がんの「手遅れ」をなくしたい－血液診断ですべてのがんに早期発見を－

今年もあと２ヶ月となりました。
皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年度は、まさに馬車馬のように研究に邁進しており、
応援してくださった皆様へのご報告が、大変遅くなってしまいました。

今日は、当院で開始された胃の発がん予測検査について、
ご紹介させて頂きます。

皆様のお力添えもあり、実用化にこぎつけたこと、

この場で感謝申し上げます。

血液検査は、まだまだ解明すべきところが多く、

実用化までは時間を要することがわかってまいりました。

その一方で、胃粘膜組織を用いた検査では、

KK-LC-1を検査することが将来の胃癌発症に結びつくと

証明できましたため、

血液検査に先行して、

胃癌発症予測検査を立ち上げるに至りました。

現在、北里大学メディカルセンターの人間ドックのオプション検査として、
胃粘膜組織でのKK-LC-1遺伝子発現を調べることができます。

この検査で陽性であった場合には、定期的なフォローアップにより
胃がんを早期に発見することができます。
陰性だった場合には、胃がん発症への不安から解放されます。
現在、世界で唯一、北里大学メディカルセンターでのみ
受けることの出来る検査です。
胃がんの発症に対して不安をお持ちの方は、ぜひご検討ください。

これから、

多くの方に使ってもらえるよう、

また、

必要な方に使ってもらえるよう、

保険診療を目指した活動も行ってまいります!

さて、話は変わりますが。
10月11ー13日にパシフィコ横浜で開催されたBio Japan 2023にて、
北里大学のブースでの3日間のポスター発表、ならびに、
13日には30分間の講演も行って参りました。
複数の企業の方から、私の研究に興味を持っていただけ、
実用化に向けたパートナーシップを結ぶ準備も始めています。

少しずつ、でも確実に、前へ前へと進んでおりますので、
皆様には引き続き応援のほど、お願い申し上げます！！