子ども、寄付者、ファシリテーターと共に育む。社会貢献教育をみんなに

子ども、寄付者、ファシリテーターと共に育む。社会貢献教育をみんなに

支援総額

1,225,000

目標金額 4,000,000円

支援者
90人
募集終了日
2024年2月14日

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2024年01月12日 12:05

【ユースインタビュー企画】ウェルビーイングと社会貢献教育|慶應義塾大学大学院 前野隆司教授

 

はじめに

皆さん、こんにちは!日本ファンドレイジング協会でインターンをしている小室です。今回は、現在実施中の社会貢献教育の全国化に向けたクラウドファンディングの特別企画として、幸福学の第一人者であられる前野隆司教授に社会貢献教育とウェルビーイングの関係についてお話を伺いました。

寄付とウェルビーイングの関係

 

小室:以前から、前野先生の書籍やYouTubeを拝見していたので、今回お話しできてとても嬉しいです!それでははじめに、子どもたちが寄付を通じてウェルビーイングを体感するとどのような効果があるのか教えてください。

 

 

前野隆司先生(以下、前野):ウェルビーイングの条件は色々あります。例えば、利他的な人は幸せであるという研究結果があります。それから、主体的にやりがいを持っていると幸せだという研究結果もありますね。あるいは、視野が広い人は幸せであるという研究結果もあります。これらから考えると、寄付の体験というのは、利他的であるとどういう気持ちになるのか、つまり、人を助ける時にセロトニンやオキシトシンといった愛情ホルモンが分泌される感覚を理解することにつながります。加えて、やりがい、生き甲斐、働きがいがある人は幸せですから、そうしたことを体感することにもなるでしょう。さらに、自分のことばかり考えるのではなく、寄付を通じて世界がどうなっているのか、社会にどういう課題があるのかを考える機会にもなるため、視野が広がり幸せになると思います。他にもあるかもしれませんが、いろんな点でウェルビーイングを高める行動と、寄付をするという行動は一致点が多いです。つまり、寄付をするという行動は、それ自体が社会にとっていいことでもありますが、幸福学の観点から見ると、ウェルビーイングを多面的に高める経験にもなります。自分が幸せに生きるということ、そして、自分も周りも、みんなが幸せに生きる社会についてイメージをするという良い実体験になると思いますね。

 

 

小室:そうすると、やはりウェルビーイングを理解し実現するためには、座学だけでなく、寄付などを通じてウェルビーイングを体験・体感することが重要になってくるのでしょうか?

 

前野:そうですね。「利他的な人は幸せです。」ということを丸暗記してもセロトニンやオキシトシンは出ないんですよね(笑)。これでは、知識は身につきますが、幸せにはなれません。「あーこの人が助かって良かった。これで困っている人がいきいきと生きられるかもしれないな。」と優しい気持ちになった時に、セロトニンやオキシトシンは出るわけです。だから、利他を体感することによって、それを理解するという効果があります。利他的ではない人に無理やりボランティア活動をさせると、幸福度や利他心が高まったという研究結果があるんですね。つまり、ボランティアでも寄付でもいいのですが、人に優しくする、利他的な活動をすることによって、幸福度も利他心も高まる。知識と体験と両方あってこそ、寄付をする気持ちも高まるし、幸せにもなっていくと思いますね。

 

 

利他体験は”幸せな人生づくりの基盤”

 

小室:知識と体験どちらも大切なんですね。ウェルビーイングという観点からも、今後ますます学校において寄付や社会貢献を学ぶ・体験することが求められると感じました。前野先生は社会貢献教育の役割や可能性をどのようにお考えですか?

 

