カメイ美術館学芸員 青野由美子氏

 

日本の誇る伝統こけしは、昔から「郷土人形の王様」と言われ、全国的に広がり親しまれてきたが、昨今特に注目を集めている存在である。

 

カメイ美術館には、国内外からのお客様がお越しになるが、熱狂的なまなざしで、こけしを見つめる姿に出会うとき、こけしの魅力に気づいた同志が増えたように思えてうれしくなる。その「伝統こけし」の展覧会を、イタリア・ミラノのMudec(文化博物館)で開催していただけることとなった。

 

これまでも国際的な舞台で、日本の文化の紹介は公的私的様々なかたちで行われているが、こけしを紹介されることは大変稀であり、とても貴重な機会であると思われる。

 

東北地方で生まれ、育まれてきたこけしは、今日の日本の「カワイイ」文化の一つの源流とも考えられる。「伝統こけし」との出会いを通して、あらためて日本文化の多様性、裾野の広さ、深さ、やさしさを世界へ知っていただく場となることを期待している。

 

photo by Naoki Hamada

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