁には改めて、その「写真」をお送り申し上げます。

 

また、越後上布の里で行われる「体験講習会」や「雪晒し見学会」などのイベントをメールにてその都度ご案内いたします。奮ってご参加ください。

 

『青苧(あおそ)』

 

「青苧(あおそ)」と呼ばれるカラムシ(多年草)の表皮で、越後上布の原糸を僅かずつではありますがご支援くださった皆様にお届け致します。

 

この青苧を指先で細く裂いて、繋いで、捻を掛けて糸に仕上げて、いざり機に掛けて布に織る......といった悠久の営みの一端を皆様も心ひたす「糸繰り」で親しんでみてください。

 

糸繰りの様子は「YouTube」などで「越後上布」と検索して頂けるとご理解が早かろうと存じます。

 

例えば 

 

(青苧を水に浸してから........)

 

 

クラウドファンディングをイメージして描いた、明るく、楽しい『Chikako』の絵

 

今回皆様のご支援にお応えすべく幾種類かの絵を『Chikako』が描きました。

 

『Chikako』

 

本名 中野千賀子。1951年生まれ。「古典染織復興会議」のメンバーであり、チョット変わったイラストレーターであり、陶芸家でもある71歳の主婦。時には「東京ビックサイト」の国際見本市にブースを持ち、時にはデパートの正面玄関大柱を飾ったり、販売サイト「minne] や「BASE]などで「白羊居」というブランドで作品を発表したりもしている、至って真面目な御仁です。

 

 

◆『3,000円』コース

 

下の絵を「印刷ハガキ」でご用意して、「青苧」と共にお送りします。

 

「手をつなごう」

 

 

◆『10,000円』コース

 

下の絵2枚を「印刷ハガキ」でご用意して、「青苧」と共にお送りします。

 

「ごきげんよう」
「想いのままに」

 

 

◆『30,000円』コース

 

下の絵4枚を各々「印刷ハガキ」でご用意して、「青苧」と共にお送りします。

 

「三美神」
「春が来た」
「お知らせしまーす」
「気の合う二人」

 

 

◆『50,000円』コース

 

『青苧』と共に、下の絵(美術プリント・3号)のどちらか一枚を額(額縁は当方にお任せください)に入れてご用意しております。

 

プラン { A } 「希望」
プラン { B } 「春風」

 

 

◆『100,000円』コース

 

『青苧』と共に、下の絵(美術プリント・5号)のどちらか一枚を額(額縁は当方にお任せください)に入れてご用意しております。

 

 

プラン { C } 「花の街」
プラン { D }   「輪になって」

 

上記の内容にて皆様へのお礼とさせて頂きたく存じます。

どうぞ、宜しくお願いいたします。

 

 


 

※本プロジェクトページに掲載している写真は全て掲載許諾を取得して掲載しております。

プロジェクト実行責任者:
古典染織復興会議 (代表・中野和夫(中野童男))
プロジェクト実施完了日:
2023年10月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

古典染織復興会議として奈良県立美術館所蔵で劣化の激しい江戸寛文期(17世紀)「薄紅地葡萄文箱文様繡帷子」を模造復元するためのプロジェクトで、美術館で現品を熟覧研究すると共に「重要無形文化財越後上布の白生地」を国指定越後上布技術保存協会に制作依頼発注し、その白生地を使用して、古式を尚び、現に忘れられつつある床しい夏の衣裳文化の粋である「帷子」模造復刻いたします。 プロジェクト運営費用は総額650万円と見積もる。 1)重要無形文化財越後上布の極薄白生地の製織に掛かる費用一切  2)染め加工、繡い加工 仕立てに掛かる費用一切          3)熟覧研究及び悉皆(段取り)に掛かる費用一切      4)製作に係る人員 おおよそ 13名余 期間 おおよそ 5ヶ月 以上

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額との差額は自己負担とします。

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プロフィール

2017年から始まった「帷子」の復元事業に携わったメンバー各々が、「古典の復刻作業とその研究等から学んだ成果を後輩たちに伝承してゆく事の重要性を認識して」2022年12月に正式に発足させた任意団体です。構成員は新潟関係は「重要文化財越後上布技術保存協会」の面々と、京都関係は「京都工芸染匠協同組合」等の面々。そして、水戸は会の活動の企画提案・資金調達・外部交渉の担当・・・等々で運営しています。今回のクラウドファンディング以外にも新企画の世界に向けて発信する「KATABIRA」の制作を現在推進しております。       