前野:子どもの成長には、第一次性徴期(第一次反抗期)と第二次性徴期(第二次反抗期)というものがあります。第一次が3歳から5歳ぐらい、第二次が9歳から12歳ぐらいにあるのですが、3歳ぐらいまでは親と自分が一体化しており、3歳を超えると親から肉体的に自立するんですよね。そして、12歳を超え第二次反抗期が訪れると、親から精神的にも自立します。そうした自分を形成する期間での経験というのは、非常にその後の人生に大きな影響を与えると言われています。なので、まずはこうした期間において、利他や社会に貢献することって大事だなと体感することは大切だと思います。そして、中学・高校でも繰り返しそうしたことを教わる、体感することによって、利他や社会貢献の重要性が浸透していることが大切だと思いますね。若いうちに利他や社会貢献の重要性を実感できていないと、幸せな人生づくりは難しいように感じます。「俺だけ金持ちになるぜ」みたいな若者もいますが、それだと仲間もできず、助けてもらえないから結局生きづらくなる。あるいは、いくらお金持ちになっても、虚無感を感じ本当には幸せになれない。それより、「お金をたくさん稼いだら、たっぷり寄付してより良い社会をつくるぜ」と思っている人の方が、セロトニンやオキシトシンが分泌され、幸せにもなりますし、愛情深い人にもなるので、いい人生になりますよね。小学校から高校までは、いい人生の基礎づくりの期間でもあるわけですから、学校で寄付や利他の教育をするというのは極めて重要だと思います。

 まあ、現代社会は、利他的でなくても生きられる社会になってしまっているんですね。法治国家ですから。法治国家って良いことだと思われるかもしれませんが、法律さえ守っていれば、あとは何をしても自由だという思想が前提にあります。そうした中で倫理観の育成というのが足りていないのだと思うんですよ。現在、環境問題、戦争問題、貧困問題、パンデミックといった様々な問題が起きていますね。それでもなお世界中が協力できていないというのは、みんなのためにと思う気持ちが人類全体で足りていないということの表れだと思います。資本主義の限界というのはまさにそこですね。利他心が足りていないというのが資本主義の課題であり、これからの若い人がもっと利他的でみんなで助け合う社会をつくろうという風にならないと、環境問題も貧困問題も戦争も解決できないですよね。ちょっと話が広がりましたが、そういった意味でも、利他や社会貢献の教育は本当に大切になっていくのだと思います。

 

次の教育改革の柱、ウェルビーイング教育

 

小室:SDGsをはじめとした世界中の社会問題を解決していくためにも、社会問題を自分ごととして捉え行動するマインドを養う利他や社会貢献の教育がより一層大切になるということですね。最近は小学校からSDGsを教わりますが、今後はSDGsと同様にウェルビーイングも学校で教わるようになるのでしょうか?

 

前野:そうですね。私は、道徳の授業の中にウェルビーイングのサイエンスを入れるべきだと文科省に提言しています。SDGsが学校の授業で扱われているように、ウェルビーイングも学校で扱うべきだと。実は、次の教育改革の柱はウェルビーイングなんですよ。現在は、教育振興基本計画において「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)が教育改革の柱となっていますが、その次の2030年の教育改革はウェルビーイングを柱にしようとなっています。SDGsはいくつものゴールに分かれており、どれか一つのゴールに取り組んでいればいいでしょとなりがちです。しかし、それぞれのゴールを達成するのは、ウェルビーイングのためですよね。つまり、動物、植物、人間のウェルビーイングのためにSDGsの目標を全て達成する必要があるよねという教育になると思います。今のSDGs教育によって子どもたちの利他心は徐々に養われていると思うので、今後ウェルビーイング教育や寄付教育も併せて行うことでもっとより良い教育になると思いますね。

 

  ■文部科学省「ミラメク」より抜粋



小室:出張授業の際に、学校の先生とお話しをすると、SDGsやウェルビーイングをしっかりと子どもたちに教えていきたいという声をよく耳にします。ただ、普段の業務が忙しく、準備をして十分に教えることができていないという課題感も持たれているようでした。今後、ウェルビーイング教育や社会貢献教育を推進していくにあたり、外部講師を招くなど学校外の人や組織と積極的に連携していくことが大切になるのでしょうか?

 

前野:そうですね。昔は、赤ちゃんからおじいちゃんまで色んな人がいる地域の中で子どもたちは学んでいたわけですよ。しかし、現在は核家族化が進み、地域との繋がりも希薄になり、子どもも親と学校と塾しか知りませんといった状態になりがちですね。なので、探究学習で社会に出て学びましょうということが重要になっています。やはり、色んな人と接すること、色んな社会を実際に見ることが大切です。寄付もそうですよね。実体験なしには、学びにはなりませんから。

 

小室:おっしゃる通りですね。それでは、最後に社会貢献教育を受講する小中高校生、ご寄付者、社会貢献教育ファシリテーターに向けてエールをお願いします。

 

前野:社会貢献教育は、ウェルビーイングの観点からも人々を幸せにする活動ですから、どんどん推進していただきたいなと思います。頑張ってください!

 

小室:前野先生、本日はどうもありがとうございました!

 

 

リターン

10,000+システム利用料


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【個人向け・寄付控除あり】\応援団員/社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)

支援者
63人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

30,000+システム利用料


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【個人向け・寄付控除あり】\応援副団長/寄付者向けLbGオンライン体験会へご招待

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

5,000+システム利用料


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【個人向け・寄付控除あり】\応援サポーター/お礼メール

●御礼メール
●寄付金領収書

支援者
18人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

50,000+システム利用料


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【個人向け・寄付控除あり】\応援団長/寄付者向けLbGオンライン体験会へご招待

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

100,000+システム利用料


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【個人向け・寄付控除あり】\校長先生/学校現場見学、授業スライドでご氏名紹介、LbGプログラムでメッセージご紹介

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでのご氏名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
●社会貢献教育プログラムの授業スライドでのご氏名ご紹介(希望制)
●社会貢献教育を実施する学校現場見学
・日時は2024年4月~2025年3月の中で開催される現場の中で調整させていただきます。なるべくお近くの場所で見学いただけたらと思いますが、ご希望の添えない可能性があること、予めご了承いただけますようお願いいたします。詳細はクラウドファンディング終了後にご連絡いたします。
●LbGプログラムでメッセージご紹介
・支援確定後にお寄せいただく「応援コメント」欄にご入力いただいた内容を寄付者さまからのお声としてご紹介させていただきます。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

100,000+システム利用料


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【法人向け・寄付控除あり】\応援サポーター/LbGオンライン体験会へご招待、授業スライドでの企業名ご紹介

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでの企業名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
●社会貢献教育プログラムの授業スライドでの企業名ご紹介(希望制)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

500,000+システム利用料


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【法人向け・寄付控除あり】\応援パートナー/学校現場見学、社会貢献教育プログラム授業スライドでの企業名ご紹介

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでの企業名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
●社会貢献教育プログラムの授業スライドでの企業名ご紹介(希望制)
●社会貢献教育を実施する学校現場見学
・日時は2024年4月~2025年3月の中で開催される現場の中で調整させていただきます。なるべくお近くの場所で見学いただけたらと思いますが、ご希望の添えない可能性があること、予めご了承いただけますようお願いいたします。詳細はクラウドファンディング終了後にご連絡いたします。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

1,000,000+システム利用料


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【法人向け・寄付控除なし】\fromMeパートナー/fromMeサイトでの企業名掲載、fromMe個別アレンジ開催

●御礼メール
●領収書(※本領収書は寄付金受領証明書にはあたりません。)
●fromMeサイトでの企業名掲載(希望制)
●fromMe個別アレンジ1回開催
・参加者:100名程度まで
・日時:2024年4月~2025年3月の中で別途調整させていただきます
・場所:ご希望の場所へお伺いします
・詳細はクラウドファンディング終了後にご連絡いたします

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

1,000,000+システム利用料


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【法人向け・寄付控除あり】\LbGパートナー/授業スライドで企業名紹介、LbGプログラムでメッセージ紹介

●御礼メール
●寄付金領収書
●社会貢献教育ポータルサイトでの企業名掲載(希望制)
●寄付者向けLbGオンライン体験会へのご招待
・開催予定日時:2024年1月27日(土)13:00~17:00
・1月26日(金)正午までにREADYFORへの着金が完了された方へ、27日(土)AMに詳細をご連絡いたします。期日を過ぎて本コースへご支援いただいた場合はご招待がしかねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。
●社会貢献教育プログラムの授業スライドでの企業名ご紹介(希望制)
●社会貢献教育を実施する学校現場見学
・日時は2024年4月~2025年3月の中で開催される現場の中で調整させていただきます。なるべくお近くの場所で見学いただけたらと思いますが、ご希望の添えない可能性があること、予めご了承いただけますようお願いいたします。詳細はクラウドファンディング終了後にご連絡いたします。
●LbGプログラムでメッセージご紹介
・支援確定後にお寄せいただく「応援コメント」欄にご入力いただいた内容を寄付者さまからのお声としてご紹介させていただきます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

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