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リターン

3,000+システム利用料


『手をつなごう』

『手をつなごう』

●御礼のメール
●「青苧」を三筋
●クラウドファンディング限定絵画『手をつなごう』(印刷ハガキ)
●復刻完成後に報告(絵葉書)
をお送りします。

※「青苧」について…ご協力下さった皆様全てに文化財越後上布の原料である「青苧(あおそ)を三筋お送りいたします。指先で髪の毛くらい細く裂いてみてください。文化財越後上布制作の気の遠くなる作業がきっと偲ばれることでしょう。

支援者
9人
在庫数
191
発送完了予定月
2023年9月

10,000+システム利用料


『ごきげんよう』『想いのままに』

『ごきげんよう』『想いのままに』

●御礼のメール
●「青苧」を三筋
●クラウドファンディング限定絵画『ごきげんよう』『想いのままに』2枚セット(印刷ハガキ)
●復刻完成後に報告(絵葉書)
をお送りします。

※「青苧」について…ご協力下さった皆様全てに文化財越後上布の原料である「青苧(あおそ)を三筋お送りいたします。指先で髪の毛くらい細く裂いてみてください。文化財越後上布制作の気の遠くなる作業がきっと偲ばれることでしょう。

支援者
36人
在庫数
155
発送完了予定月
2023年9月

30,000+システム利用料


『三美神』『春が来た』『お知らせしまーす』『気の合う二人』

『三美神』『春が来た』『お知らせしまーす』『気の合う二人』

●御礼のメール
●「青苧」を三筋
●クラウドファンディング限定絵画『三美神』『春が来た』『お知らせしまーす』『気の合う二人』4枚セット(印刷ハガキ)
●復刻完成後に報告(絵葉書)
をお送りします。

※「青苧」について…ご協力下さった皆様全てに文化財越後上布の原料である「青苧(あおそ)を三筋お送りいたします。指先で髪の毛くらい細く裂いてみてください。文化財越後上布制作の気の遠くなる作業がきっと偲ばれることでしょう。

支援者
10人
在庫数
190
発送完了予定月
2023年9月

50,000+システム利用料


『希望』or『春風』(額縁付きプラン)

『希望』or『春風』(額縁付きプラン)

●御礼のメール
●「青苧」を三筋
●クラウドファンディング限定絵画『希望』または『春風』いずれかの作品を額縁付き(美術プリント・3号)
●復刻完成後に報告(絵葉書)
をお送りします。

※額縁の指定はできません。

※「青苧」について…ご協力下さった皆様全てに文化財越後上布の原料である「青苧(あおそ)を三筋お送りいたします。指先で髪の毛くらい細く裂いてみてください。文化財越後上布制作の気の遠くなる作業がきっと偲ばれることでしょう。

支援者
2人
在庫数
198
発送完了予定月
2023年9月

100,000+システム利用料


『花の街』or『輪になって』(額縁付きプラン)

『花の街』or『輪になって』(額縁付きプラン)

●御礼のメール
●「青苧」を三筋
●クラウドファンディング限定絵画『花の街』または『輪になって』いずれかの作品を額縁付き(美術プリント・5号)
●復刻完成後に報告(絵葉書)
をお送りします。

※額縁の指定はできません。

※「青苧」について…ご協力下さった皆様全てに文化財越後上布の原料である「青苧(あおそ)を三筋お送りいたします。指先で髪の毛くらい細く裂いてみてください。文化財越後上布制作の気の遠くなる作業がきっと偲ばれることでしょう。

支援者
5人
在庫数
195
発送完了予定月
2023年9月

30,000+システム利用料


alt

3万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

50,000+システム利用料


alt

5万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

100,000+システム利用料


alt

10万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

300,000+システム利用料


alt

30万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

500,000+システム利用料


alt

50万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

1,000,000+システム利用料


alt

100万円 応援コース

●御礼のメール

※リターンに費用がかからない分、クラウドファンディングの手数料を除き全ての資金を帷子の復刻に充てさせていただけます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

プロフィール

2017年から始まった「帷子」の復元事業に携わったメンバー各々が、「古典の復刻作業とその研究等から学んだ成果を後輩たちに伝承してゆく事の重要性を認識して」2022年12月に正式に発足させた任意団体です。構成員は新潟関係は「重要文化財越後上布技術保存協会」の面々と、京都関係は「京都工芸染匠協同組合」等の面々。そして、水戸は会の活動の企画提案・資金調達・外部交渉の担当・・・等々で運営しています。今回のクラウドファンディング以外にも新企画の世界に向けて発信する「KATABIRA」の制作を現在推進しております。       

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